帰省とスペーシアのはなし

今回は実車とモデルの車両にまつわる思い出ばなしから。
以前だったら岩手から中央線沿線までの帰省で私鉄の特急列車を乗り継ぐなんてのは(わざわざ回り道でもしない限り)まず考えられない事でした。
その常識が覆ったのは湘南新宿ライン経由で日光から新宿へ東武特急が乗り入れる様になってからです。
従来なら東北新幹線で東京まで行き、そこから中央線快速で新宿へ行っていたのが大宮からスペーシアに乗って新宿へ直行するルートが選べるようになった訳です。
普通列車を使った場合なら東京へ行くよりも新幹線料金が安いですし、何より東京駅のあの混雑の中を反対の端にある中央線のホームまで歩かされる苦行がクリアできる上に時間も若干短縮されます。
ただ、スペーシアの場合、別個に特急料金を取られますし、ダイヤ上は普通列車より微妙に遅いので普通ならわざわざこれを選ぶメリットは薄いのですが殊、帰省からの帰りなど(それも元日とか)のぐったり疲れ切りお土産やら何やらで荷物の塊なと化している身にしてみればグリーン車を選んでも座れるかどうかわからない快速よりもE2系(当時)よりもはるかにゆったり座れるスペーシアの方が楽ですし楽しいのも確かです。
そんな訳でスペーシアはある意味正月帰省スペシャルとも言える存在でした。
そのスペーシアはTOMIXからデビュー直後くらいのタイミングでモデル化され、以後改良を加えつつ現在も売られています。
私がこれを入線させたのはこの趣味を再開した直後ですから、モデルも結構な年代物という事になりますがモデルの設計が古い事が功を奏して(?)なんと140Rのミニカーブをクリアできてしまうという隠れた特技を持ちます。
まあ、それは置いておいても私が初めて入線させた現役の私鉄特急のモデルでもありその意味でも思い出深いモデルではあります。ほぼ同時にKATOの485系「きぬがわ」も入線させていますが帰省のスケジュールと合わないせいもあって実車には乗った事がありません(汗)
そのスペーシアもそろそろ後継車の噂が出始めているのは諸兄もご存じの事と思いますが、今の100系の一種愛嬌のあるフォルムも捨てがたい物があります。
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