トレインフェスタ2017から・その6「撤収とその見学」のはなし
グランシップトレインフェスタ2017の二日目も3時半で会期終了、後は閉会式と撤収です。
閉会式はまあ分るのですが「表彰式」がある鉄道模型のイベントは初めて。
昨年初めて出た時の驚きましたが、これもなかなか新鮮ではありました。
これは会場の一般客の投票、及び各クラブ間の投票によってその回のベストクラブを選出する形式らしいです。
結果は私が聞いても納得のものでしたが、あとでパンフレットを観返すとこれは第一回のときから続いていた様でなかなか伝統あるイベントです。
楯やトロフィーも用意されてこそいますが基本的に参加者一同の拍手が最大の商品という趣の、これだけメンバーが集まっているのに実にアットホームな雰囲気を感じました。
この雰囲気こそがこのイベントをこれだけ長く続けさせる原動力なのではないでしょうか。
それにこのイベントの性質上「どれだけメンバーもお客さまも楽しめたか、楽しみを共有できたか」が重要であり大事な点ではないかと。
これだけ多くの同好の士が一堂に集まり、表彰式やら何やらで盛り上がれるのは少なくとも私の現住地ではまず見られないものですからこれだけでも圧倒されました。
さて、そのあとの撤収ですがうちのクラブはアクションに掛かるのが速かったのと昨年より多かったメンバー数、各メンバーの手際の良さも相まって昨年の半分くらいの時間で撤収を完了させました。
感覚的にはいつものショッピングセンターで行なう撤収に匹敵する位の短さだったと思います。
ここで反省点。
今回の撤収で一番もたついたのがやっぱり私のモジュールたちでした。あまりに分割が細かかった事と一部の固定が甘かった事で搬送中に神経を使わせるものだったのが敗因です。
これらの固定にはもっと気を使わなければなりません。或いは細密度を落としてでも手軽に運べて壊れない様な工夫が必要かと思います。
さて、今回私が個人的に注目していた事のひとつが「他のクラブの撤収はどんな感じだろうか」という事です。
メイン会場の16番かそれ以上のスケールのクラブのそれは、割合撤収中の行き帰りなどでちらほら覗く事が出来ましたが、概ねどこのクラブも「線路周りの固定解除」に手間をかけている印象でした。
運転中に確実な通過、通電が確保できなければならない関係上ジョイント部が強固でなければならないのは当然ですが、それと「設営撤収時のイージーさ」が両立しにくい事も容易に想像できます。
この点で16番系のクラブは長年お座敷運転を繰り返してきたノウハウの蓄積がある様で、特に高架部分のブロック化にクラブの個性とノウハウを感じさせます。
又、補助的にKATOのHOユニトラックがかなり活躍している印象もありました。
大きなところでは一枚板に多くの線路を固定したブロック化(ヤードばかりでなく一部の本線部も)で一気に撤収させている所もありましたが解体はともかくそれらを運ぶのが大変そうにも見えます。
当たり前ですが、台車なしにこれらを一時に運ぶのはまず困難でしょう。
他のクラブでもそうですが、その意味では「いい台車(転がり抵抗が少なく、ブロックにショックを与えにくく、しかもコンパクトに畳める)の存在が重要」と認識させられました。
屋内会場より一足先に撤収に入っていた屋外のライブスチームクラブの撤収は断片的にしか見られなかったものの実に水際立ったものとお見受けしました。
線路のパッキングや積載にかなりのノウハウを積み重ねられているご様子。
出来れば一度じっくりと最初から最後まで見てみたい衝動に駆られます(笑)
こういう部分に注目させ、且つ様々なやり方を同時に見られる事も同好の集まりのイベントに参加する大きなメリットでした。
個人的にですが余裕があればぜひ見たかったのは実は10階のモジュールやレイアウトの撤収風景でして、あれだけの精緻なものを破損させずに搬送するためのパッケージングのノウハウを間近で見たかったのですがこればっかりは自分のクラブの方で手一杯なので今後も見られるかわかりません。
できれば専門誌の取材記事でその辺りが載せられてくれれば単なるレポート以上に役に立ってくれるのですが・・・
光山鉄道管理局
HPです。
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この記事へのコメント
モジュール剥き出しで持ち帰る人、ケースや段ボールに入れる人。大きくても軽量化してあったり、分解や一部を外す構造など、人それぞれです。
私の場合は、今回分解組立式にしたので少々手間取りました。
撤収の合図と同時に繋がったレールを外してモジュールの足を外しておしまい、というのが最速です。撤収準備が終わった人から他の人の手伝いや、搬入用エレベータ前に運びだしを行い、一気に下ろして搬入口に荷物を集め、その間に車を取りに行って随時積載。個人の荷物なので車への積み方も手慣れたものです。あっという間に解散になります。
あの密度でモジュールをむき出しで持ち帰れるメンバーが居るとは驚きです。強度にも配慮がされているという事でしょうか。
うちのクラブもモジュール間は原則レールで繋いでいるだけの接続なのですが会場によってわずかな左右差や高低差が走行に影響する事が多く、高さを合わせる事自体が結構な大事です。調整用のスチロール塊や段ボールなどは必需品でこれらの容積も馬鹿になりません。
ただ、ベースが規格化された共通サイズなので支柱を介して何枚かを積み重ねて車に持って行けるところが構造上のノウハウらしいところと言えば言えます(一部メンバーを除いて自宅にモジュールを持ち帰る事がないゆえにできる事ですが)