ホンダのN-VANのはなし
今回は久しぶりにクルマのはなしから
先日、S660の定期点検でディーラーに赴いた折たまたま発表直後のNーVANを見る機会を得ました。
NーBOXのヒット以来NーONE、NーWGNと続いているHONDAのNシリーズですが今回のNーVANはその中でも飛び抜けて面白いコンセプトのクルマと思っていました。
実車に触れて見てその印象がどれくらい違っているかチェックして見たかったという訳です。
ディーラー前の展示車と試乗車はいずれも全てのシートを畳んだ状態。
NーVANは助手席側のセンターピラーを廃し、前席ドアと後部スライドドアを全開放するとものすごい開口部が作れる様になっています。
ですが、これ自体は古くは日産の初代プレーリー、現行車でも軽ではダイハツのタント、普通車でもトヨタの2代目ラウムやアイシスなどですでに実現している機能です。
ただ先行車の場合、その何れもが「何の為にピラーを外したのか」がよくわからないものばかりでした。確かに後席足元にベビーカーを積むとかの用途でならそれなりに意味もありそうですが「通常のドアよりも少し開口部が広くなった」程度の効果しか認識できなかったのも確かです。
ところがNーVANの場合はこれに加えて「助手席自体を床と同レベルまで畳める」という機能を追加して「運転席以外が全て荷台として使える」様になっています。
その結果、やろうと思えば「運転席真横にバイクが縦に載る」上に「助手席側の真横から積める」という見た目に非常にわかりやすい訴求性を持っています。
4ナンバーの商用車ですからこれは大きな特徴であると同時にHONDAらしさ(変態さ?w)をも感じさせます。
事実カタログスペックではうちのクラブの運転会に使うモジュールの岡持ち(900×600×700)が二つ載る上に助手席側にパワーパックやら接続レールを入れた段ボール箱が二つ三つ積めると言うことになります。しかも設営時や撤収時には後ろだけでなくずば抜けた広さの開口部を生かして横からも楽に積み下ろしができますから軽自動車としてはかなり使えるのは間違いありません。
しかも助手席側を畳んだ時の床の奥行きは2500ミリ超!
車中泊では「寝ながら伸びができる」位のスペースになります。しかもフラットシートと違って家のマットレスがそのまま敷ける!
何なら助手席側開口部を「縁側」に使ってティーパーティまでできてしまう機動性を持ちます。
さらにオプションのパーセルボードを併用すれば「寝台の下にさらに同じ面積の収納スペースが作れる」のが心憎い。
いや、それどころかオプションで外部電源コネクタをリアバンパーに装備出来たりフローリング風のラゲッジマットまで用意されていますからNゲージか16番小型車両なら「お座敷運転が車内でできる」なんて変態的な使い方も可能(笑)と思われます。
これよりでかいモビリオやフリードのスパイクですらここまでの使い方はできません。その意味では久し振りにHONDAらしい面白さのあるクルマと思います。
それでいて実はクルマとしての変態度も負けていないのがこのNーVANです。
インパネシフトでCVTのほかにマニュアルミッションまで設定されているのはスズキエブリィなんかと同じなのですが、何とそれに6速MTを設定していやがります。
そのくせ燃費はCVTよりリッター辺り5キロ以上悪いリッター18.6キロ、何の為にMTを設定しているのか分からないところが如何にもHONDAですw
(多分高速燃費はいいとは思いますが)
また、クルマ自体が商用と割り切っているので「リアシートばかりか助手席がほとんど補助席レベルのクオリティ」なのもいい覚悟ですw
インパネ周りではシフトレバーがインパネに貼りついた柱の上にちょこんと載っている異様さが目を惹きます。ステアリングホイールが無ければ路面電車のそれと勘違いしそうで妙な所で電車じみています。
クルマの本質のひとつに「持ち歩けるプライベートな空間」というのがありますが、使い方を持った人が乗ればかなり面白い事ができるクルマではないかというのが実車を見ての感想でした。その意味ではS660の次くらいにパーソナル性がある車という印象です。
まあ、誰にでもお勧めできるクルマという訳にはいきませんが・・・
光山鉄道管理局
HPです。
