「Kobaru」のカタログを見て「カタログでワクワクできた頃」を思う
そういえば、カトーやTOMIXのカタログを暫く買っていません。
二大メーカーのカタログの用途はここ数年位「線路パーツや配線パーツ、あるいはASSYの種類のチェックや購入の参考」と言うのがメインになっている関係上、何年かに一度と言うのがここ10年来のパターンになっています。
実際私がカタログを見てワクワクするのは「この線路の組み合わせならこういう事ができそうだ」とか「ああ、このASSYが出ているなら●●の工作ができそうだ」とか想像する時でしょうか。
昔のKATOなりTOMIXなりのカタログを見る時は「ああ、遂にこの車両が製品化されるのか」とか「ようやくラインナップが拡充してきたな」とかの完成品車両の充実にときめいていたものですが、ここ10年位はどのメーカーも大量のリリース旋風で新車に対するサプライズ性が薄れている事や、ほとんど突発的に製品予告・リリースがされる事もあってわざわざ年一回カタログを買う必然性がなくなってきています。
おっさんの繰り言ですけれど昔のGMのカタログの様に「カタログそれ自体が読み物として楽しめる構成」のものがあれば面白いのですが(後マイクロのカタログはカタログと言うよりも車両年鑑の様な性格が強いためにこれはこれで楽しめたりもします)
そんな折に久しぶりに(私が)面白いと思うカタログに当たったのも何かの縁でしょうか(笑)
このブログでも時々製品を取り上げる事がある「Kobaru」の2017年総合カタログがそれです。
このメーカーはジオラマ系のアクセサリ・マテリアルがメインなのですが、フィギュア、ミニカーはもとよりこれまで他のメーカーが見過ごしてきたようなラインナップが充実しているのが特徴です。
個々の品物は店頭でもいくつか目にするのですが、全体のラインナップを俯瞰したこのカタログを眺めると「えっ?こんなのまで製品化しているの!?」と言うくらいの充実度である事に圧倒されます。
イベント会場の仮設トイレとか工事用の小型コンクリートミキサー、ボートトレーラー(ミニカーメーカーのトミカですら過去に一度製品化したっきり)やどこにでもある「住宅用の門扉が4種類」とかBSのパラボラアンテナなんてのまで製品化されています。
基本的に「パーツ」であり「マテリアル」なのでそれ単独で買っても面白くない物ばかりです。ですがそれを組み込む事で風景やジオラマが生き生きとしだす事を想像させるのがこのカタログの身上と言えます。
平たく言えば「手を動かしたくさせる」何かがあります。
これらのラインナップを眺めていると「これが出ているならこういうミニシーンが作れるな」とか「次のレイアウトの改修にはぜひこのパーツを付けたい」とか想像が膨らみます。カタログでこういう気分を味わえたのは何年振りでしょうか。海外メーカーだとNOCHかプライザーのそれを読んだ時の感覚に近い物があります。
でもそういう姿勢は最近のメジャー系のメーカー(Nでも16番でも、どうかするとZゲージですらそうかもしれませんが)からは急速にすたれかけている感じもしないではありません。
「買うことで満足させる」のか「買うことで何かをさせる事に価値を見出す」のか、ここ50年ほどの模型に対する姿勢の変化と言うか違いの様なものも含めて何か考えさせられる気もします。
光山鉄道管理局
HPです。
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