メルクリンとファーラーのカタログに酔っぱらう

 先日の秋葉行きでの土産物から
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 秋葉や中野の中古ショップではモケイの他古本のカタログなんかも割合安価に入手できます。
 中でも外国メーカーのそれはボリュームといい情報量と言い日本メーカーのそれを軽く圧倒する中身なので、帰りの電車の中で読んで盛り上がるには好適な題材と言えます。
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 今回入手できたのはファーラーとメルクリンの2017年版カタログですが、故郷や現住地のショップではまず見ない上にこれが一冊200円で買えるのですから(わたし的には)たまりません。

 ファーラーのカタログは1986年以降ちょくちょく買っているのですが、買うたびに分厚さが増しているのが凄い話です。
 今回買ったやつなどは「寝っころがって読むのはまず無理な重さ」になっていました(汗)
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 これが「鉄道模型用の建物専門メーカーのひとつ」でしかないのですから彼の地の鉄道模型の普及度が推して知れます。
 彼の地でのシェアを反映してHOが50パーセント、Nが30パーセント、Zが10パーセントくらいと言う比率はここ10年位変わっていない様です。
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(ファーラーカタログ2017年版364,365pより画像引用)
 で、残りの20パーセントと言うのがカーシステム(HO)とシーナリィ用品、更に各スケール毎の「遊園地の遊具」で占められているのが面白い。

 グランシップのイベントでレイアウトの脇にきらびやかな遊園地が夜景で並び、人気を集めていたのですが、自作でなく、市販品の羅列だけで遊園地がひとつ丸ごと再現できる(メインはHOですがNでも最小限遊園地に見える程度のラインナップがあります)
 鉄道だけに拘っている訳ではなくどんな風景も自在に再現しようというポリシーは正にジオラマの本場ドイツならではの発想と思います。
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 そしてドイツ鉄道模型の雄、メルクリン。実はこれの総合カタログを手にしたのは今回が初めてです。
 Zゲージのシステム性については40年前の工作ガイドブックなどで知ってはいたのですがそのZゲージにしてからが40年分の進化とシステムアップを痛感させるもので、これに比べたら現在の和製Z ゲージなどはまだまだのレベルと思わせます。

 Zですらそうなのですから本業の3線式HOゲージのそれは読んでいて溜息しか出ません。
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(メルクリンカタログ2017年版4Pより画像引用)
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(メルクリンカタログ2017年版28Pより画像引用)
 巻頭に掲載の基本セットですら短編成でもツボを押さえたセレクトの車両、レイアウトのシステムアップが極めて容易な上に基本セットの段階で「掌に納まるワイヤレスのコマンダー」で運転ができるのです。線形が複雑になったらなったでコマンダーでポイントの遠隔操作も可能らしい。
 もちろん同じ事は2線式のHOでもDCCなんかで可能ですが、メルクリンの様に子供でも買えるような基本セットの時点ですべての車両が対応しているほどの先進性はありません。この先進性の演出もマルクリンは実に巧みです。

 彼の地ではコカコーラ以上の知名度のメーカーなので車両の充実度は予測できましたし、事実その通りだったのですが、レールシステムの充実度が極めて高く、しかも「狭いスペースで複雑な線形が容易に構築可能である事」「しかもかなりの急カーブでありながらメルクリン製であれば大概の大型機がクリアできてしまう事」「架線集電と信号システムの充実とその延長線上にあるレイアウトの夜景の構築が極めて容易にできるシステム性」には読んでいて改めて舌を巻きました。

 もちろんメルクリンの場合、それとのトレードオフとなっているのがでかいフランジに代表される車両の足回りや線路システムの見た目の玩具臭さに反映していると思われるのですが「誰でも思うままの線形が省スペースで再現可能(何しろ曲線の最大半径が643ミリ、これが5線間隔で最小のカーブはNゲージ並みの360ミリ!)」「複雑な配線なしで高度な運転が楽しめる」それでいて凝った作りにしようと思えばある程度まで作り込める奥深さもここ30年くらいの間に身に着けている様子です。

 私がこれまで持っていたメルクリンHOのイメージと言うと創刊直後の「とれいん」の裏表紙に載っている不二商(当時の輸入代理店)の広告位しかないのですがあの頃はまだTOMIXのお座敷運転の延長位の(それでも当時の日本メーカーより10歩は先を行っていた)イメージしかありませんでした。

 それに比べるとまさに隔世の感。少なくとも車両やレイアウト用品にはおよそ玩具っぽい所などは感じません。

 とにかくこの2冊で秋葉の帰途の電車の中で一人(笑)盛り上がってしまったのは確かです。

 もし自分の家に畳2枚分くらいの空きスペースがあって小金があったらメルクリンを始めてみようかなとか思わせるだけの説得力を感じました(ただ、もし実行したら多分基本セットだけで済むとは思えないし、泥沼にはまり込むのも目に見えていますがw)

光山鉄道管理局
 HPです。


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この記事へのコメント

鉄道模型大好きおじさん
2019年06月29日 07:10
おはようございます。こちら関西ではG20の交通規制が凄いです。
交通規制の為に業務に支障が出るので、昨日は勤務先が臨時休業になりました。

メルクリンのHOといえば、元F1ドライバーのリカルドパトレーゼが愛好家として有名ですね。
彼の自宅には数百両のコレクションがあるとか…
メルクリンのHO、子供向けの廉価製品からベテラン向けの高級品までバリエーションが凄いですね。


光山市交通局
2019年06月30日 22:51
>鉄道模型大好きおじさんさん

私の所のような田舎にはとんと縁のない話ですが、国際会議の時の交通規制に伴う障害は大変だったようですね。

かつての様な大々的な売られ方(全国の主要なデパートで買えたそうですが)でないせいか、今の日本ではメルクリンの実力は過小に評価されている気がします。

或いは単なる外国型アレルギーのたまものかもしれませんが、システムとしての鉄道模型の本質を最もよく掴んでいるメーカーだけに
勿体無いですね。

 グランシップのイベントで毎回最も客を集めるクラブは実はメルクリンのクラブなのですが、マニアでない一般の人が見て素直に「凄い!」と思わせるだけの説得力はあると思います。