「現役蒸気機関車のすべて」

これまた先日入手の古本です。
JTBキャンブックスから「現役蒸気機関車のすべて」
DSCN6231b.jpg
本書が出た2005年現在現役で運用されている蒸機と保存施設で動いているものを羅列した構成です。
1975年C57135号機が最後の運用を終えた時、日本の線路に蒸気機関車が再び走る事はもう無いとか思っていたのですが、程なくして「やまぐち号」が走り出してからはあれよあれよという勢いで蒸気機関車が牽引する客車列車が増えはじめ、21世紀の今に至ります。

専ら「観光資源」としてですが(笑)
本書は2005年現在で自走しているものや動態保存されている蒸気機関車を俯瞰した物です。それから15年近く経っていますから今ではそれらのラインナップに入れ替わりもあると思います。
(例えばこの後に復活したC61 20号機やC58 239号機は載っていません)

とはいえ、保存機やイベント運転機はもとより専用線の現役機とか当時レストア中の機関車、虹の郷の381ミリ軌間のミニ蒸気まで俯瞰しているので本のボリューム以上に読み応えがあるのも確かです。
SNShouo71IMG_6849.jpg
それにしてもいつのまにか「走るSLを見る」とか「SL牽引の列車に乗る」というのはひところに比べると随分と手軽になっては来た気がします。静態機のレストアの成功例も出てきていますからそのうち「まさかこんなのが!」なんて機種がそのうちどこかのローカル線で旧客ルックの列車の先頭に立つ可能性も出てきそうですね。

 模型のレイアウトの場合イベント列車と言うエクスキューズで「自分用のスペシャル編成」なんて設定が作りやすくなったのは確かです(笑)

光山鉄道管理局
 HPです。


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この記事へのコメント

鉄道模型大好きおじさん
2019年08月10日 10:29
最近は各地でSLの復活運転が盛んになりましたね。
喜ばしいことではありますが、被っている形式が多くて、多少飽きてきたというのが正直な気持ちです。
例えばC11なんて何両復活させたら気が済むのか?
梅小路のC53やC59、D52等を復活させる気は無いのでしょうか…青梅のE10とか…
勿論、大型機は扱い難いのは百も承知ですけど。
C53は足回りが複雑過ぎますが、昭和36年に復活運転したことがあるそうなので、比較的状態は悪くない筈です。
あと、標準軌の私鉄にもSL運転に挑戦して欲しいです。
標準軌の私鉄だと最初から電車で運転されてたから、SL運転は無理と言われますが、狭軌の私鉄でも数十年SLを走らせてないのだから同じことでは?東武など良い例です。
個人的には近鉄や阪急、京成などにSLを走らせて欲しいです。
確か日本のSLの大半は比較的簡単に標準軌用に改造出来る筈です。
実際D51等が標準軌用に改造されて大陸に渡った例があるそうですよ。
改造に巨費が掛かるならドイツやイギリス等から小型のSLを買い取るとか…
タンク機なら転車台も要りません。
欧米等はSL運転に国が資金援助してると聞きますが、日本ではそういうところが遅れてますね。
SLも立派な文化財というのに。

光山市交通局
2019年08月11日 23:36
>鉄道模型大好きおじさん

 レストアや整備のしやすさを狙ったのか、復活運転される蒸機の機種が偏りがちになるのは私も少し気になっている所です。
 精々86が目立つ程度でしょうか

 昔は鉄道90年記念で義経号が旧客を引いて全国を練り歩いていたのに。
 C59やD52は運用できる線区が限定されそうなのでこの機会に従輪を二軸化して活動範囲を広げたC60、D62として再生させるとかなんか考えてしまいます。
 あるいはレストアとは言わず現在の技術でC63を新製してしまうとかw