GMカタログと須津谷急行レイアウトのはなし

 先日高志国太郎様のブログを拝見していたところ、グリーンマックス(以下GM)の最新版のカタログにかの伝説的レイアウト「須津谷急行」の特集が掲載されているという記述を見つけました。
 元記事のリンクはこちらです
私のNゲージ考古学「須津谷急行・四代記」

 実のところ、作者にしてGMの創立者たる鈴木氏のレイアウトや車両改造関連の才気あふれる記事は80年代の私のホビーライフに絶大な影響を与えてきたものです。
 (但し、それが実際の作品に質的に反映しているかと言うと困ってしまうのですが汗)

 ですが、それらを見なくなってからと言うものGMのカタログにはご無沙汰していたので、気づかなかったのは迂闊としか言いようがありません(汗)
 とにかく、そうと知ったら手に入れない訳には行きません。

 早速近所の模型屋を漁ったのですが半年以上経過していただけにほとんど払底していて、やむなく通販を使う羽目になりました。。

 第一次の庭園鉄道は断片的にしか知りませんが、16番、及びNの2次~4次の須津谷急行レイアウトは鈴木氏の才気が感じられる名レイアウトと今でも思っています。
 単に細密度だけならこれを上回るレイアウトはいくつもあるでしょう。
 しかし昭和40年代の時点で完全にダイヤ運転を想定し、そのために複数の駅を詰め込んだコンセプト、車両類をこれまたオリジナル「架鉄」でほぼ統一し「自分の鉄道」という別乾坤を建立している点で他の追随を許さない存在だったと思います。

 この点で須津谷急行は(あくまで私個人の感想ですが)GDLINEに比肩できる唯一の和製レイアウトだったと思います。
 (GD LINEの機関車類も形式としては実在の物も多いですがその殆どはあくまで「GD仕様」として手を加えられたものばかりでした)

 前振りはそれ位にして、
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 先日到着したカタログを文字通りむさぼり読みました。
 特集はTMSや旧カタログの記事の再録(なので写真の一部にモアレがあるのが惜しい)ですが、これまで歴代須津谷急行のレイアウトを纏まった形で著した物が無かっただけにこれだけでも有難い物があります。
 また、車両に関しては当時の物を新撮し須津急電車の全貌が俯瞰できる構成になっていて、これがまた楽しい。ここは鈴木氏のポリシーとセンスがいかんなく発揮された部分でしょう。

 又それとは別に主にキット用パーツやストラクチャーを中心にGMの製品の変遷が軽く俯瞰されている記事も併載され、懐かしいやら嬉しいやら。
 ページとしては10ページそこそこなのですが時間のたつのも忘れて読みふけりました。
DSCN5918.jpg
 最近はGMも完成品モデルに軸足が移りつつありますが、秋葉のストアーなんかを覗くと大概Nの工作派と目される客が集まっていて「作る楽しみいっぱい」というかつてのポリシーはまだまだ失われていないのも実感できます。
 (因みに本カタログのキャッチは「集める、創る、動かす」となっていますが)なんとか「作る」部分をないがしろにしない形で続いてほしい物です。

SNShouo71IMG_3523.jpg
 さて、KATOの50周年、TOMIXの40周年、マイクロも現行の体制になって20年とここ数年各メーカーも節目を迎えている中(厳密には節目の年という訳ではありませんが)GMはカタログの特集と言う形で40年の節目を回顧して来た訳です。
 記念誌とか記念モデルと言った華々しさとは少し違いますが、この構成はいかにもこのメーカーらしい気がして個人的には好感を持ちます。

光山鉄道管理局
 HPです。


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