「トランヴェール」とラウンドハウスの「東北エモーション」号
前回の帰省ネタとそれにまつわる入線車のはなしから
私が新幹線で帰省する時の愉しみのひとつに「その月のトランヴェールを読む」というのがあります。
トランヴェールと言うのはJR東日本が新幹線の座席背もたれにいつも挟んでいるリーフレット風の月刊観光誌で毎号青森から石川辺りまでの東日本管内の観光地をとっかえひっかえした特集を中心に構成しているもので、エッセイやグルメ情報もあって「最終の新幹線の外が真っ暗な車内で読むには好適な雑誌」と言えます。
さて昨年の帰省の折、例によってそのトランヴェールを読んでいて目に留まったのが
(東日本旅客鉄道株式会社発行「トランヴェール」2018年12月号42Pより画像引用)
「乗って楽しい列車で行く特別な旅」に掲載されていた「東北エモーション」です。
(東日本旅客鉄道株式会社発行「トランヴェール」2018年12月号42Pより画像引用)
見ての通り車内がコンパートメントだったりキッチンスペースだったりダイニングになっていたりとミニ「四季島」状態の車内になった「レストラン列車」なのですが、特に私が注目したのはこれのベース車が「キハ110」という点です。
これが485系のお座敷列車なんかならまだわかるのですが、私個人のイメージとして「ローカル線の通勤車両」のイメージの強いキハ110がこんな豪華レストラン列車に化けるという発想はありませんでした(笑)
恐らく大概の鉄道マニアはまず思いつかなかったのではないかと思います。
(東日本旅客鉄道株式会社発行「トランヴェール」2018年12月号42-43Pより画像引用)
しかもそこで出される料理と言うのが料亭のコース料理並みの豪華さなのですからますますベース車とのイメージの落差に驚かされるわけで。
似た様な事は富士急行の富士ビュー特急でやっている「スイーツ列車」に近いと思いますが、あれは一応もとは小田急の看板特急列車ですからまだ落差は少ないw。
そんな訳でその発想の面白さからその時は「こんな変な編成、どこも製品化していないだろうから今度キハ110の中古でも買ったらこの仕様に改造してやろうかな」とか思っていた訳です。
だってあの「SL銀河」でさえまだ製品化されていませんし(笑)
まさかこんな変な列車をKATOが、しかも5年も前に製品化していたなんて事を知らなかったのです(爆)
そして話は下ってつい先月上京した時のこと。秋葉の某中古ショップを覗いて件の「東北エモーション」の中古が出ていたのには心底驚きました。
上述の理由から「これが製品化されているか」なんてチェックを全くやっていませんでしたから。
乏しい財布を開いて購入したのは勿論です。
中古でありながらお値段が定価と殆ど同じだったのを最初はいぶかしく思ったのですが、試走線路に載せてみたら「室内灯が後付け装備されていた」事が分かり納得しました(笑)
ラウンドハウスの仕様なので外見の一部が異なる「タイプ」にはなりますが、実車では埋められている側面の行先表示幕をカバーするためのステッカーが付属していてそこそこ実車に近づける事はできます。
走行性はいつものKATOと言いますか、普通の動力ユニットなので中古である事を差し引いても不満はありません。
むしろ室内灯が装備されているなら車内のコンパートメントやキッチンスペースを加工した方が見栄えがしそうですがそれをどうやって実行するかは今後の課題です。
ちなみのこの列車、八戸線の八戸~久慈間を1日一往復しているそうでお金と暇があったら一度乗ってみたい気もします。
「あのキハ110の車内がどう化けたのか確かめるためにw」
光山鉄道管理局
HPです。
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この記事へのコメント
私の地元を走る近鉄でも通勤車2000系を改造した観光列車「つどい」、同じく通勤車6200系を改造した観光特急「青の交響曲」が運転されています。
どちらも扉や窓配置を変更するなど結構大規模な改造がされています。
塗装も大胆に変更されていて、まさに馬子にも衣装という感じです。
返事が遅くなってすみません。
以前だとジョイフルトレインと言っても種車が急行型以上だったのが最近は通勤車が使われる事が増えているようですね。富士急行や一畑電鉄みたいに元が譲渡された通勤車だという事情があればそれでもまだわかるのですが(笑)
つどいと青の交響楽は今回のコメントで初めて存在を知ったのですが、流石大手の私鉄と言いますか改造の大掛かりさと他社にないセンスの良さが発揮されていますね。JREもせめてこれ位のセンスがあればとか思います。