中村精密のC57と今月号の「N」のはなし

DSCN9911.jpg
 先日のC57大行進の話の続きです。
 とは言ってもKATOのでもTOMIXのでもありません。

 先週のブログでは手持ちの5両のC57を紹介しているのですがその中の1両の中村精密製「やまぐち号」は以前も紹介した「ジャンク上がりの不動品をレストア」した個体でした。

 今回久しぶりに引っ張り出して試走させようとしたのですが、うんともすんとも言わない。
 前の時も集電のリード線が切れていたのが原因でしたので再びバラします。

 案の定はんだ付け部分の剥離でしたので再びはんだ付け。
 ところが組み立て直して再度運転しようとすると今度はショートの連発。

 前のレストアでは一応走ったので、どこかで組み立てのミスがあったとしか思えません。
 はて、どうしようかと思い気晴らしに書店へ出かけました。
 幸運というのはあるものです。
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 店頭に出ていた最新号の「N」を開いていたら「中村精密蒸機のレストア」記事があったのです。
紹介されていたのはC51ですが、C51とC57の動力構造は基本的に変化はないはずなので参考にはなります。
 という訳で、久しぶりに「N」を買って帰りました。

 で、記事を片手に再びやり直してみたのですがやっぱりショートが止まらない。
 唯一関係がありそうなのがシリンダ直後に挟まっていたはずの「絶縁用の紙の欠落」なのですが紙を切り出して挟んでも結果が変わりません。

 はて、おかしいと思い真横からヒョイっと見ると「動力車輪でないはずのテンダー第2軸から火花が上がっています」
 何のことはない、絶縁車輪の向きが逆だったのですが一時焦りました。

 再度はめ直して走らせるとだいぶスムーズにはなりました。
 これでようやくブログで走行性を紹介できることにはなった訳です(笑)

 それを別にしてもこの個体はこれまで入手している中村精密のモデルの中では最悪に近いコンディションでした。
 動力内蔵のテンダと集電部のあるエンジンを結ぶドローバーはド派手にひん曲がり、ドローバーと繋がった従台車が上をむいたり下を向いたりのフニャフニャ状態でしたし、外したボディを裏から見るとあちこちに塗装の剥離(それも何かで削れたような)も散見します。
 一体前のユーザーはどこをどう痛めつけるとこうできるのかとすら思うほどでした。
DSCN9912.jpg
 ドローバーの方は最初のレストアではペンチで曲げ直したのですが、今回は根本的に修正が必要と判断して「曲がったドローバーを金床上でハンマーで叩き直していったん平らにする」というおよそNゲージの工作とは思えない荒技を使うことになりました(汗)
 更に通電用のリード線を交換した折に純正品よりやや太かった為にエンジン部にうまくリード線が収まらなかった点についてもキャブ下回りを少し修正して線の逃げ道を作ります。
 これでどうにか走りは復活。より中村らしい走りにはなりました。

 そうまでして走りを復活させたいかと我ながら思うのですが、やはり手のかかるモデルほど面白いところがあるとも思えるのでこれはこれでありかなとか思います。
(間違ってもオークションに出して稼げるようなモデルでもないですし)

 ところで今回「N」を買ったところでふと思いついた事がもうひとつあるのですがそれについては次の機会に
光山鉄道管理局
 HPです。


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この記事へのコメント

eltonjohn
2018年03月07日 12:27
今日は:

この製品は、此処↓(下の方です)に紹介されていますね。

http://www5a.biglobe.ne.jp/~toyoyasu/c57n_7.htm

>全体の印象は割と実物に近かったのですが、細部の作りを現代の製品と比べるのは気の毒です。
>今では活躍の機会はほとんどないことでしょう。

とあります。
40年近く前の製品なのでそういう事なのかな、という印象ですね。
光山市交通局
2018年03月09日 22:20
>eltonjohnさん

 当該のサイトは私もよく参考にさせて頂いています(と言いますか、一度このサイトのやり方でアンカプラーを作った事もあります)

 中村のC57はディテーリングについてはプラではTOMIXや現行KATO、ブラスでは天賞堂などの挟み撃ちにあっている状態なので相対的に中村モデルの影が薄くなっているという事もあるのでしょうね。

 ですが個人的には中村のC57もそれらしい佇まいが感じられて「好きになれるモデル」と思います。

 個人的には中村の蒸気モデル