C11旋風も終わらない(汗)トラムウェイ編
今年はDD13と並んでC11でもKATO・TOMIXの二大メーカー激突の様相を呈していますがそれに関連して。
C11は先日来TOMIXとKATOが相次いで新車を投入し一気に活気づきましたが、その反面「それ以外のメーカーの既発売品が割を食った」側面もあったと思います。
二大メーカー品のどちらも従来からすると大いにバージョンアップしたモデルですから、これに飛びついたユーザーの何人かが「旧製品や別ブランドのC11を売りに出し始めた」としても不思議ではありません。
先月入手の「マイクロエースのふたつ目C11」なんかもおそらくそうした経緯で売りに出されたと推測できそうです。
ですが今回見つけたモデルと言うのが「トラムウェイ」のC11。
トラムウェイの製品は確か昨年の夏頃のリリースだった筈ですが、はやくも中古モデルが出回り始めた様です。
お値段は先日秋葉に並んでいた新品よりも三千円ほど安価でしたから概ね新車の半額程度という事になります。
ですがこのC11、私がよく拝見、参考にしている「Nゲージ蒸機機関車」さんのサイトでも「走りの個体差が激しくハズレに当たるとまともに走らない」と言った意味の事が書かれているほど走行系に不安を感じさせるモデルとの由。
そこのサイトにある様に「何両か試走して走りの良い物を選ぶ」という真似ができません。何しろこれ1両しかないのですから。
そこでショップの店員さんに試走を申し込んだのですが、店員さんがやったのが「集電車輪に9V電池を当てて動輪を回す」という豪快極まりない物でした。
確かに動輪は廻りましたが、これでは線路上のふらつきやカーブ走行時のギアの当たりなんかは全くわかりません。
ここが思案のしどころです。上述のサイトのはなしでは不調の動力の調整がかなり難しいモデルの様でしたし、何より既にKATOやTOMIXのC11が既に入線していてこの上トラムウェイを揃える必然性も薄かったですから。
ですが先日のタケモリモデルのDD13の例もありましたし、KATOともTOMIXとも異なる仕様というのはそれなりに魅力的です。
結局決断しました。
自宅で試走させた範囲では最新モデルに比べてスローが効かない物の客車を牽かせてみると十分許容範囲の走りになっていて一安心しました。
但しKATO同様140Rのミニカーブはクリアできませんでしたが。
造形面では「サイズを考えるとこんなもんかな」という印象。
最新モデルと中村精密の金属蒸機の中間くらいの造形レベルと言えばお分かり頂けるでしょうか。
その印象を強めているのがデフの立てつけのラフさ。
ランボードから1ミリくらいデフが持ち上がっているのは細密原理主義者には許し難いレベルの事と思います(昔の中村精密風と思える最大の原因w)
それとナンバープレートを貼り付けるガイドが本体にないので(つまり適当に糊付けするしかない)プレートの装着には神経を使いそうです。
尤も走らせてみれば意外と気になりません。これは他社のNゲージサイズ旧モデルの大概にも言える事ですが。
設定上は一般型シールドビーム、サイドタンク揺れ止め装着仕様との事で外見上は揺れ止めとデフのラフさでKATOとの区別がつきます(笑)
でもこれ位の仕様違いがあった方が「同一形式のクローンが右往左往するワンブランド機関区」よりも面白いのも確かです。
今年に入ってTOMIXを筆頭にKATO、マイクロとC11の入線が連続しましたが今回のトラムウェイの入線で機関区が結構生き生きしてきたのは嬉しい誤算ではあります。
光山鉄道管理局
HPです。
にほんブログ村
にほんブログ村 鉄道ブログ
にほんブログ村
にほんブログ村
鉄道模型 ブログランキングへ
現在参加中です。気に入ったり参考になったらクリックをお願いします。
この記事へのコメント
昔TMSに「よく梅小路みたいに1形式1両づつで機関車そろえた機関区作る奴いるけど、そういうところまずないので同形式でパーツ・塗装違いで個性つけた方が自然。(要約)」と書かれていた記事があったの思い出します。
C11は汎用性が高く、これとD51・C57「だけ」でもローカル(さすがに簡易線とかは無理だが)から大規模な機関区まで再現できるとか。
…まあこれは国鉄の話で、私みたいに炭鉱私鉄や地方電鉄だと実物でも1形式1両の所はあるみたいですがw
>同形式でパーツ・塗装違いで個性つけた方が自然~
恐らく同じ記事を私も読んだと思います。この一文は今でも私の座右の銘のひとつです(笑)
特定ナンバーのモデル化であるTOMIXはともかくとしてKATOのC11などは複数集めると「どれもこれも同じ状態でキャブの窓が開いている」というクローン人間状態になってしまうのが意外な弱点ですね(ある意味「余計なお世話」だったかも)
トラムウェイのC11は走行性能のばらつきの問題があるらしいので誰にでも勧めにくいのですが、マイクロに比べるとKATO・TOMIXとの違和感が少ないので動力改良型の出るこの秋以降の仕様は注目かもしれません。