怪談と鉄道のはなし
今回はサブブログの再録ネタですが、最近はめっきり涼しくなりましたし、この機を逃すと季節外れになりそうなのでこちらでも上げようかと(笑)
鉄道の怪談に思うことです。
とはいっても鉄道ネタだけの怪奇本を持っていないので手持ちの書籍から鉄道ネタの怪奇をピックアップしながら考えて見たいと思います。
鉄道の場合、自動車などと異なり実録系の怪奇ネタはそのほとんどが心霊関係と言っていいと思います。
「走行中のブルトレが突然蒸気を吹き出してそのまま消滅した」とか「突如重力の逆転現象が起こって列車が宙に浮かんだ」なんて話はほとんど聞いた事がありません。
(但し事故に巻き込まれた機関車が丸ごと行方不明になったというケースは存在します)
自動車と異なり、線路という固定された軌道を走る鉄道の場合異次元ネタが使いにくいですし、UMAネタにしても鉄道の沿線にそう毎度怪獣が出現していたら警察と科学者とテレビ局が黙っていませんから怪談になる前に正体が解明されていることは必定と思います(笑)
事故が多発し死者を多く出す「呪われた車両、または列車」というのは題材として有り得ますが、客商売の鉄道ではあまり表立って出にくいかもしれません(ただし、その意味での「呪われた鉄道連絡船」というのは存在します)
その心霊系のネタは前にも書きましたが大別すると「車内に幽霊が出る」「乗客が消える(バリエーションとして逆に「突然乗客が増える」というミステリーもあります)」「列車そのものの幽霊が出る」の三つに分けられると思います。
私の手持ちの怪奇本で鉄道絡みのものはほぼ全てがこれに当てはまります。
これ以外では「幻の駅」ネタが近年話題になっていることくらいでしょうか。
バリエーションに乏しい印象であるのは致し方ありませんが、線路をはじめとした様々な施設や高度な管理システムに支えられた鉄道ではそれ以外の怪奇ネタが発掘しにくいかもしれません。(管理システムの高さの点では航空機もそうなのですが「誰の目にも触れなくなる」空白時間が存在することで消失ミステリが作りやすく、かつ時空変動系のミステリすら作りやすくなっています)
ただし、これは「実際にあった事件」という縛りがある場合の話で、完全に架空であることを明示した小説の世界では様々な怪異談のバリエーションがあります。線路が3次元的に入り組んだ地下鉄路線内で列車が丸ごと消滅する話とか、たまたま乗り込んだ列車が運転手も含めて自分以外全くの無人のまま疾走してしまう話などがあり、それはそれで面白かったりします。
これ以外の怪奇譚のバリエーションをご存知の方がいましたらご教示頂けると有難いです。
光山鉄道管理局
HPです。
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この記事へのコメント
さらに恐ろしいのはデゴイチの番号の5と1をそれぞれ足すと666になり、ひっくり返すと999になるんです。
坂本九さんは昔から9に由縁があると言われていたんですが、これを聞いた時はびっくりしました。
長々すみません…。
夜の山道をハブに気をつけて真ん中を歩いていると、突然後方からヘッドライトの光に照らされ「車?」と思い慌てて端に避けようとしたところ、轟々という音と共に単行の気動車が道路の脇を走っていきました。
後で近づいてみると、それまで暗くて気がつかなかっただけで道路の横に線路が走っていたのでした・・・
ありがとうございます。
そういえばナンバーやネーミングの語呂にまつわるミステリは鉄道には結構多かったですね。
D51 651の「むごい」もそうでしたが、有名な所では西成線事故のキハ42056の「死に丸殺し」などがありましたし、宇高連絡船の紫雲丸も「死運丸」と書かれた事もありました。
富士急行では3100系のブレーキ破損に伴う脱線転覆事故の当事車両が3104だった事もあって以後他形式でも車体番号の末尾の4が欠番となっているそうです。
こうした例は実際の事故、事件に繋がっているだけに気味悪く感じがちですね(とはいえ、それが「予言」になったケースは殆ど無いですが)
それは怖い(笑)
それで思い出しましたが、私が子供の頃まで走っていた花巻電鉄も「砂利道の車道の脇がナローの電車道」という一層見落とされやすいロケーションでした。いまはサイクリングコースになってはいますが車道とのレベル差が殆ど無いのでやっぱり異様な感じはあります。
>砂利道の車道の脇がナローの電車道
いや、そこじゃないんです。
鉄オタにとっては割とメジャーな理由で「意味が分かると怖い話」なんですよ・・・
ちなみにこれを改変したバージョンを以前「じわじわくる怖い話」というスレッドに投降したことがありますが、そっちも見れば想像はつきます。
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以前、徳島に旅行に行った時の事。
暗い山道(車が通れないような細いの)を通った際、不意に背後から走行音が聞こえ、ライトが私を照らしたのでびっくりして振り返った。
すると数十mほど離れたところを単行の電気機関車がゴーッ!と通り過ぎる。
そっちに行ってみると暗くてよく見えなかっただけで、すぐそばに線路があったのだ。
・・・あとで、あれが「幽霊機関車」とでも言うべきものだったのに気がついた。
幽霊列車ネタの方でしたか。
私の故郷でもそういうネタがいくつかあったのを思い出しました。
人里離れたローカル線では時折聞く話ですがこれはこれで怖い話ではあります。
・・・実はこれはさらに元ネタがありまして、鉄道関係のクイズ本で「(怪談風に)広島のどこどこで廃線のはずなのに列車が走っているのを見たんだ、あれは何だったんだろう・・・→国鉄宇品線」というのがありまして、走っているはずのない場所で列車が走っているのはホラーなんだなと思い考え付いたネタでございます。
このパターン、失念しておりました(汗)
前にこのブログでも触れた事がありますが声優の白石冬実氏の体験談で「廃線になった筈の道路上を都電が走る」というのがあったのを思い出しました。
確かアパートで深夜に友人たちと談笑している所に前の道路を都電が通過して最初は「午前2時に都電が走っている訳がない」だったのが「線路自体が既になかった」のに気づいて全員が震えだすと言う奴だったと思います。