KATOのEF70モデルの変遷を見る
先日来断続的にアップしているKATOのEF70ネタ
今回がラストです。
1967年にリリースされた初代EF70はボディ形状などはほぼそのままで80年代頃まで通常品としてラインナップされていました。
その過程では結構外見上の差異が多かったりするので違うタイプが見つかるたびに「これは面白そうだ」とばかり買いこんでしまい、数だけ増えてなかなか処分できないという悪循環を(汗)
上の写真のモデルは屋根が銀色になり、動力も現在のユニットに近い構造になった改良版のモデル。
秋葉のポポンデッタで800円だかで買ったものですが、屋根上機器が全てなかったので市販パーツを後付けしたものです。
走行性は40年以上たった今でもそこそこまともに走りますが、ボディ造形の上では初期モデルとほとんど差はありません。
なお、初代モデルはライトが点灯しましたがこの頃から最終型の直前までは非点灯のまま推移しています。
最終形となる80年モデルはほぼビッグマイナーチェンジと言って良い内容でレイアウト上の運用に供するなら(当時としては)ほぼ不満の無いレベルとなりました。
現在中古屋の店頭で見かけるKATOのEF70の殆どはこのモデルと言って良いと思います。
ボディカラーは実物通りの色調に変更されサッシのワクやモニタ窓にも色刺しされて見た目の細密感は随分と上がっています。
前面窓サッシの色刺しがやや太めですが10年以上前の設計の既存品に追加された物と考えると当時としてはかなり手の込んだ意匠に見えたものです。
また、この最終型になって再びヘッドライトが点灯式になったのもうれしいポイントでした。
一方でアゴ割れスカートの方は相変わらず。改悪点としてはスカートが従来の専用品から「EF65の流用」に変更された事でしょうか。
尤もEF65は逆に初期モデルではEF70の足回りをそっくり流用していたのでおあいこと言えば言えます(笑)
(科学教材社の「Nゲージ」でも「EF65のスカートの該当部をカットして実物に合わせる」加工記事がありましたし、当時の広告でも「EF65は専用台車を採用」と書かれていた位で)
80年モデルを今回のKATOのそれと並べるとボディ造形自体はほとんど変わっていないのに塗装の色調変更と色刺しでずいぶんと印象が変わって見えます。
ぎりぎりリアル派でも使えそうなレベルになったとでも言いましょうか。
ですが初期モデルの持つ朴訥さ、黎明期のNゲージモデルの勢いを感じさせる点で旧モデルも捨てがたい魅力があります。
ここまでで都合5タイプのEF70のNゲージモデルを紹介した事になりますが、これらを並べると50年間のモデル進化の過程を一望できるという望外の楽しみもあります。
そう思うと初代モデルが走れないのが残念で。
光山鉄道管理局
HPです。
にほんブログ村
にほんブログ村 鉄道ブログ
にほんブログ村
にほんブログ村
鉄道模型 ブログランキングへ
現在参加中です。気に入ったり参考になったらクリックをお願いします。
今回がラストです。
1967年にリリースされた初代EF70はボディ形状などはほぼそのままで80年代頃まで通常品としてラインナップされていました。
その過程では結構外見上の差異が多かったりするので違うタイプが見つかるたびに「これは面白そうだ」とばかり買いこんでしまい、数だけ増えてなかなか処分できないという悪循環を(汗)
上の写真のモデルは屋根が銀色になり、動力も現在のユニットに近い構造になった改良版のモデル。
秋葉のポポンデッタで800円だかで買ったものですが、屋根上機器が全てなかったので市販パーツを後付けしたものです。
走行性は40年以上たった今でもそこそこまともに走りますが、ボディ造形の上では初期モデルとほとんど差はありません。
なお、初代モデルはライトが点灯しましたがこの頃から最終型の直前までは非点灯のまま推移しています。
最終形となる80年モデルはほぼビッグマイナーチェンジと言って良い内容でレイアウト上の運用に供するなら(当時としては)ほぼ不満の無いレベルとなりました。
現在中古屋の店頭で見かけるKATOのEF70の殆どはこのモデルと言って良いと思います。
