趣味の原点を振り返る・23「ふすまの上でレイアウトごっこをやった頃」

 前回(土曜日)のはなしの続きです。
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 さて、クレイドルレイアウトの中にフラットスペースが納まりその上に市販の建物類が配置された今の我が家の運転風景。
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 ここで運転をしていてふと思い出した事がありました。

 つまり「こういうの、前にもやっていたっけ」という感慨です。

 ここで話は40年位前に飛びます。

 当時学生の身分ゆえに実家の中に畳一枚のスペースを捻出することすらできなかった私。
 TOMIXの線路などでお座敷運転をしていても列車の屋根しか見えないですし床に寝っ転がっているのもけっこう疲れます。

 そんな折に実家の改築で押し入れのひとつが階段に変わった関係で「押し入れのふすまだけが壁面にはめ込まれる(押し入れを開いても向こうは壁w)」というフェイク処理がされた事があります。
 そのふすまを試しに取り外しテーブルの上に置いてみると中々具合がよろしい。
 ふすまゆえにレイアウト並みの強度は期待できないのですがNの線路と建物を並べるだけなら問題はなさそうです。
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 翌日から早速このテーブルトップのベースにエンドレスが敷きまわされる事になりました。

 常設という訳にはいかないので一度に精々が一週間程度の敷設期間でしたが、それでも当時出たばかりのTOMIXの113系やKATOの153系の4~6連が走るには問題ありません。
 何よりテーブルの高さにまでベースが上がったのでそれなりに列車の足回りが見やすくなったメリットは絶大なものがありました。
 当時買ったばかりだったTOMIXの対抗式ホームと木造駅舎を中心に足りない一般建造物は自作品も混ぜてふすまの上に配列し、その上で113系やら153系やらを走らせまわっていました。

 この方式は私が現住地に引っ越す2,3年位前までは続けていました。
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 そして今回、クレイドルレイアウトにフラットなベースが配置された時の印象が正にその「ふすまレイアウト」のそれだったのです。
 あの頃も、建物は固定できなかったのを逆手にとってリアルに見える建物の配置はどうするかなんかを研究できましたが、それと殆ど同じ事を今回の仮配列でまたやっていたりするので既視感が出るのも当然かもしれません。
 (「一般建物を線路に平行に置くより少し角度を付けて斜めに配置した方がリアルに見える」なんてのもその時に腰だめで身に付けたノウハウだったと思います)

 して見ると今回の仮配置は単純に「40年前の先祖がえり」と言えなくもありません(笑)
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 今時の住宅は開閉式のクローゼットばかりですし、引き戸もキャスターでレールにきっちりはまっていますから、この方法は精々が平成初め頃までの日本家屋にしか使えないノウハウですが、レイアウトの前段階としては悪くない物だったと思います。
 その割には当時の入門書や専門誌でもあまり(というか殆ど)見かけないものでしたが。
 ただ、ベースの線路だけ固定した(これだけでも走行時の安定性は飛躍的に高まります)物を普段は立てかけて置き、運転時に建物だけを配置するやり方としては今でも使えるやり方の様な気もします。


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この記事へのコメント

2017年03月22日 23:04
 ふすま1枚のサイズは概ね90×180cmですから、まさに定尺サイズですね。
 鉄道模型を眺めて楽しむには、寝転がるよりもテーブルに載せた方がずっと楽ちんですし、屋根以外のディティールもよく見えます(笑)。

 しかし、4~6両編成で楽しむ分には定尺サイズでも十分大きいと感じていましたが、昨今流行の長編成を組むと、列車が直線に収まりきれなくなるんですよね。

 自宅の固定式レイアウトで長編成の列車を走らせて楽しむのは、なかなかにハードルが高そうです。
 (^_^;ゞ
 
 
光山市交通局
2017年03月24日 23:46
>KOUさん

あの当時はメーカーサイドや余程のマニアでも6両もあれば長編成と言う感覚だったと思います。
(関水金属ですら最初の181系ではパンタなしのモロとかMなしのモハ181というのはありませんでしたし、学研やTOMIXの583系に至っては5連以上を組むのが難しいラインナップでしたね)

 ですから定尺サイズのベースで6連が走らせられるというのはそれだけで結構な魅力でした。
 固定式レイアウトで12連以上を楽しむとなると最低でも1畳半以上のスペースが必要になると思いますが、そういうのは事実上レンタルレイアウトの独壇場と言えそうですね。

 今では大概の県にひとつかふたつ(模型店の併設と言うパターンが多いですが)はありますし。