身延線の90周年にて・・・

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 先日身延線が全通90周年を迎えたそうです。
 沿線地域を舞台にしたという、先日終了したTVアニメが話題になった事もあってこの辺りも望外の景気が付いてきた様子。先日運転された記念列車では車内でそのアニメの解説付き観光案内らしいこともやっていたらしいです。

 私はそれには乗れませんでしたが、この線のかつてのターミナルだった駅舎を使って記念の展示会が催されたと聞き、早速出かけてきました。
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 見るからに堂々たる作りの駅舎ですが、昭和3年の開業時からずっとこのままで続いてきたとの事。当時は身延線の前身の富士身延鉄道の本社も入っていたそうですからその貫録も納得です。
 (この駅舎、実は20年ほど前にNゲージのキットが出た事があります)

 ただ、それほどの駅にも拘らず周辺部は実に寂しいものです。かつては駅前にはつきものだった駅前旅館はもとより交番とかコンビニすらないのですから夜になると寂しい事夥しいであろう事は容易に想像されます。

 展示会はその駅舎の二階。今は殆ど使われないスペースらしいです。昭和初期の鉄筋建造物で壁が分厚いせいか、外が汗ばむくらいの陽気なのに室内はひんやりしていました。
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 建物それ自体が一種の鉄道文化財みたいなノリです。
 一階のコンコースはこの時代の建物らしいドーム様に天井の高いものですが、中はベンチが一組あるっきりでこれだけの規模にも拘らず売店もなし。以前は旅行センターもあったそうですが閉鎖されていました。

 昭和初期に建てられた私の母校の校舎にも何となく似ています。
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 普段ならまず見られないであろう「二階から見下ろす駅構内の俯瞰」
 この駅は現在でも車両基地を有する拠点機能があるそうで、かつてのターミナルらしい面影が随所に感じられます。
 展示物は身延線の歴史パネル・写真関連から各種機材・資料の展示にはじまり職員の持ち込みによる鉄道模型の展示・運転、プラレールの運転などがなされていましたが、目立つ特徴のないこじんまりとした展示な上に初めて入る場所でした。
 それなのに不思議と懐かしさを感じたのです。
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 この懐かしさはなんだろうと考えてみたのですが、思い当たったのがかつて国鉄時代の駅や機関区でよくあった「鉄道記念日の一般公開」のそれによく似ていた事です。機関区の一般公開は言ってみれば「鉄道マンの文化祭」みたいな性質がありましたから、職員が愉しんで展示しているのが伺われてその雰囲気だけで結構楽しかったものです。
 今回の展示会でもそれと同じ空気が感じられたのは偶然ではないのでしょう。

 (これに鉄道職員の絵画とか工芸とかの趣味の展示でもあったらなお賑やかだったろうなとか思います。これとバザーや車両展示なんかもこの手のイベントの定番だったのですが)

 このイベントは休日を中心に5月の連休頃までやる様なのでもう一回くらい行ってみようかと思います。


光山鉄道管理局
 HPです。


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