中古モデルの検品に思うこと2

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 先日のタケモリモデルのDD13、そしてその直後のトラムウェイのC11。

 どちらも共通しているのは何らかの形で走りに問題を抱えていたか、その可能性が懸念されるモデルだった点が挙げられます。
 中古モデルで走行性に問題のあるモデルに当たるのは避けられませんし(どうかすると新品でも。実は一度だけですが「店頭でいきなり走らなかった新車モデル」に当たった事もあります)それを確認するために試走などのチェックが欠かせないのも確かです。

 ですが「店頭の試走だけでその実態がどれだけ分かるか」という点、これが今回のはなしです。

 中古ショップ(それも専門知識のある店員が少ない全国チェーン系)で走りに問題があるとされたモデル(走行しませんと明記されたりする)がちょっとした補修で結構どうにかなる事が多い事はかなり前にもこのブログで書いた事があります。
 
 大概の場合、中古ショップでも新車ショップでも試走をするというと50センチ程度の直線線路の行ったり来たりというのが多いパターンです。
 先日のC11などは「集電車輪に9Vの電池を当てて動輪を回転させる」という荒業で検品していましたが。
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 で、たいていの場合そこでよく走らないモデルが不動品扱いにされて意外な安さで店頭に出回る(あるいはジャンクされる)というのがよくあるパターンと思います。
 これは店員だけではなく、先日のDD13のケースの様に客の方でモデルを見切ってしまい買わなかったりする事も結構ありそうです。


 ですがこれまでの経験で言うとこの種のモデルの大半は自宅のレイアウトのエンドレスを連続して数周させると走りに当たりが付いてきてスムーズになる事がはるかに多いのです。

 これについても以前このブログで何度か書いた事があります。
 中古モデルは新車に比べて接点の汚れとか走行系のくたびれが往々にしてみられるものです。
 そこをユーザーレベルで「これ位なら走れそう」あるいはそうでないかを見抜きながら買い物をするところが中古モデルの厄介な所であり、また面白いところでもあると思えます。

 これにドライブシャフトのすっぽ抜けの補修が出来る程度の工具とスキルでもあれば尚いいかもしれません。
 これなら新車モデルで不調があってもそこそこ対処できます。

 ですが最近の中古モデルのユーザーの中にはそれすら面倒くさがる(あるいは怖くてできない)向きも結構多く、店へのクレームやら返品やらを繰り返す完璧主義者もそれなりに居るようです。
 安ければ安いなりに何か理由があるものですが、そこを勘案しないで「故障だ損した」と思うのはあまり感心した物ではありません。
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 最も中には後になって泣きたくなる様なトラブルを抱えたモデルもあるにはあるのですが(例えば数年後にダイカストブロックの膨満で物理的に走れなくなってしまった某社のSLとか、ある日突然接点が劣化してどうやっても全く走らなくなった某社のELとか)
 ある程度年式の古いモデルだと一度動力をばらして組み立て直したら新車同様とはいかないまでもそこそこ走ってくれるモデルが多いのも事実です。
 調整が意外と大変なものの、旧式の動力車はパーツ構成自体はごく単純なものが多く、時間を掛ければ少なくとも見た目は元通りにはなります(笑)
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 その意味では安い理由がわかりやすいモデルの方が安心できるという事も言えます。
 (数百円のASSYパーツの補充で新車同様になる奴とか)
 
光山鉄道管理局
 HPです。

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この記事へのコメント

大ヨト
2017年07月05日 12:03
こんにちは。年中金欠の私には、ジャンク車両しか手が出ない(苦笑)です。
ジャンク車両、私には安く買えるのが最大(唯一?)の魅力で、安いけど手がかかるのを面白がってよく入手します。
たまに、安く買えたけど、一体どこがジャンク理由なん?と思う物までありますね。
カトーC62東海道型で、ロッドピンが全部外れてバラバラなのを安く拾ってきて、組み上げて試走したら走行中にバラけて振り出しに戻りつつ、走行可能に持っていったことがありますが、構造やらノウハウらしきものが分かって結構楽しかったです。(←貧乏人の強がりともいいます。)
蒸機以外は、比較的簡単な構造の物が多いので、編成物なら不動品の車両セットを安く買い、動力調整して復活すれば良し、駄目ならジャンクバラ売りの動力車を気長に物色、てな作戦(?)もありますし。
しかし、私のように貧乏人にはこうするしかないですが、可処分所得の高い方は新品が出回っている内に安売りの店で買っておくのが賢明とも思います。
(カトーC62 2、再販されたけど現時点で相当品薄で個人的には焦ってます。)
(中古屋には独自の変動相場があって、最近発売されたばかりなのに、中古価格が新品より高いとか、長期間再販されてないけど殆ど
※蒸機のことばかり書きましたが、たまたまマイブームが来てるだけで、電車や気動車の比率の方が高いです。

※店内の走行確認、直線が大半ですが、不具合が出やすいのは曲線や勾配部なので、試走は曲線にすべきでは、との意見をどこかで拝見したことがあります。

※ジャンク車の試走に関して、犬の名前の某店、店によっては不動品でも通電状態確認をさせてくれるところもあれば、中京地区の某店のように、ジャンク車両の試走は一切不可、てなところもあって、バクチ度がグンと上がってスリリングな買い物を楽しめます。(苦笑)
(去年辺りの話で、今はルールが変わってるかもしれませんが…)

※模型専門店はともかく、某ブック◯フやらハード◯フ等のリサイクル店は、私の周囲では試走出来るところは非常に少ないですね。ハード◯フなんかは、店側の「走行確認済み」の文言を信用するしかなくて、外観のみ確認可、が多いです。それ以前に、個人経営の小さい店だと鉄道模型のことを理解してなくて、T車よりM車の方が安いとか、ジャンク程度の貨車が3千円とかの値付けも散見されますね…。

毎度ながら長々と失礼しました…。
光山市交通局
2017年07月06日 21:58
>大ヨトさん

 実際、中古品やジャンク購入にまつわるこぼれ話はネタに事欠きませんね。
 私の経験では首都圏のハー○オフでは店員さんに言えば「レジカウンターの下からパワーパックと線路を出してくれる」ところが多いです。
 一方で私の現住地の様な「9V電池通電テスト」なんかをやっている所もあるので油断できませんが(笑)

 一方で○代書店系では検品をそもそもやっていない所が多い様で「パッケージの箱がボンドで固着してしまっていて、箱を壊さない限り取り出せない」なんて豪快さんな中古品が並んでいたりします。

 そういう意味ではぽちやポポン系、IMONやエバグリ系の専門店は特に後者は店員さんがウィークポイントを把握して売っている事が多いので割合安心して買えると思います。
 店の基準よりも私の基準の方が甘いのか「この程度の不調でこんなに安くなるの?」というのが多いのもこの手のショップですね。

 個人経営の中古ショップは私の行動範囲では絶対数が少ないのですが、それでも玉石混淆なのは感じます。地方によくある模型店併設の委託販売品も扱う様な(古物販売の免許のある店など)ところなら割合テストも手軽にできて重宝はします。

 私の方も長文になってしまいましたが、このネタは書き始めると止まらないので近いうちに纏めて上げてみようかと思っています。