偉大なる凡庸の系譜・キハ02編

 このところストラクチャー関連ばかりで久しぶりに書く「偉大なる凡庸の系譜・車両編」となりますか。

 今回取り上げるのはTOMIXのキハ02系。
 実車がそうと言うのではなく「気がついたら増えていた」と言う不思議な経緯を持つ車両です。
DSCN8377.jpg
 600×900のローカル線レイアウトや400×900のミニSLレイアウトを作って見るとサイズの小ささゆえに使える車両が限定されがちなイメージがあります。
 (実際には鉄コレやMODEMOのおかげで案外そうでもない事が分って来たのですが)

 そんな事もあって一時期2軸のレールバスを主力に使おうと思っていた事があります。
 そこで白羽の矢が立ったのがTOMIXのキハ02系列。
 レイアウトの製作をやっていた頃のカタログ上ではキハ01・02・03それにキユニまだラインナップされていました。
 ところがこれが当時は新車はもとより中古すらどこの店にも無く、たまたま再生産された南部縦貫鉄道のレールバスを充当した事があります。
 これがまた小さいなりによく纏まったデザインとウェイトさえ追加すればそこそこの走りをしてくれるのでかなり重宝しています。
DSCN6784.jpgDSCN6782.jpg
 ところが縁と言うのは不思議なもので、これが入った直後からキハ02を始めとした国鉄型レールバスの出物が出るわ出るわ。
 新品ではなかなか見ないキユニまで中古で入手できたのだから不思議です。

 さて、ここで取り上げたのは2000年代頃?にリニューアルされたTOMIXの仕様ですが、実際にはこれの前に(1977年頃?)ナインスケールの血をひく香港製のキハ02が初期のTOMIXでラインナップされていた事があります。
 これを中心にした基本セットまででていた事はこのブログでもたびたび取り上げていますが、20世紀末に当時の仕様に近い記念モデルも出ていたほどファンにはポピュラーな機種でした。
DSCN6082.jpg
 こちらの仕様のモデルも何故か出物があって4両も在籍しています。
 当時の仕様と言いますか、駆動輪は1軸だけ、トレーラーにはインテリアどころか「金属の塊のウェイトがドンと載っている」と言う中々に豪快さんなモデルですが不思議と憎めない味を出しています。

 今では鉄コレも含めて結構な種類のレールバスがモデル化(但し今でも入手できる機種は少ない)されていますが個人的にはキハ02の朴訥さに勝てる機種は少ない気がします。
光山鉄道管理局
 HPです。

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この記事へのコメント

レサレサ
2016年12月26日 21:34
>個人的にはキハ02の朴訥さに勝てる機種は少ない気がします。
国鉄の2軸気動車はキハ01~03の前がいきなり第一号のキハニ5000になっちゃいますからね。
(小林信夫氏がTMSに出していたレールバスの走る田舎のミニレイアウトで、唯一の古典機としてこいつが紛れ込んでいるというのがありましたw)

ちなみに『きかんしゃやえもん』にもしっかり廃車になったやえもんの代替機として2台も出てくる(塗装は独自だが、湘南顔で客車が2軸オープンデッキなのでたぶん本州向けの02。)し、実機も最初は「偉大なる凡庸」と期待されてたんでしょうねぇ・・・
光山市交通局
2016年12月27日 09:48
>レサレサさん

 日本のレールバスの歴史は実質的に性格の近いキハニ5000から始まってキハ01、信楽事故で一気に絶滅してしまった第3世代と30年くらいのスパンで突然変異的に登場するパターンが多いですね。

 そのせいか進化の流れはわかりやすいですが。

 中でもキハニ5000とキユニ03は「1両で何でもできそうな多用途性」がリッターカーのワンボックス的で面白い存在と思います。
かきたまじる
2016年12月28日 00:33
コメントをさせてください。

トミックスのキハ02は”タイヤ研磨機能付き”の曲線レールの入った写真のセットとM+Tの紙ケース入り2輌セット、単品でMと紙箱入りTがありました。丁度その頃、Cタンクの入ったセットもあり、こちらはクレーム殺到のCタンクの単品がすでに買えない人が多かったので、すぐに売れてしまったと思います。単品のMでは成型不良が多く、屋根の窪んだものもよく見ました。形態は似ていませんが、非常に気に入っていましたので、一時期は探し回ったこともありました。色が少し鮮やか過ぎているので、惜しい気がしていました。柚木線なきあと、臼ノ浦線用と世知原線用に佐々機関区に多数たむろしていた車輌は、もっと沈んだ赤で(やはりGMの赤2号ぐらい)、屋根は暗めの銀色だったように思います。
その後、1台のみ竹下で使われているのを見ました。

キハ01に改造できないものかと検討していましたが、実現しませんでした。2番目のレールバスは朗堂が取り扱っていたエッチング板で、たしか01と02が1枚の大きな板の一端のみを占めていたように思いますが、最近見ていないので確信が持てません。その後、東京堂からもエッチングキットが出ていたと思います。試作段階では屋根が深く、窓廻りの雰囲気も異なっていたのですが、発売段階で修正されたようです。さらにレジン製の塗装済みボディも発売され、01と02の2種類が入っていたと思います。このボディは高価でしたが、最近までよくオークションなどで安価に出品されていました。今も出ているかもしれません。出来はそれなりですが、Hゴムの色入れを手で行うなど、たいへん手間のかかったものであることはわかります。

その後は南部縦貫が津川の完成品、ペアーハンズのキットと出て、TOMIXの完成品が出ます。またRMMから羽幌炭礦の茶色1色のものが出ました。ドア位置が違いますが、雰囲気は十分で鉄道名等のインレタも附属していました。また25周年時には最初のキハ02も復刻されましたが、動力などはキャラメルモーターが手に入らなかったはずですので、同じものではなかったのではないでしょうか。

やえもんの本はたまたま幼児用のセールスに来ていたときに見つけたので迷わず買いました。これはレールバスの美しいイラストが載っていたからでした。やえもんを馬鹿にしていました。たしか花子と言う名前かと思います。本の表紙(カバーかもしれません)は黄緑色でした。

最初のTOMIXの02は走りが悪いものが多いですが、車輪の内側と集電板からベンジンで油分を取り除き、集電板のバネの強さを調整すればよく動くようになると思います。ただこの時代のタイヤのニッケルメッキと思しきものは、もともと汚れやすく、セットに附属のレールで走らすと、傷がついて汚れが貯まり集電不良を起こします。香港製の弱点の一つは車輪が汚れやすいことです。
光山市交通局
2016年12月29日 23:57
>かきたまじるさん

 詳細なコメントありがとうございます。

 25周年記念モデルは私も持っていますがモータの種類はチェックしていなかったので折を見て確認してみたいと思います。