(今更ながらに)モデルレールローダーに酔っぱらう

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 トレインフェスタの話はとりあえずひと段落しまして、今回は春休みの上京の折のはなしから。

 銀座の時計屋さんのエバーグリーンショップで買い込んできたのは模型でなく書籍が主となりました。
 中古ショップがあちこちに増えているとはいえ、ここでないと見つからないようなアイテムが未だ多いのに模型に手を出さなかったのは我ながら少々意外です。

 しかも如何にもかっぺ臭いと言いますか(笑)買ったのがMODEL RAILRODERの古本というのが何ともです。
 まあ、現住地でも故郷でも「鉄道模型の洋書」が古本屋に並ぶ事自体が絶無に等しいですからその意味では「ここでないと買えない」事には変わりありません。
 ・・・第一、私は英語がからきしなのですが。
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 ですが帰りの特急の中で読めそうなところを拾い読みする程度の読み方でもなかなか堪能できたのも確かです。
 今回入手したのは2002年の6月号と2005年11月号。
 それぞれ特集が(私なりに直訳すると)「大レイアウト(あるいは有名レイアウト?)の運行操作?貴方にもできるヒント?」「より良いシーナリィを作る?樹木と草の新しい創生技法」となっています。

 なんだか見るからに面白そうで自分が英語ができないのがもどかしい(汗)
 この雑誌の判型はTMSやとれいんとほぼ同じですが、週刊誌よりも紙質がペラペラで気をつけていないと裂けてしまいそうです。

 ですが一方で日本の雑誌にありがちな「紙の腰が強すぎて雑誌を広げながら(見ながら)技法を試すことができない」という心配だけはなさそうですし、読者の実践を期待している節のあるこの雑誌の性格にはぴったりに思います。
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 愛読者には既に当然のことを蒸し返す形で恥ずかしいですが、今回本誌をはじめて読んで見て、製作、技法の記事が実に充実しているのに感心しました。
 誰にでも挑戦して欲しいレイアウトの植生や建造物の製作、車両のウェザリング、あるいは整備・改造を前提としたのか新製品の機関車の分解などがカラーで実に懇切丁寧に書かれているのが印象的です。

 私の知る限り日本の書籍でこれに近いのは「N」か「RMMODELS」辺りですがこれらは上述のように紙質が良すぎて「広げっぱなしにできないので良い技法でも一度暗記しないと実践できない(同じ事はかつてのケイブンシャの大百科でも共通)w」のが残念で。この点では本誌の方が実用書としては優れている気がします。

 そしてそうした記事の合間合間に入っている「レイアウトのミニシーンのグラビア」がこれまた叙情的で素晴らしい。
 「本誌に掲載のテクニックを自宅のワークショップでとりあえず試した後、コーヒーでもすすりながら箸休め代わりにレイアウトのグラビアを見入る」
そんな米国人モデラーのライフスタイルが浮かんでくるような誌面。

 もちろん実物の分析記事やら新製品の紹介にもそれなりにページが割かれているのですが全体に今の日本の専門誌よりも若々しく溌剌としている印象なのです。

これがTMSよりも歴史の古い鉄道模型専門誌なのです。
 一体この若々しさはどうした事なのでしょう。

 時計屋さんの中古ショップで100円で処分されていた古雑誌なのに(それも紙質は駅売りの週刊誌以下)読んでいる私をこれほどまで元気にさせてくれる雑誌は初めてで、その意味でもちょっとしたカルチャーショックでした。

 これで英語が読めればもっと元気になったかも。
光山鉄道管理局
 HPです。

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