あの頃の流線形2

 先日から突発的にスタートした「昭和初期の流線形車モデル」のはなしから

 今回はC53です。こちらも当時の世界的な流行だった流線型ブームに乗って前回紹介のC55と共に製造されましたが、個人的な好みで言うならこちらの方が重厚な塊感があって好きです。デザインもどことなく日本車離れしていますしかなり異端の匂いを漂わせるロコである事は間違いありません。
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 前置きはさておいてこのC53、最初に入線したのは動力改良製品のマイクロエースの奴です。
 又、時折腰高が気になるマイクロ蒸気の中でこれだけは流石に腰高が目立ちません(当たり前ですが)
 走行性能は動力を改良したとの事でこれまでのマイクロ蒸気と違ったスムーズさが感じられました。ただ、ボディを包むカバーの形状があの通りなので他の大抵のマイクロ蒸気がクリアできたミニカーブは140Rはおろか177Rでも通過不能でした(笑)
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 それにしてもこの形態はC55以上に牽引する車輌を択ぶデザインです。それだけに意表をついて20系ブルトレとかOE88なんかに牽かせてみたい誘惑にかられます。

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 続いて登場するのはマイクロよりも更に20年近く前にリリースされた中村精密のC53。一時期は中古でもとんでもない値段だったのですがマイクロを始めワールド工芸やキングスホビーなどが競合してきたせいか最近では出物が高額で取引される事は少なくなっている気がします。
  因みにこのC53、流線型のスカートがかなり深くかぶさっているせいかリレーラーなしのレールオンはなかなか難しいです。
 造形については21世紀の今でも十分に通用するクリーンさ。
 肉厚になりがちなプラ造形にない軽快感があります。

 
 別パーツの手すり類も非常に良いアクセントになっています。但しなぜかC53のアクセントになっているスノープラウがありません。

 さて、C53ですが実は手元にもう一両ここ数年塩漬け状態の物があります。
 キングスホビーの「C53流線型のボディキット」がそれです。
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 数年前に店頭でこれを見た時に「大昔TMSが出した事のある流線型C55のキット組み品」と勘違いして手を出してしまったものです(恥)
 帰宅後よく見たら車体の曲げこそされていますが、妙に細かいパーツが多い上にC55にないスノープラウが出てきて驚きました。


 慌てて調べてみるとどうやらキングスホビーがKATOのC55ベース前提でリリースしたキットだったらしい事を知り仰天です。
 キットである以上ハンダ付けは必須。
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 道具こそ揃えていますがこれまで使ったのは16番モデルのレストアのみ。
 「ワールド」どころか「とて簡」すらやった事のない私には相当なハードルの高さに感じます。
 大体、蒸気の中でも構造がごく簡単に見える筈のC53の流線型なのにこのパーツの多さはどうかと(大汗)
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 自分の腕のなさを承知している身としては考え込んでしまいます。
 買った以上はいつか組み立てたいですが、その前にとて簡辺りで練習した方が良さそうです。

 もし完成できれば、KATOスケール(旧モデルを中心に実際の150分の1よりやや大ぶり)の蒸気では唯一の流線型になりますし。

 とまあ、3者3様のC53流線型です。

光山鉄道管理局
 HPです。


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