鉄道模型誌はグランシップトレインフェスタをどう伝えたか(笑)

 このブログをお読みの方には当然のことと思いますが、毎月20日前後は鉄道模型の専門誌の発売日です。
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 今売られている今月号では今年のグランシップトレインフェスタが取り上げられており、また今回は私好みの特集が組まれているという理由で「N」にも手を出したので久方ぶりにテツドウモケイの主要4誌を全て購入する羽目になりました。

 余談ですが田舎暮らしのデメリットの1つが「一軒でこれらの専門誌を全て扱う店が無い事」です。この4誌を買うのに20キロ近く車を飛ばして書店を3軒回る羽目になりました(涙)

 実は今回は今月から装いを変え始めているTMSのことを書こうと思っていたのですが、上記の事情から昨年以来久しぶりの4大専門誌読み比べをやってみようと思います。

 題して今年のトレインフェスタを専門誌はどう書いていたか(笑)
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 今回トレインフェスタを紹介していたのは「N」を除く3誌。
 ボリュームはTMSが4ページ、とれいんが8ページ、RM MODELSが9ページです。

 どれもが参加クラブの作品群のピックアップに費やされていますがここに各誌の特徴が感じられます。

 TMS、とれいんは参加作品の中から特に出来の良いものをピックアップしていますがページ数の関係からかTMSは写真とキャプションが中心。とれいんはページの半分近くを各作品毎に作者からのアピールポイントの分に費やした形式で見た目に読み応えがあります。
 活字が苦手な人には辛い構成ですが、作者の苦心や注目点を文章と言う形で読めるだけにモデラーの参考になるという点では面白いと思います。

 取り上げられた作品数はTMSが車両5、レイアウト・モジュールが16。とれいんは車両が14、レイアウト・モジュールが5となっており同じ工作派でもTMSはレイアウト主体、とれいんは車両主体というカラーの違いを感じます。
 
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 これらに対し量的に圧倒するのがRM MODELSで9ページというボリュームの中で車両36、レイアウト・モジュールが25というすごい数。他の2誌が取り上げなかったライブやラージスケールモデル、体験運転コーナーにも意を用いているのが特徴的です。ひとつのクラブで複数の作品が取り上げられている比率も高くこれだけでも相当に華やかさを感じさせます。
 自分の愚作が取り上げられているので遠慮の無い事が書けますが、作品量が多いだけにレベルは他誌に比べて玉石混交、TMS・とれいんの「上澄み志向」とは一線を画しているのを感じます。

 ただ、参加クラブを全て回って取材しているのはおそらくRMだけではないかと思われます。

 これらを俯瞰して感じるのはイベント紹介であってもTMS・とれいんは主に作品志向であるのに対し一見似たような構成でありながらRM MODELSは量で圧倒しつつ「イベントの持つお祭り騒ぎとしての側面」を僅かながらも感じさせる構成になっている事です。
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 この2誌に比べると、老舗のTMSは紹介する作品の選択や構成こそツボを押さえた物になっている物の全体のボリュームの薄さで印象も薄くなっています。極端な話「新製品紹介」と大して変わらない様に見えるのが趣味誌らしくない感じもします。

 これでもし「N」が同じような特集を組んだ時にどういう形で紹介されるのは興味あるところですが、雑誌の性質上16番以上を取り上げにくいですからこれまた他の3誌とは違ったカラーになる気がします。

 尤も、Nも含めた4誌の先月号は同日に同じ静岡でやっていた「ホビーショー」の方に軸足を置いていますが(爆笑)

 個人的な意見ですが、この種のイベントの記事ではモデラーの作品やレイアウトを見せる事が中心になりがちですが、それに加えて、せめて1ページくらいは「イベントそのものの雰囲気を感じさせる情景」にも触れて欲しい気がします。会場風景でも良いですし、イベント参加の一般客の表情でもいい。
 インドアな趣味だった鉄道模型の趣味にこういういい意味での「お祭り騒ぎ」の側面もある点を読者に認識してもらう事も重要ではないかと思います。
 この点は他のイベントに比べてマニアでない一般客の比率が高いと思われるグランシップだからこそ、と言う面もあるのですが。
 
 取材される主催側にしてもこれらの記事をきっかけに「来年は出かけてみようかな」と読者に思ってもらいたいでしょうし、いかに凄腕でも今年出た作品が来年も出るわけでは無いでしょうから。

 これは例年のJAMとか今月の同じ号に載った関西合運にも言える事ですが。

光山鉄道管理局
 HPです。


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