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先日、S660の定期点検でディーラーに赴いた折たまたま発表直後のNーVANを見る機会を得ました。
NーBOXのヒット以来NーONE、NーWGNと続いているHONDAのNシリーズですが今回のNーVANはその中でも飛び抜けて面白いコンセプトのクルマと思っていました。
実車に触れて見てその印象がどれくらい違っているかチェックして見たかったという訳です。
ディーラー前の展示車と試乗車はいずれも全てのシートを畳んだ状態。
NーVANは助手席側のセンターピラーを廃し、前席ドアと後部スライドドアを全開放するとものすごい開口部が作れる様になっています。
ですが、これ自体は古くは日産の初代プレーリー、現行車でも軽ではダイハツのタント、普通車でもトヨタの2代目ラウムやアイシスなどですでに実現している機能です。
ただ先行車の場合、その何れもが「何の為にピラーを外したのか」がよくわからないものばかりでした。確かに後席足元にベビーカーを積むとかの用途でならそれなりに意味もありそうですが「通常のドアよりも少し開口部が広くなった」程度の効果しか認識できなかったのも確かです。
ところがNーVANの場合はこれに加えて「助手席自体を床と同レベルまで畳める」という機能を追加して「運転席以外が全て荷台として使える」様になっています。
その結果、やろうと思えば「運転席真横にバイクが縦に載る」上に「助手席側の真横から積める」という見た目に非常にわかりやすい訴求性を持っています。
4ナンバーの商用車ですからこれは大きな特徴であると同時にHONDAらしさ(変態さ?w)をも感じさせます。
事実カタログスペックではうちのクラブの運転会に使うモジュールの岡持ち(900×600×700)が二つ載る上に助手席側にパワーパックやら接続レールを入れた段ボール箱が二つ三つ積めると言うことになります。しかも設営時や撤収時には後ろだけでなくずば抜けた広さの開口部を生かして横からも楽に積み下ろしができますから軽自動車としてはかなり使えるのは間違いありません。
しかも助手席側を畳んだ時の床の奥行きは2500ミリ超!
車中泊では「寝ながら伸びができる」位のスペースになります。しかもフラットシートと違って家のマットレスがそのまま敷ける!
何なら助手席側開口部を「縁側」に使ってティーパーティまでできてしまう機動性を持ちます。
さらにオプションのパーセルボードを併用すれば「寝台の下にさらに同じ面積の収納スペースが作れる」のが心憎い。
いや、それどころかオプションで外部電源コネクタをリアバンパーに装備出来たりフローリング風のラゲッジマットまで用意されていますからNゲージか16番小型車両なら「お座敷運転が車内でできる」なんて変態的な使い方も可能(笑)と思われます。
これよりでかいモビリオやフリードのスパイクですらここまでの使い方はできません。その意味では久し振りにHONDAらしい面白さのあるクルマと思います。
それでいて実はクルマとしての変態度も負けていないのがこのNーVANです。
インパネシフトでCVTのほかにマニュアルミッションまで設定されているのはスズキエブリィなんかと同じなのですが、何とそれに6速MTを設定していやがります。
そのくせ燃費はCVTよりリッター辺り5キロ以上悪いリッター18.6キロ、何の為にMTを設定しているのか分からないところが如何にもHONDAですw
(多分高速燃費はいいとは思いますが)
また、クルマ自体が商用と割り切っているので「リアシートばかりか助手席がほとんど補助席レベルのクオリティ」なのもいい覚悟ですw
インパネ周りではシフトレバーがインパネに貼りついた柱の上にちょこんと載っている異様さが目を惹きます。ステアリングホイールが無ければ路面電車のそれと勘違いしそうで妙な所で電車じみています。
クルマの本質のひとつに「持ち歩けるプライベートな空間」というのがありますが、使い方を持った人が乗ればかなり面白い事ができるクルマではないかというのが実車を見ての感想でした。その意味ではS660の次くらいにパーソナル性がある車という印象です。
まあ、誰にでもお勧めできるクルマという訳にはいきませんが・・・
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