SONYのED75に感じたこと、そして

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 さて今回はボディ編
 このED75、NゲージのED75としては初のモデル化なのは当然なのですが、実はもうひとつ特徴があります。

 歴代の量産品ED75で唯一のブラスボディモデルな点は前にも触れました。
 ブラスですからプラに比べて見事なまでに肉薄。
 前に触れた「Hゴムへの色刺し」という加工が実に効果的なのです。
 同じ事はサイドのモニタ窓についても同様。

 お陰でこれより10年近く後のナインスケールのED75よりもはるかに好印象。
 こればかりは前ユーザーのリペイントに大いに感謝するところです。前にも書きましたがSONYのED75への悪印象の大半は「実車に似ていないカラーリング」が負っていましたから。
 これならうちのレイアウトでも活躍できます。

 造詣の粗を探せば窓ガラスが入っていないとか、側面ルーバーの間隔が離れすぎとか、スカートが首を振る(笑)とか挙げて行ったらきりがありません。
 ですが50年前の試作品である事を考慮するなら十分以上の出来とは言えます。
 更に前ユーザーはカプラーの片側をアーノルドに交換する改造を加えていました。
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 同様にスハ43の中の1両の片側もアーノルドに交換済です。

 おかげで理論上「SONYのED75がKATOのOE88やTOMIXの50系客車をけん引できる」訳でもありますし「SONYのスハ43をTOMIXのEF81が牽引する」事も可能な訳です。
 KATOの初代C50&オハ31はカプラー交換がやや難しい(というか怖くてできない)ので単機回送か2両編成でしか走れない事を考えると、実質カプラーのおかげで編成の自由度の高さが保たれるありがたさを強く感じます。

 これなどはオリジネーション重視のコレクターからすれば許しがたい暴挙な筈ですが私はそうは思いません。
 むしろ前ユーザーの愛情が非常に感じられるのです。

 少なくともこの方は「SONYのNゲージ」というブランド縛り、レア物目当ての骨董趣味には興味がなかった事が分ります。
 それどころかカプラーの改善、リペイントしてまで実車に近づけようと努力している点は正に模型ファンの鑑だとすら思います。
 現にこのED75が結構な期間、走る模型として使われていた事は車輪の汚れ具合を見ても分りますし、それでこれ位のコンディションを保っている事を思うと悪い気はしません。
 (現に書籍で見掛けるオリジナルモデルの写真ではこれより足回りが劣化している物を散見するからです)
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 今回の試運転では「もしED75が普通に市販されていたら当時のNゲージャーがやったであろう組み合わせ」です。60年代の終わり頃までNゲージのレイアウトでは日本型の客車を外国型の機関車が牽いているとか日本型の機関車が外国型の貨車を牽くというのが半ば常識でした。
 これは日本型のラインナップが貧弱だった事も理由のひとつですがそれ以上に「線路があって列車が走れば鐡道である」と言う割切りと夢が詰まっていたがゆえにできた事だったのではないかと思います。
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 そんな訳で牽引するのは当時物のアーノルドの客車。B&Oの展望車ですが車体はショーティです。
 更にその後尾にはKATOのアメリカ型ビジネスカーが締めくくります。こちらはKATO USA設立10周年記念モデルだそうで車体表記も「KATO」になっているのが何とも(笑)
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 ショーティのアーノルドと組み合わせるとプロポーションの差は大きいですが今回は記念のお祭りみたいなものです。
 何よりカプラーのおかげで50年前のモデルと21世紀のモデルが混結できるのですから規格と言うのは大事ですね(笑)

光山鉄道管理局
 HPです。

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