ボディカラーは実物通りの色調に変更されサッシのワクやモニタ窓にも色刺しされて見た目の細密感は随分と上がっています。
前面窓サッシの色刺しがやや太めですが10年以上前の設計の既存品に追加された物と考えると当時としてはかなり手の込んだ意匠に見えたものです。
また、この最終型になって再びヘッドライトが点灯式になったのもうれしいポイントでした。
一方でアゴ割れスカートの方は相変わらず。改悪点としてはスカートが従来の専用品から「EF65の流用」に変更された事でしょうか。
尤もEF65は逆に初期モデルではEF70の足回りをそっくり流用していたのでおあいこと言えば言えます(笑)
(科学教材社の「Nゲージ」でも「EF65のスカートの該当部をカットして実物に合わせる」加工記事がありましたし、当時の広告でも「EF65は専用台車を採用」と書かれていた位で)
80年モデルを今回のKATOのそれと並べるとボディ造形自体はほとんど変わっていないのに塗装の色調変更と色刺しでずいぶんと印象が変わって見えます。
ぎりぎりリアル派でも使えそうなレベルになったとでも言いましょうか。
ですが初期モデルの持つ朴訥さ、黎明期のNゲージモデルの勢いを感じさせる点で旧モデルも捨てがたい魅力があります。
ここまでで都合5タイプのEF70のNゲージモデルを紹介した事になりますが、これらを並べると50年間のモデル進化の過程を一望できるという望外の楽しみもあります。
そう思うと初代モデルが走れないのが残念で。
光山鉄道管理局
HPです。
にほんブログ村
にほんブログ村 鉄道ブログ
にほんブログ村
にほんブログ村
鉄道模型 ブログランキングへ
現在参加中です。気に入ったり参考になったらクリックをお願いします。
この記事へのコメント
当方も知人からナンバーモールド式、前灯点灯、黒屋根、赤塗りの4代目を譲り受けました。まだ落合の総本山が建て替え前……20年近く昔のことです。
EF81(500番代?)のボデマンスカートを少々弄り強引にボデマン化してます。麦球遮光板をダイキャストへ嵌める溝が、そのスカートの取り付け穴と一致したので、件の溝の適当な位置にプラ棒で爪を作りスカートを固定。ついでに各部色挿しも。最初はデカいカトカプアダプターでしたが、後年かもめナックルへ更新してます。
その後、当記事1枚目2枚目の仕様(便宜的に3代目と呼んでます)を柏ポポンにて1,900円で入手。部品取りのつもりでしたが4代目と全く造りが違うのと、外観も動きも取り立てて問題なかったのでこれも現役復帰。カプラーを車間短縮ナックル化、各部色挿しのみです。三江線最後の秋へ乗りに行く直前のことでした。
総本山で現行6代目を購入、浅草の鉄道模型ガレージメーカーが集まったイベントで旧仕様の最終版(5代目)、ナンバー未使用品を見つけ2,500円で追加。これで4世代が揃いましたが……初代と2代目はとても手が出ず。ヤフオクで見た美品元箱付き2代目製品、最後は75,000円まで上がってました。そこまで出せるとはお大尽らしい……
そちらも歴代のEF70を揃えて居られるようですね。
わたし個人はEF70の実機に触れた事はないのですが、関水金属が最初に出した電気機関車(わたしがこの趣味に入った時にはEF65も出ていましたが足回りはEF70のまんまでしたw)という事とあの独特のオレンジがかったカラーリングの印象が強く、同時に今となってはノスタルジーの対象としても気に入っている機種になっています。
余談ですがKATOが初期のEF70をあのカラーリングで出した影響は大きく、後発のナインスケールのED75 、TOMIXのEF71(いずれも初期型)なんかも揃って「実車よりも微妙にオレンジがかった赤」になってしまっていた時期がありましたね(笑)
ところで今回のコメントを頂いて私個人はとても驚いています。
というのも実はつい先日初代モデルのEF70について新しい動きがあったばかりでしたので。
具体的な内容はいずれ当ブログで紹介する予定です。
それにしても初代モデルが美品箱付きで7万5千円とは驚きました。中野の中古店でもそれの半額程度だったと思います。