ク5000をローダウンする(笑)
先日KATOのク5000用のミニカーのはなしをしましたが、今回はそれに関連して。
現在私の手持ちのク5000はKATOが2両、旧ナインスケールのが2両という陣容です。
上の写真を見てもお分かりの様にこのふたつ、造形そのものの差は置いておいても、ナインスケール仕様のク5000の方が相当に腰高になっておりまして、通常の状態でこのふたつを併結すると「同形式なのにまるで別の貨車みたいに高さが違ってしまう」事になります。
まあ、普通に考えれば「こんな古臭いナインスケール使用なんかさっさと捨てて現行のKATOの新車を買う」のが理に叶ってはいると思います。
が、生来の貧乏性と、そろそろ年寄りに近づいた世代特有の勿体無い病の影響なんかもありまして、なんとかナインスケール仕様を生かしたいという思いもありました(笑)
実はナインスケールのク5000の腰高問題は昭和51年にこのモデルがリリースされた当時から指摘されていた事でした。
同年のTMSの11月号(あの「TOMIXの登場が発表された号!」)にク5000の車高を下げ、連結間隔を詰める方法(後述)の記事が掲載されていたほどです。
当時の私も手持ちのク5000(今は親類に譲渡)を使ってローダウン(当時はこんな用語はありませんでしたが)に挑戦しそこそこの成果を上げた記憶があります。ですので今回もそれに準拠する形でク5000の腰を落とす作業に掛かりました、
まず台車を外し、真上にあるウェイトを外します。ク5000のウェイトは床板パーツに焼きつぶしで留めているだけなので焼きつぶしのポッチをカットすれば簡単に外れます。
外したウェイトをよく見ると、経年による錆が浮いていたのはまだしも車輪のフランジが当たったのか絶縁の塗料がはげかけているところが散見されました。
下手をするとショートのリスクもあったと思われるのでウェイトの撤去は正解だったようです。
あとは突き出した端梁部をカッターで2,3ミリカット、センターピン(これがまたKATO辺りに比べると華奢なこと!)もそれに合わせて長さを詰めます。
これだけの事を2両分行なって、所要時間は20分弱、費用はロハな上に甲府モデルの客車キットにでも使えそうなウェイトが4枚も手に入ったのですからコスパだけなら最高な部類でしょう。
因みに端梁をカットしてローダウンするテクニックは同じナインスケールのタキ3000でも使えます(むしろウェイトがない分楽)これもKATOとの混結時の違和感を多少は抑える効果があります。
2,3ミリと言っても実物換算では何と30センチ以上のローダウンになる訳ですから見た目が変わらない訳がない。
カット前に比べて明らかに腰回りが落ち着きました。
とはいえ車輪のフランジが異様にデカい事もあってKATOの旧製品と比べてもまだ1ミリ近く腰が高いのですが。
おまけにウェイト搭載時に比べて台車の左右へのふらつきが大きいのでローダウンしているにも拘らず「高速コーナーで相当にふらつく」悪癖が出ています。カーブでは丁寧な走りが求められますがスケールスピードの範囲内ならまあ安全です。
あとはこのモデルのもう一つの特徴である「異様なほど長いカプラーの柄」の対策が必要ですが、これなどは適当なアーノルドカプラーに差し替える予定です。
とりあえずKATOと併結時の違和感はかなり緩和されました。搭載するクルマは今回製品を統一したので、編成でもどうにか見られます。
それにしても今回の改造を思いつかせたのは貨車そのものよりも「搭載する自動車のモデルが出たから」というのが何ともな理由ですね。
ク5000が4両に緩急車という割合貧弱な組み合わせですがうちの程度の規模のレイアウトならこれでも十分ではあります。
・・・ですが今どきこんな改造のニーズはありませんね。第一ナインスケールのク5000自体出物が減っている上に中古もほぼ投げ売り状態ですから。
それに先に書いた様に現行のKATO製を買った方が手っ取り早いですし。
光山鉄道管理局
HPです。
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現在私の手持ちのク5000はKATOが2両、旧ナインスケールのが2両という陣容です。
上の写真を見てもお分かりの様にこのふたつ、造形そのものの差は置いておいても、ナインスケール仕様のク5000の方が相当に腰高になっておりまして、通常の状態でこのふたつを併結すると「同形式なのにまるで別の貨車みたいに高さが違ってしまう」事になります。
まあ、普通に考えれば「こんな古臭いナインスケール使用なんかさっさと捨てて現行のKATOの新車を買う」のが理に叶ってはいると思います。
が、生来の貧乏性と、そろそろ年寄りに近づいた世代特有の勿体無い病の影響なんかもありまして、なんとかナインスケール仕様を生かしたいという思いもありました(笑)
実はナインスケールのク5000の腰高問題は昭和51年にこのモデルがリリースされた当時から指摘されていた事でした。
同年のTMSの11月号(あの「TOMIXの登場が発表された号!」)にク5000の車高を下げ、連結間隔を詰める方法(後述)の記事が掲載されていたほどです。
