偉大なる凡庸の系譜・それから・DD13編

 偉大なる凡庸の系譜・それからのはなしです。
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 今回はDD13をば。
 前回DD13を紹介した頃というのは、KATO・TOMIXのいずれもが40年近く前の旧モデルがメインだったので増備が進むとは言ってもほぼ同じ型の中古ばかりが増えてゆくという状況でした。

 それが変わったのはKATO・TOMIX共にほぼ同じタイミングでDD13のリニューアルを図った事が大きく影響しています。
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 現にあれから増えたのはリニューアル品のモデルですし。
 KATOにせよTOMIXにせよ今回のリニューアルで造形面や走行性でかなりグレードアップしたのは間違いありません。ですが、殊造形に関してはクローンと言っていいくらいによく似てしまったのは技術の進歩ゆえの皮肉みたいなものでしょうか。
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 それともうひとつ、マイクロキャストの16番モデルもこの間の入線組です。
 こちらはこちらでTOMIX(ナインスケール)のDD13よりもさらに5年も古いモデルなので最近の16番モデルと比べて大味なところもあるのですがDD13初期型に特有な朴訥な味はきちんと再現しています。
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 入替機にせよ貨物専業私鉄の主力機みたいにして使うにせよ、DD13と言うロコには独特の味を感じます。
 それは言ってみれば懐かしのレベルの今となってはややクラシカルな雰囲気とDD51以降の近代型DLの洗練とのちょうど中間にいるという独特の立ち位置故のテイストとでも言えばいいでしょうか。
 だから昭和30年代から現代までの間のどの風景にも似合う。
 近代機の間に挟まっていようが蒸機の群れの間にぽつんと停まっていようが不思議と違和感を感じないのです。

 だからこそ出物を見つければつい手が出てしまうし、リニューアルされれば入線してしまう。
 私個人がこのロコが好きと言うのもあるにせよ、まさに「偉大なる凡庸」の面目躍如たる所があります。 
光山鉄道管理局
 HPです。

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この記事へのコメント

大ヨト
2017年04月28日 10:31
おはようございます。
DD13、昔から模型ではお馴染みですが、私の世代ではカトー一択でした。が、20年程前にトミーナインスケールのを中古で入手しました。カッチリしたカトーと対照的な、甘口モールドではありますが、まさしく“朴訥とした”雰囲気が特徴と思います。
ある本に、“精密な模型もいいけど、ブリキのオモチャの素朴さがいいんだよね”とブリキのオモチャを薦める方の文章を拝見したんですが、この感覚に近いと思います。稚拙な車体表現に、“あぁまた動かんなぁ、ちょいと調整してやるべか”てな手間も含めて愛でるのが、幸せな接し方ではないでしょうか。
何と言いますか、精密一辺倒では疲れるから、昔の素朴なので遊んでほっこりしょう、てな感じでしょうか。
(その意味で、香港製キハ02も気に入ってます。)

さて一方、実物に関しても、仰る通り今となっては古い物になりましたね。操車場なんかで地味に居ましたが、当時はさほど興味もなかったです。
ところでDD13ではないですが、除雪用のDD15がつい最近まで現役でした。西日本の北陸本線用で、DE15に混じって活躍していました。ラッセルヘッドを取ると、あんまり詳しくない私にはDD13にしか見えませんでした。松任工場の一般公開で何度か真近に見たこともあって、DD15の製品が出ないかなぁと密かに待ってます。
新形式の除雪車が出て来たので、最近は流石に出番が殆どなくなったと思います。
光山市交通局
2017年04月29日 21:47
>大ヨトさん

 初期のナインスケール版と今回紹介したマイクロキャストの16番モデルは共通したテイストがあって出来はさておいても個人的には好きな「モデル」ですね。

 実車と共通する朴訥さの表現(当時決してそれを狙ったものではないと思いますが)が造形とうまくかみ合っている印象があるからでしょう。これに比べると最近のKATOやマイクロ(タケモリモデルの引き継ぎ品らしいですが)のそれはやや可愛げが無いとすら思えてしまいます(笑)

DD15はモデル化の大穴と思うのでKATOでもTOMIXでも出してもらえない物かと思います。