KATO マイクロ ワールドのED71を比べてみる

 先日入線を果たしたKATOのED71に関連したネタです。

 ED71自体はKATOが初めてではなくワールド工芸とマイクロエースからも製品化されています。
 製造時期がそれぞれ開いている事、プロトタイプが試作型、1次形、2次形でサイドビューにかなり違いがある事などから直接対決という訳にはいきませんがかつてはED71自体Nゲージでの製品化が危ぶまれていた事を思えば隔世の感があります。

 今回の2次形の入線を機会に他社モデルと比べてみるのも一興ではあります。

 ワールド工芸で私が持っているのは試作タイプと1次形。何れもキットメイク品の中古を入線させたものです。
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 ご覧の様にサイドビューは今回の2次形とはかなりの違いがありますが私個人はED71というとまず1次形を連想します。恐らく当時の鉄道図鑑なんかの影響があったのでしょう。
 ワールドのモデルの魅力はブラスという素材ゆえの質感の高さと肉薄なボディ造形。
 細密度では今回のKATOに譲るところも出てきましたが、それでも十分に魅力的です。
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 前面の手すり類はKATOのプラに対して真鍮線を使っていますがプラだとどうしても独特の安っぽさがでてしまい質感に欠ける所があるのでワールド製品のアドバンスではあります。
 走行性ははっきり言って年式相応。試作タイプ(3号機)の台車はED61に似たタイプですがこれは実車もそういう仕様だったようです。
 あるいはTOMIX辺りの市販モデルの足回りを共用している可能性もありますが。

 ただ、キットメイク品だけに作り手の腕の違いが出てしまうのは致し方ありません。
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 そしてマイクロエースの1次形。
 よく見ると床下機器が若干斜めに垂れ下がっていますが、これは実車もそういう仕様でした・・・なんて訳ありません(笑)
 実はマイクロの71は以前から動力ユニットのダイカスト変形に伴う膨満の問題が指摘されており、私の手持ちの個体もその影響がもろに出てしまっています。
 恐らくそう長くはなさそうなのでKATOの71と動力のコンバートも考えなければならないかもしれません。
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 その問題を差し引けば製造時期が古いとはいえ、KATOとの造形差はそれほど感じませんでした。
 Nゲージのサイズから考えるとどれも同じに見えてしまう所もあるのでしょう。
 写真で接写すれば確かに相違点が目立つのですが。

 なおKATOが手すりを別パーツ化しているのに対してマイクロのそれはモールド処理ですが、手すりだけ質感が違うのに比べればこれはこれで良いかもしれません。
 走りっぷりはワールドより幾分まし。というかダイカスト膨満中なのにそこそこ走れている所に驚かされました。

 これらに比べてKATOの走行性のスムーズさはずば抜けています。スムーズ過ぎて「ヌルヌルと加速する、サラーッと減速する」印象すら受けるほど。
 時代の違いを一番感じるのがこの部分です。

 計4両の71が揃った当機関区ですが、仕様や仕上がりがそれぞれ違う事もあってクローンが並ぶような無機質的な所がなく、独特のにぎやかさを感じました。
光山鉄道管理局
 HPです。先日「電車」の項一部追加しました


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