趣味の原点を振り返る番外編「関水金属のオハ31」
趣味の原点を振り返る番外編・思い出の車両モデルから
前回まで何両かの「あの頃のNゲージ機関車」を紹介しましたが、それらが効く客車類ときたら1975年当時はブルートレインの20系か日本初の鋼体客車であるオハ31系しか選択肢がありませんでした。
(GMの客車キットは同年に出ていましたが田舎の模型屋さんにまで出回るには時間を要しましたし、CABの10系なんてビギナーには当時は殆ど知られていませんでした)
ですからC11を入線させた時、これに似合う客車を買うとすれば必然的にオハ31系という事になります。
あの当時ボギー貨車は大体500円、ナインスケールの2軸貨車は300円だったのに対し客車は「1両800円」と言うのが通り相場でした。
繰り返して書きますが「食堂のラーメンが一杯180円だった頃の話です」
編成を組めるほどのボリュームを求めるなら頑張ってもひと月かふた月に1両と言うペースにならざるを得ませんでした。その点でフルラインナップで3種類で済ませられるオハ31系から増備されるのは必然みたいなものでした。
オハ31系は50年前、初の日本型であるC50とペアで登場しました。その後、多少のリニューアルがされましたが基本ほぼ同じ形態のまま現在でも入手が可能なNゲージ最古参モデルとなっています。
しかもお値段は今でもほぼ当時のまま。日本一身持ちの固いNゲージモデルと言えるかもしれません。
ですが75年当時でもダブルルーフの旧客と言うのは本線上では殆ど見られなくなっていましたから違和感も大きかったのも確かです。牽引機も事実上C11に限定されますし。
「どうしてオハ35とかスハ43とかがないんだ!?」と言うフラストレーションに2年くらい悩まされましたか。
ですが17M級のサイズは小レイアウトでも使いやすいものですし、オハニ辺りとナインスケールの二軸貨車を組み合わせた混合列車なんてのも割合様になります。そういう意味では意外と使い道の広い客車でした。
全身にリベットを纏わせたボディもNゲージモデルでは意外と細密に見えますが何より「40年以上前に今でもそこそこ通用する細密感を持ったモデルになっていた事」が驚きです。
さて、上述のフラストレーションですが2年後位にようやく曲りなりに解消する事になりました。
それらの客車モデルについては次の機会にでも。
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前回まで何両かの「あの頃のNゲージ機関車」を紹介しましたが、それらが効く客車類ときたら1975年当時はブルートレインの20系か日本初の鋼体客車であるオハ31系しか選択肢がありませんでした。
(GMの客車キットは同年に出ていましたが田舎の模型屋さんにまで出回るには時間を要しましたし、CABの10系なんてビギナーには当時は殆ど知られていませんでした)
ですからC11を入線させた時、これに似合う客車を買うとすれば必然的にオハ31系という事になります。
あの当時ボギー貨車は大体500円、ナインスケールの2軸貨車は300円だったのに対し客車は「1両800円」と言うのが通り相場でした。
繰り返して書きますが「食堂のラーメンが一杯180円だった頃の話です」
編成を組めるほどのボリュームを求めるなら頑張ってもひと月かふた月に1両と言うペースにならざるを得ませんでした。その点でフルラインナップで3種類で済ませられるオハ31系から増備されるのは必然みたいなものでした。
オハ31系は50年前、初の日本型であるC50とペアで登場しました。その後、多少のリニューアルがされましたが基本ほぼ同じ形態のまま現在でも入手が可能なNゲージ最古参モデルとなっています。
しかもお値段は今でもほぼ当時のまま。日本一身持ちの固いNゲージモデルと言えるかもしれません。
ですが75年当時でもダブルルーフの旧客と言うのは本線上では殆ど見られなくなっていましたから違和感も大きかったのも確かです。牽引機も事実上C11に限定されますし。
「どうしてオハ35とかスハ43とかがないんだ!?」と言うフラストレーションに2年くらい悩まされましたか。
ですが17M級のサイズは小レイアウトでも使いやすいものですし、オハニ辺りとナインスケールの二軸貨車を組み合わせた混合列車なんてのも割合様になります。そういう意味では意外と使い道の広い客車でした。
全身にリベットを纏わせたボディもNゲージモデルでは意外と細密に見えますが何より「40年以上前に今でもそこそこ通用する細密感を持ったモデルになっていた事」が驚きです。
さて、上述のフラストレーションですが2年後位にようやく曲りなりに解消する事になりました。
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この記事へのコメント
オハ31系ですか?
何かで読みましたが、当時関水金属はアメリカへの輸出を念頭にクリアストーリー(所謂2重屋根)の客車を選んだそうです。
その時に、OEM相手のCon-Corは「3枚連続窓はおかしい」と主張したので(実物が2両しかない)2枚連続窓のオロ31をラインアップに加えたようです。
アメリカの鉄道模型は、今に至るまで実物を反映して貨車偏重で、客車の模型の品揃えはどちらかと言うと貧弱です。
ましてや当時はNスケールの車両自体が少なかったので、これでも賑やかし(?)にはなったのでしょう。
昭和40年代の関水金属はEF70や103系まで無理やりなアメリカ型にして輸出していたようですね。
あれでも違和感なく買う層があちらにはそれなりにいたという事でしょうか。
オロ30の二枚窓にそういういきさつがあったとは面白いですね。
そういえば以前運転会の時にクラブのメンバーのひとりがフライッシュマンのDB蒸機に牽かせる編成でオロ30改(展望車付き)の客車列車一式をやっていたケースがありました。
失礼しました。
>オロ30改(展望車付き)の客車列車一式をやっていたケースが
あのシリーズは、今となっては安価なのでキットバッシュのタネにしやすいですね。
最近のように一両¥4,000以上もするようなのだと、買うのも然る事ながら、改造するのは考えてしまいますね。
仰る通りオハ31系はその安価さゆえに改造の種(あるいは切り継ぎの練習用)には好適と思います。私も最近オハフ30を作りましたし。
最近ではGMの客車キットまで「塗装済み」が登場していますが気軽に改造や切り継ぎを楽しめる素材モデルはどんどん減っていますね。
完成度の高い細密モデルを大枚はたいて買うのも趣味としてはありですが、安価な素材をベースに「自分だけのモデルをものする」方向(うまい下手は別として)も定着させた方が良い感じもしますね。
>仰る通りオハ31系はその安価さゆえに改造の種(あるいは切り継ぎの練習用)には好適と思います。
私もそう思います。といいましょうか、私自身ダブルルーフの車両製造に何度も使いました。
(特にクモハ11と全長がほぼ一緒(若干屋根を削る必要あり)なのでモハ30系のベースに使えます)
ちなみに車体がABS樹脂なので普通のスチロール接着剤だとGMキットにくっつきませんが、アクリル用の「二塩化メチレン」を流し込むとスチレンと簡単にくっつきます(サラサラして隙間によくしみこむのでお勧め)。
値段が安いおかげで最悪でも台車とカプラーと黒染め車輪代だと思えば損した気にはなりませんしw
旧国ボディのベースに使えるというのもオハ31系の隠れた美点ですね。完成品でありながら「どこを弄ってみようかな」と言うイマジネーションを刺激するのはあの頃のNゲージ車両が大なり小なり持っていたものと思います。
モハ30系、うちでもやってみようかな(笑)