SONYのED75に深謀遠慮を見る(笑)
SONYのED75のはなしその3です。
このED75ですが単にSONYが出しているNゲージというだけでなく、このモデルが唯一と言う特徴がいくつかあります。
曰く「唯一のブラスボディのNゲージED75」
曰く「唯一の160分の1スケールのED75(KATOやTOMIXより心持ち小さい。これはスハ43でも同様)」
曰く「手で屋根板が外れるED75(爆笑)」
書籍などで取り上げられている様にこのED75は屋根板を外すと、意外なほどスカスカな空間が出現するという特徴があります。
ウェイトもありますが、ただ載せてあるだけなので「屋根を外して裏返すとウェイトだけがポロリと落ちる」
そうそう、ウエイトがないと「モニタの明り取りの窓の向こうが透けて見える唯一のNゲージED75」と言うのも入れておきましょう(笑)これは運転席でも同様なので上半身だけの運転士の人形を接着したらTOMIXやKATOよりも良い雰囲気になる事は間違いないと思います(肉厚な透明プラではひずみのせいで歪んだ見え方になる事がある)
冗談は置いておいて。
ウェイトが外れるとその下には基盤の一部が露出しています。このモデルでは一部のねじの頭の部分を除いて透明なビニール板が貼られ絶縁対策となっている構造です。前のユーザーが敢えてそうしたという可能性もありますが私個人としては「電気屋さんらしい心配り」と解釈すべきかと思います。
屋根が外れやすく出来ているのも端子以外の露出部に絶縁体のカバーがされているのもスカスカな上部空間に何かの回路を組み込む事を前提にしているとしか思えません。
ここまでは大概の資料で私も知っていた所です。
問題はその基盤で「ねじの頭のところだけカバーに穴を開けて露出させている」事です。
しかもそのねじの一部はモータの電極に向かって配線が走っています。
これは何を意味するか。
明らかに架線集電、又はヘッドライト点灯用の回路を接続するためと思われるのです。
だとすればこの端子に電気を流せば何らかの反応があるはず。
早速ED75を線路からおろし、机の上で屋根を外して端子を露出させました。
手直な線路にわに口グリップをかませて通電、反対側をそれぞれのねじ頭に当てて電気を流してみます。
すると
思った通り線路の無い所に置いてあるED75のモータが勢い良く回り始めました。
パンタグラフが金属製で裏側にコイルばねを巻いた独特な構造だったのも、屋根だけがすべてプラ成形だったのも「結線さえすれば架線集電で走行できる」ための前振りだった訳です。
恐らく今のままでも片方をパンタに直接接続し、反対側は線路から給電する形での架線集電走行は可能と見ました。
ですがこのモデルでの端子はプラス・マイナスのふたつ。つまり両方のパンタからプラスマイナスを切り替える(あるいはAC3線での運用を計画していた?)可能性も否定できません。だとするとそのための切り替えレシーバーをこのスカスカな空間に収める意図だったとも考えられます。
もしそうなら、SONYのNゲージは私が当初考えていたよりもどえらい事をやろうとしていたのかもしれません。DCCに先んじた機関車ごとの個別コントロールか、あるいは架線集電との組み合わせでDC、ACの両方に対応できるNゲージというのも考えられます。それを50年前のモデルで企図していたとしたら!
(まあ、単純にヘッドライトの点灯用という線もあるのですが)
今回電極に通電させてモーターが回り出した時の驚きは一生忘れないでしょう(大袈裟な)
電気屋さんのテツドウモケイだけあってモーターと走行系はKATOのC50やアーノルドの同年式のロコより安定している印象です。それにしても裏返してみると何という思い切った構造なのか。
光山鉄道管理局
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曰く「唯一のブラスボディのNゲージED75」
曰く「唯一の160分の1スケールのED75(KATOやTOMIXより心持ち小さい。これはスハ43でも同様)」
曰く「手で屋根板が外れるED75(爆笑)」
書籍などで取り上げられている様にこのED75は屋根板を外すと、意外なほどスカスカな空間が出現するという特徴があります。
ウェイトもありますが、ただ載せてあるだけなので「屋根を外して裏返すとウェイトだけがポロリと落ちる」
そうそう、ウエイトがないと「モニタの明り取りの窓の向こうが透けて見える唯一のNゲージED75」と言うのも入れておきましょう(笑)これは運転席でも同様なので上半身だけの運転士の人形を接着したらTOMIXやKATOよりも良い雰囲気になる事は間違いないと思います(肉厚な透明プラではひずみのせいで歪んだ見え方になる事がある)
冗談は置いておいて。
ウェイトが外れるとその下には基盤の一部が露出しています。このモデルでは一部のねじの頭の部分を除いて透明なビニール板が貼られ絶縁対策となっている構造です。前のユーザーが敢えてそうしたという可能性もありますが私個人としては「電気屋さんらしい心配り」と解釈すべきかと思います。
屋根が外れやすく出来ているのも端子以外の露出部に絶縁体のカバーがされているのもスカスカな上部空間に何かの回路を組み込む事を前提にしているとしか思えません。
ここまでは大概の資料で私も知っていた所です。
問題はその基盤で「ねじの頭のところだけカバーに穴を開けて露出させている」事です。
しかもそのねじの一部はモータの電極に向かって配線が走っています。
これは何を意味するか。
明らかに架線集電、又はヘッドライト点灯用の回路を接続するためと思われるのです。
だとすればこの端子に電気を流せば何らかの反応があるはず。
早速ED75を線路からおろし、机の上で屋根を外して端子を露出させました。
手直な線路にわに口グリップをかませて通電、反対側をそれぞれのねじ頭に当てて電気を流してみます。
すると
思った通り線路の無い所に置いてあるED75のモータが勢い良く回り始めました。
パンタグラフが金属製で裏側にコイルばねを巻いた独特な構造だったのも、屋根だけがすべてプラ成形だったのも「結線さえすれば架線集電で走行できる」ための前振りだった訳です。
恐らく今のままでも片方をパンタに直接接続し、反対側は線路から給電する形での架線集電走行は可能と見ました。
ですがこのモデルでの端子はプラス・マイナスのふたつ。つまり両方のパンタからプラスマイナスを切り替える(あるいはAC3線での運用を計画していた?)可能性も否定できません。だとするとそのための切り替えレシーバーをこのスカスカな空間に収める意図だったとも考えられます。
もしそうなら、SONYのNゲージは私が当初考えていたよりもどえらい事をやろうとしていたのかもしれません。DCCに先んじた機関車ごとの個別コントロールか、あるいは架線集電との組み合わせでDC、ACの両方に対応できるNゲージというのも考えられます。それを50年前のモデルで企図していたとしたら!
(まあ、単純にヘッドライトの点灯用という線もあるのですが)
今回電極に通電させてモーターが回り出した時の驚きは一生忘れないでしょう(大袈裟な)
電気屋さんのテツドウモケイだけあってモーターと走行系はKATOのC50やアーノルドの同年式のロコより安定している印象です。それにしても裏返してみると何という思い切った構造なのか。
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