またまた「模型とラジオ」のはなし
先日、行きつけのショップに京福テキ511風モデルを作るためのパーツを買いに行った折のはなしです。
そこにはご店主のほかに常連のクラブのメンバーも揃っており、模型をはじめ様々な話題で盛り上がっておりました。
こういうのは田舎の拠点型模型ショップではまだ見られる風景で、何かとせわしない都会の店ではなかなか見られなくなったものです。
さてその時の私の目的は上述のように自作(笑)の機関車製作用のパーツ購入でしたので買い洩らしを出さないようにと、製作記事の載った「模型とラジオ」の当該号を持ちこみました。
買い物のついでにその本も見せたのですが、その後の話題の盛り上がること!
最初の内こそEC40をはじめとした鉄道模型工作記事の異様なマニアックさだったのですが、だんだんに同誌のほかの記事「MSV」や「マクロス」系のアニメプラモの記事へ、更には当時は最先端だった8ビットパソコン「ぴゅうた」の記事へと進み、あの頃のパソコン事情にまで話が拡大していったのには驚きました。
更には「模型とラジオ」つながりで当時の姉妹誌的な存在だった「子供の科学」の思い出にまで話題が拡大するというおまけつき。
その場にいたメンバーの世代が比較的接近していたというのもあるのでしょうが、これほどまでに懐かしがってもらえたというのに感慨を感じました。
これが当時の「TMS」とか「とれいん」とかでもそれなりに盛り上がったでしょうが、ここでは専門誌でない言ってみれば「鉄道模型の記事もあります」的な模型総合誌たる「模型とラジオ」だったが故の御利益だったのではないでしょうか。
思えば模型総合誌の存在意義というのはそんな所にあったのではないかと思えます。
例えば鉄道模型記事目当てで本誌を手に取って実際に工作などして見たついでに他のRCカーとか、ラジオ工作、ミリタリーモデルとか時代が下がってアニメモデルやパソコンなどの記事にも何の気なしに目を通す事もあるでしょう。
そして目を通しているうちに専門誌だけでは見えなかった何かが見えてきたり、心の視界が急に広がる感覚を得たりすることもあるのではないかと思います。
レイアウトづくりの記事の後に読んだ電子工作の記事からレイアウトの配線のヒントが得られたり、ミリタリージオラマの記事から車両のウェザリングのノウハウを知ったりという事もあったはずです。
このクロスオーバー性が当時の読者の目を開かせ、視野を広げる意味でそれなりに貢献していたであろうことは想像できます。
ただ、現実にはそうやって視野を広げた読者よりも総合誌の中の一部分だけを切り取って解釈し、他の記事を邪魔者扱いする読者の方がはるかに多かったのでしょう。
結局この種の総合誌は80年代半ばまでにほとんどが休刊し、ジャンルを絞った専門誌の方向へ向かう事になります。
現にアニメモデルに特化した誌面の「ホビージャパン」は現在までそれなりに隆盛していますし、ミリタリー系の「モデルアート」、RC専門の「ラジコン技術」等は今も続いています。
ですが、見方を変えるなら専門誌ばかりが増えすぎて「おたく的専門馬鹿」が跳梁跋扈している現状があるのも事実ではあります。その意味からも今こそ再びこういう総合誌が必要になっているのではないかという気もしています。
もちろん「模型とラジオ」のコンセプトそのまんまでは受け入れられないでしょうから、何か独自の切り口は必要と思いますが。
これは模型に限らず他の大概のジャンルでも言えることなのですが。
そんな事を思いつつ、今年の帰省でも模型とラジオの古本を2,3冊持ち帰って来ました。それについては次の機会に。
光山鉄道管理局
HPです。
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そこにはご店主のほかに常連のクラブのメンバーも揃っており、模型をはじめ様々な話題で盛り上がっておりました。
こういうのは田舎の拠点型模型ショップではまだ見られる風景で、何かとせわしない都会の店ではなかなか見られなくなったものです。
さてその時の私の目的は上述のように自作(笑)の機関車製作用のパーツ購入でしたので買い洩らしを出さないようにと、製作記事の載った「模型とラジオ」の当該号を持ちこみました。
買い物のついでにその本も見せたのですが、その後の話題の盛り上がること!
最初の内こそEC40をはじめとした鉄道模型工作記事の異様なマニアックさだったのですが、だんだんに同誌のほかの記事「MSV」や「マクロス」系のアニメプラモの記事へ、更には当時は最先端だった8ビットパソコン「ぴゅうた」の記事へと進み、あの頃のパソコン事情にまで話が拡大していったのには驚きました。
更には「模型とラジオ」つながりで当時の姉妹誌的な存在だった「子供の科学」の思い出にまで話題が拡大するというおまけつき。
その場にいたメンバーの世代が比較的接近していたというのもあるのでしょうが、これほどまでに懐かしがってもらえたというのに感慨を感じました。
これが当時の「TMS」とか「とれいん」とかでもそれなりに盛り上がったでしょうが、ここでは専門誌でない言ってみれば「鉄道模型の記事もあります」的な模型総合誌たる「模型とラジオ」だったが故の御利益だったのではないでしょうか。
思えば模型総合誌の存在意義というのはそんな所にあったのではないかと思えます。
例えば鉄道模型記事目当てで本誌を手に取って実際に工作などして見たついでに他のRCカーとか、ラジオ工作、ミリタリーモデルとか時代が下がってアニメモデルやパソコンなどの記事にも何の気なしに目を通す事もあるでしょう。
そして目を通しているうちに専門誌だけでは見えなかった何かが見えてきたり、心の視界が急に広がる感覚を得たりすることもあるのではないかと思います。
レイアウトづくりの記事の後に読んだ電子工作の記事からレイアウトの配線のヒントが得られたり、ミリタリージオラマの記事から車両のウェザリングのノウハウを知ったりという事もあったはずです。
このクロスオーバー性が当時の読者の目を開かせ、視野を広げる意味でそれなりに貢献していたであろうことは想像できます。
ただ、現実にはそうやって視野を広げた読者よりも総合誌の中の一部分だけを切り取って解釈し、他の記事を邪魔者扱いする読者の方がはるかに多かったのでしょう。
結局この種の総合誌は80年代半ばまでにほとんどが休刊し、ジャンルを絞った専門誌の方向へ向かう事になります。
現にアニメモデルに特化した誌面の「ホビージャパン」は現在までそれなりに隆盛していますし、ミリタリー系の「モデルアート」、RC専門の「ラジコン技術」等は今も続いています。
ですが、見方を変えるなら専門誌ばかりが増えすぎて「おたく的専門馬鹿」が跳梁跋扈している現状があるのも事実ではあります。その意味からも今こそ再びこういう総合誌が必要になっているのではないかという気もしています。
もちろん「模型とラジオ」のコンセプトそのまんまでは受け入れられないでしょうから、何か独自の切り口は必要と思いますが。
これは模型に限らず他の大概のジャンルでも言えることなのですが。
そんな事を思いつつ、今年の帰省でも模型とラジオの古本を2,3冊持ち帰って来ました。それについては次の機会に。
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