701系も競合か?に思うこと

 10月4日に鉄コレ第26弾の701系のはなしを書いたばかりだというのにまたまた701系ネタです。
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 つい先日マイクロの新製品予告を見ていたら「701系盛岡色」がリリースとの事。 4日のこのブログでは鉄コレ701系をベースに盛岡色を作ろうかと書いたばかりですが、まさかここに来て完成品が出て来るとは。

 701系自体ここしばらく音沙汰がなかったのに鉄コレの701系を意識しだしたのか、ほとんど急遽とも思える予告です。
 価格は流石に以前より高い物のどうにか買えそうですし、鉄コレでは困難を伴う前照灯が標準装備、室内灯にも対応している点は確かに魅力ではあります(鉄コレと言えども最近の車両は大概「昼でもライトを点ける」のが当たり前ですから、そこに対応できない事は意外とハンデになります)
 これまでに入線した701系の経験から言えば造形もそう粗が出るとは思えませんし。唯一「一塊の床下機器」となるであろうM車の下回りが気になる程度でしょうか。
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 それにしても最近の各メーカーのリリースのパターンはどんな物でしょうか。
 A社がある新車を出すとあまり間を開けずにB社が同形か外見を少しいじった程度のモデルをぶつけてくる、
 確かに価格的には被らない事が多いですし各メーカーが同形機種を競合させる事で技術を切磋琢磨させる事は悪い事ではありません。
 ですが最近は逆に「ただそれだけ」と言う印象もまた感じられてくるのです。

 この辺りはまた「贔屓のメーカーやブランドしか買わない」層が一定数いる事とも無縁ではないかもしれません「A社がCと言う製品を出していてもB社しか買わないからCが買えない」というニーズが現実に存在している様ですし。一体鉄道模型が好きなのかブランドが好きなのかわからない不思議な現象ではあります。
 もしそのために同一機種の同時競合が増えているのだとしたらつまらない話です。確かに形の上では微妙な仕様違いで住み分けてはいるのでしょうが、物によっては殆ど間違い探しみたいなレベルの差異しか感じられなかったりしますし。

 「ブランドやメーカーに好き嫌いなどはない。嫌いなものは不味い物だ」
 確かあるオーディオ評論家の言葉だったかにこんなのがありました。クルマとかオーディオとかはある意味鉄道模型以上にそうした面に敏感かつ頑固な層に支えられてきたのですが、何も鉄道模型までもがその轍を踏む事もない様な気もします。
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 盛岡色のリリースに盛り上がる内容にするはずだったのが何故か後半が愚痴になりました。
 ライトの点く盛岡色が出る事自体は非常に嬉しいのですが・・・
 こういうはなしが不快な向きは今回は読み流してくださると有難いです。

光山鉄道管理局
 HPです。


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この記事へのコメント

Manic
2017年10月21日 07:06
こう様々な車種が出ている現況では数を売る為パイの奪い合いとなり大変なのは目に見えていると思うのですが止まりませんね、絶滅寸前の恐竜と重なって来る感じです。
個人的にはこの状況を打開するにはレイアウト方向に舵を切る・そのための啓蒙が必要かと思っています、風景・更には心象風景は無限ですしそれの再現のお手伝いといった方が健全な感じがするように思うのですが。
柴乃
2017年10月21日 09:15
確かに鉄コレは前照灯もつかないし室内照明なんて夢の夢ですが、

個人的にはアーノルドカプラーでお手軽に遊べるのが鉄コレの魅力だと思ってます。

最近は お手軽と言えない値段になってきてますが・・・

「実感的」ということで人気のKATOカプラーとかTNカプラーですが、あの連結・解放のしにくさは何とかならないでしょうかね。

こんな考え方のユーザーは少数派だと思いますけどね。
光山市交通局
2017年10月21日 22:04
>Manicさん

「絶滅寸前の恐竜」とは言いえて妙と言いますか。このブログで例に挙げたオーディオやスポーツカー(あるいはバイクなんかも)がまさにそのパターンで、似た様なコンセプトの羅列と悪い意味でのマニア受けに徹した結果が現在の青息吐息の状況に繋がっている感じがしています。

 レイアウト志向は鉄道模型の黎明期から専門誌やら何やらで随分と啓蒙活動がなされてきたのですがユーザーの車両偏重主体の流れになかなか抗しきれなかった感がありますね。

 ですがジオコレの登場以降は少しづつその流れは変わりつつあります。
 従来鉄道模型業界が相手にしてこなかった女性層やビギナー層への浸透がそれなりに鉄道模型への関心を拡大させているのは運転会やイベントで肌で感じる所です。

 ただ、鉄道と言うよりも「ジオラマ」と言う捉え方から入ってきている事が多いのでその意味ではまた別の問題も孕んではいるのですが(悩)
光山市交通局
2017年10月21日 22:13
>柴乃さん

 私なども実用性と互換性重視でアーノルドを標準にしています。最近の中古はKATOカプラーも結構多いのですが、初期のナックルタイプの奴は運転会などで自然解放を連発するものが多くてアーノルドに戻す加工が半ば必須になっていますね。

 KATOにしろTNにしろ昔は当たり前にできていた「自在な編成を自分で組み合わせる楽しみ」とか最近の私鉄・JRの通勤・近郊電車では定番の「分割併合の愉しみ」を軽んじている傾向が垣間見えます。
 もっともケーディとの下位互換が実現できている分KATOカプラーの方がややましと言えるでしょうか。

 電車の運転で「遠隔操作できる分割併合」が実現できるならお座敷運転レベルであっても鉄道模型の愉しみは飛躍的に広がるだろうと私は見ています。

 E5系とE6系の運用はうちの運転会では定番の編成なのですが分割するたび手で列車を引っ張って外すというのは傍目で観てもピンときませんし(笑)
2017年10月23日 23:39
 昭和の時代は、同形式の車両でもKATOらしさ、トミックスらしさといった各メーカーのカラーが感じられたものですが・・・。

 現在のモデルは、昭和時代のモデルでは考えられないほどディテールが向上していますが、その反面、メーカーは違えどどれも同じような製品になる理由が、技術の向上とファンの目が肥えてきたことにあるとするならば、とても皮肉なものですね。
光山市交通局
2017年10月24日 23:39
>KOUさん

>どれも同じような製品になる理由が、技術の向上とファンの目が肥えてきたことにあるとするならば~

 個人的には今後、これが趣味としての鉄道模型が深刻なジレンマに陥る要因になるのではないかと思います。
 行くところまで行ってしまった時、逆に素朴さの点で「オモチャに劣る存在」とみなされる危険すらはらんでいるのではないかと。

 その中でメーカーの「らしさ」が図面通りの細密性や再現性と言うレベルから感性、センスに基づいたディフォルメの巧みさが評価される流れが出て来るのではないかと見ているのですが・・・