当時の私も手持ちのク5000(今は親類に譲渡)を使ってローダウン(当時はこんな用語はありませんでしたが)に挑戦しそこそこの成果を上げた記憶があります。ですので今回もそれに準拠する形でク5000の腰を落とす作業に掛かりました、
まず台車を外し、真上にあるウェイトを外します。ク5000のウェイトは床板パーツに焼きつぶしで留めているだけなので焼きつぶしのポッチをカットすれば簡単に外れます。
外したウェイトをよく見ると、経年による錆が浮いていたのはまだしも車輪のフランジが当たったのか絶縁の塗料がはげかけているところが散見されました。
下手をするとショートのリスクもあったと思われるのでウェイトの撤去は正解だったようです。
あとは突き出した端梁部をカッターで2,3ミリカット、センターピン(これがまたKATO辺りに比べると華奢なこと!)もそれに合わせて長さを詰めます。
これだけの事を2両分行なって、所要時間は20分弱、費用はロハな上に甲府モデルの客車キットにでも使えそうなウェイトが4枚も手に入ったのですからコスパだけなら最高な部類でしょう。
因みに端梁をカットしてローダウンするテクニックは同じナインスケールのタキ3000でも使えます(むしろウェイトがない分楽)これもKATOとの混結時の違和感を多少は抑える効果があります。
2,3ミリと言っても実物換算では何と30センチ以上のローダウンになる訳ですから見た目が変わらない訳がない。
カット前に比べて明らかに腰回りが落ち着きました。
とはいえ車輪のフランジが異様にデカい事もあってKATOの旧製品と比べてもまだ1ミリ近く腰が高いのですが。
おまけにウェイト搭載時に比べて台車の左右へのふらつきが大きいのでローダウンしているにも拘らず「高速コーナーで相当にふらつく」悪癖が出ています。カーブでは丁寧な走りが求められますがスケールスピードの範囲内ならまあ安全です。
あとはこのモデルのもう一つの特徴である「異様なほど長いカプラーの柄」の対策が必要ですが、これなどは適当なアーノルドカプラーに差し替える予定です。
とりあえずKATOと併結時の違和感はかなり緩和されました。搭載するクルマは今回製品を統一したので、編成でもどうにか見られます。
それにしても今回の改造を思いつかせたのは貨車そのものよりも「搭載する自動車のモデルが出たから」というのが何ともな理由ですね。
ク5000が4両に緩急車という割合貧弱な組み合わせですがうちの程度の規模のレイアウトならこれでも十分ではあります。
・・・ですが今どきこんな改造のニーズはありませんね。第一ナインスケールのク5000自体出物が減っている上に中古もほぼ投げ売り状態ですから。
それに先に書いた様に現行のKATO製を買った方が手っ取り早いですし。
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この記事へのコメント
こうしたことをやってもカプラーの位置が変わらない、台車カプラーはありがたいですね。
河合もナインスケールも出自は同じなので、ある程度ノウハウが共用できるというのはそちらのコメントで気付きました。
ワッシャを使って安定させるというのはアイデアですね。機種によってはワッシャがウェイト代わりになりそうですし。
ワッシャを大量に買いこんで「甲府モデルのペーパー貨車のウェイトやセンターピンにも使うなんてのも今思いつきました(笑)
当記事を丸パクリして腰を落としてみました。効果はありますね。現行品みたいに床板の受けが台車枠上面に嵌まり込む造りでないのが、揺れやすいのだろうと考えます。まだ試走できてませんが日曜に坂がある貸しレイアウトに行くので、試したいところです。
床下ウェイトは下地処理無しで塗ってあると見えて、少し擦れるだけで剥がれてしまうようです。他の車種のウェイトは結構錆びていることが多いのですが、クは床板裏に片側が密着し露出面は塗ってあるせいか錆は無いように見えました。
余談ですが自動車専用列車を組めるほどの輸送量が無くなった後は、6両ほどのク500の後ろに2軸貨車多数を繋いだ、専用列車と解結貨物を混ぜたような編成を組んでいたこともありますね。ク4両でも解結貨物に混ぜる手もありと考えます。
KATOの「カバーをかけた車」(写真でも乗っていますね)は内部が空洞なので、「床板を外して糸ハンダを詰め込み元に戻す」(車輪を生かす場合)もしくは「下回り一式を放棄し、全体に鉛の薄板を入れ接着」(どうせ分からないと無視する場合)で、1台に付き数グラムほどですが補重できるはずです。
重心は若干上がりそうですが・・・
昭和40年だ辺りだとD51やD52の牽引でク5000を組み込んだオムニバス編成の貨物列車を走らせていた様ですね。
(でもカバーがあるとはいえ煤煙は積み荷のクルマには優しくなさそうですが)
KATOのク5000は一階の床板自体がウェイトになっている構造なので見た目よりも落ち着いた走りになりますね。
カバーのクルマにウェイトを組み込むのもいいアイデアと思います。カバー車はク5000が発売されたらすぐにも無くなる様に思っていたのですが、近所では結構安定して入手できるのが有難いです。
ナインスケール版なら床板に鉄コレのウェイトを貼り付けるというのも見た目はともかく重心は落とせそうな気がします。