モジュールの相乗効果に思うこと

 先日の嵐の運転会で発見したモジュールの意外な御利益から。
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 前回紹介しましたが今回の新作モジュールは新幹線高架が本線を跨ぐものでした。
 実はその隣にあったのが私のターミナル駅とビル街のそれだったのですが、運転会が始まり列車が走り出してからそこに行ってみると
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 新幹線の高架の後ろにビル街が並ぶ形になりモジュール自体は山岳部をモチーフにしていたのにかかわらず駅の手前の高架部分を思わせる都会的な風景が現出していたのに驚きました。
 特にローアングルの煽りで見ると意外なほどにダイナミックな構図になります。

この二つが隣り合わせになるというのはモジュールの製作中にはどちらも意識していなかったのですが隣り合わせることで視覚的な互いの相乗効果が得られるといういのは意外と同時に嬉しい発見でした。
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 そういえば前の月の韮崎の運転会でもゴジラの背景に二つ隣のビル街のモジュールが重なった事もありましたが、その時は「ああ、こういう事もあるのか」くらいにしか感じなかったのですが、今回はそれが(作った側にとっては)もっと強烈なインパクトを与えてくれたわけです。

これは相当に偶然に左右されるとはいえ、まさにモジュールレイアウトでなければ得られない効果といえます。
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 モジュールレイアウトはその性質上、限られたスペースにモチーフを絞り込んだシーナリィを配置して「一区間一風景」を原則に作られています。
 これを評してある書籍で「モジュールレイアウトはひとりひとりの絵を並べた展覧会」と表現した方もいたと思いましたが、並んだモジュールのシーナリィの組み合わせによっては「意図せざるパノラマ風景を作れる」という意外な使い方が楽しめるわけです。

 あるいは「離れたところの他のモジュールが借景としての背景になる」効果もあるかもしれません。
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これはモジュールレイアウトの展示の上で結構示唆に富んだ事ではないかと思います。上述したように従来のモジュールレイアウトは一つ一つが単独のモチーフで、原則隣にどんな風景が来るか」考えて作られるものは稀です。
繋がった総体としてのモジュールレイアウトの中で異なるモジュールの相互作用というのはこれまであまり考えられていなかった(それは当然ですが)のですが既存のモジュールの組み合わせで製作者すら意図していなかった相乗作用があり得るということを今回の運転会では強く感じました。
光山鉄道管理局
 HPです。


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