「レイアウト制作の実用材料実用技法」

 先日の上京の折に見つけた古本から
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 「レイアウト制作の実用材料実用技法」(田口 博巳著 SHIN企画・機芸出版社)

 以前「Nゲージマガジン」誌上を毎号のように飾っていた大型レイアウト「富博鉄道」の作者によるレイアウトのシーナリィ造形の技法を纏めた本です。
 一時期レイアウト入門みたいな一般書が数多く上梓された事がありますが本書の場合は実際に大レイアウトをものした作者が自分の作ったレイアウトを例にとって解説している点が特徴的です。
 
 入門書に出てくるレイアウトは大概が本のために小レイアウトを作ってみせる例が大半でそれゆえに一部を除いてどれもこれも同じ様な印象のレイアウトになる事が多い物です。
 ここに登場する「富博鉄道」の場合潤沢なスペースをフルに使ってあらゆるシチュエーションの風景を詰め込んでいるので(一つの風景部分だけでも普通のレイアウト並みの広さがある)それぞれの風景に合わせた形での技法が選べる点でかなり有利です。

 本書に登場する17の記事では例えば、トンネルの製作記事ひとつとっても何種類もの例を挙げてみたり、台枠の塗装では何色もの色を試したりしていたりしますが、これなどは大レイアウトを使っているが故のメリットでしょう。
 活字が小さく本の薄さの割にかなり情報量が多いのですが、それだけにただ読み流していてもとても楽しめる一冊に仕上がっていると個人的には思いました。

 ただ、これを片手にレイアウトづくりをしようとしたら見づらいかもしれませんが(笑)


 あらゆる意味で本書はLets Play Rayoutと並ぶ名著だと感じました。この2冊があれば技法をなぞるだけでもかなりのレベルのレイアウトが作れそうな感じすらします。

光山鉄道管理局
 HPです。

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