趣味の原点を振り返る・番外編「関水金属のEF65・その1」

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 先日も書きました、この趣味を始めた頃の車両たちの話から。
 殆どおっさんの懐古話ですがそこはご勘弁を。

 一回目は昭和50年頃の関水金属製EF65から。
 この趣味を始めた頃は(今も原則同じではありますが)一番のネックは予算でした。16番より安いとは言っても「カツ丼が300円、醤油ラーメンが180円で買えた時代」に「ナインスケールのED75が2900円、関水金属(あの頃の話をするときはカトーと呼ぶより「関水金属」の方がぴったり来ます)のD51が5500円」というのはかなりの高額でした。

 あの頃一番の憧れであり且つ割合手軽に買えそうだったのは関水金属のEF65でした。価格は3500円と当時の関水の中では一番安価でしたし、これまた当時のNで唯一様になる編成だった「20系のブルートレイン」にぴったりだった事もあります。
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 何か月かかけて貯め込んだ小遣い片手に近所の模型屋に駆け込みこれを手にしたときの感動は忘れられません。そして実際に走らせた時の驚きも(笑)

 当時手持ちで唯一だったフレキシブル線路にこれを載せ、通電して走らせた時「カーブに合わせて首を振るスカート」 にびっくり且つがっかりしたものです。いわゆる「アゴ振りスカート」の初体験がこれでした。
 当時は(今でも)16番の機関車ではまず見られない、あまりにも実物と違い過ぎるギミックに「やっぱりNゲージはオモチャなのか」と萎えかけたのも確かです。
 ですがしばらく後に登場したてのTOMIXのエンドレスを汲み、これまたどうにか頭数だけは揃えた20系の先頭にこのEF65をつなげて走らせてみたら「そんな事がどうでもよくなっていた」のには我乍ら驚きました(笑)
 やはり鉄道模型は走らせてこそ華。安定して走らせるための最小限の妥協と解釈するならアゴ振りスカートもありなのかと納得しました。

 因みにアゴ振りを別にしても当時のEF65は足回りが先行発売されたEF70と共通なので台車とスカートの形状も異なります。当時の私は言われるまでそれを知りませんでしたから現金なものです。
 写真のEF65は2015年に入手した当時と同形のものです。カプラーが欠落しているとはいえお値段は800円。 スカート形状がEF65のそれになった改良品がこの直後に出たためか意外にこのバージョンは中古を見かけません。

 走行性は当時の16番に比べるとガサツな物でスローもろくに効きませんでした。が、これは車両のせいだけではなくパワーパックの性能の問題もあった様で、最近のパックにつないで走らせてみると多少は走りが改善します(これは当時モノのN動力車の大概に言える事ですが)
 なにより40年前のモデルでもきちんと走らせる事ができるのが嬉しかったし有難かったですね。

 さて、関水のEF65にはもうひとつ思い出があるのですがそれは次の機会に。


光山鉄道管理局
 HPです。


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この記事へのコメント

2018年02月03日 08:28
共感しきりの記事です。同年代、同時期鉄模入門者であれば同然なんでしょね。消費税の無い時代でしたが、値引合戦もありませんでしたから子どもには‘高価’なモノ感ありました。電動車の3,500円は高級感があり、ゆえに入手した時の嬉しさは今では体験できません。
当時モノはコンデンサーが付いておらず、ノイズでテレビに障害をもたらし、家族に大変迷惑をかけていました(+o+)
次回更新、楽しみです<(_ _)>
2018年02月03日 13:30
 私が少年の頃、電機機関車はカトーではなくトミックスを選んでいた理由は、この「アゴ振りスカート」だったりします。
 ボディとスカートの間に隙間ができるのも、子供心に気になって仕方がなかったんですよね。
 当時の模型誌でも、カトーの機関車はなるべくカーブで撮らないように工夫していたような気が・・・。
 まぁ、トミックスの機関車も、台車ごとカプラーを振るためにスカートの切り欠きが大きかったですし、当時のモデルでは、低速走行はカトーの方が安定していたように思います。

 懐かし系の記事シリーズ、共感できるものばかりだと思いますので、楽しみです。
光山市交通局
2018年02月03日 21:47
>東濃鉄道さん

仰る通りあの当時は量販店で鉄道模型など考えられなかったですね(あ、現住地には今でもそんなものはないかw)

 当時はテレビの無い部屋で運転していたのでコンデンサの有難味はあまり感じなかったですが必要な所には必要な装備だった訳ですね。

 先日入手したGMの中古動力にもこのコンデンサが付いていましたが外しても地デジには影響はなかった様です。
光山市交通局
2018年02月03日 21:50
>KOUさん

 アゴワレスカートは確かEF66の辺りまではKATOの特徴でしたね。

 トミーの切欠き方式にもそれなりに違和感はあったのですが、あの頃はこのどちらかしか選択肢が無かったですから悩みどころでした。
レサレサ
2018年02月04日 17:41
>光山市交通局さん
>あの頃はこのどちらかしか選択肢が無かったですから

それを考えると、貨物機でしかも古いので華やかさとは無縁のED17が模型化されやすいのも納得いきますよね。
(実機も台車カプラーなので、台車を大きく首振りさせても外見上の問題が少ない。)
ED14も台車カプラーだけどデッキ無しなだけED17の方が楽なんでしょう。

・・・個人的にはED50時代+ダブルルーフ客車という構成も面白そうだと思いますがね。


光山市交通局
2018年02月06日 00:41
>レサレサさん

 実車のED17のカプラーも台車マウントだったとは知りませんでした(汗)中央線の様な勾配と急カーブの連続する線区では重宝した事でしょうね。

 ED14の鉄コレ仕様はダミーカプラーが確か車体マウントだったと思いますが実車との相違と言う点から見れば面白い現象と思います。
レサレサ
2018年02月08日 22:23
>ED17のカプラーも台車マウント

手元の『機関車・電車』(学研)の受け売りですがED17のけん引力は車体無関係に台車部分だけで引いている(両台車の間に中間連結器があって一直線に力がかかる)だそうです。
(上記の説明のイラストがこのED17です)
旧型電機は基本この中間連結器タイプ(ED11・ED40など例外も多いが)なのですが、「先輪なし」「デッキ無し」「箱型車体」と条件つけるとED17(旧ED51組除外)ぐらいかと。
光山市交通局
2018年02月09日 21:08
>レサレサさん

「機関車・電車」というと学研の図鑑でしょうか。

 だとすると私も持っているのですが、該当の記述を見ていなかった事になりますね(恥)本棚のどこかに埋まっている筈なので今度チェックし知てみます。