今月の「まんだらけZENBU」から

 先日近所の古本屋で見つけた一冊から
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「まんだらけZENBU」94号

 これまでこういう本が存在している事自体知らないで来たのですが、まんだらけで扱っているアイテムのオークション目録と言う構成らしいです。
 まあ、それだけだったら手を出さないのですが表紙を見て気になったのがこの号の特集が「鉄道」だった事です。

 鉄道関連グッズと言うと当然テツドウモケイもあるでしょうから何か面白い物でも乗っているかと思って手に取ってみました。
 この本は全体で584ページもある大部で、重さも結構なものですがその中の200P位が鉄道関連アイテムで占められており、確かに「特集」を名乗るだけの事はあります。
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 ただ、掲載されているものの90パーセントくらいがブリキ系の「昔の鉄道玩具」で占められていてテツドウモケイ目当てだった私からすれば肩すかし・・・
 と思ったのですがそのブリキ系の玩具の羅列がなかなかに楽しめました。

 この手の玩具が持て囃された時期と言うと昭和30年代から40年代くらいだったと思うのですが当時の花型車両だった151系と0系新幹線の玩具のバリエーションが物凄く豊富。
 玩具である以上造形上の細密感は求めるべきではありませんし製品化の肝が「どれくらい実車の印象を的確にとらえているか」言い換えれば「どれだけ上手にディフォルメしているか」に集中するのも当然の事です。
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 あの頃はそれこそ星の数ほど玩具メーカーが乱立していた時期でもあると思いますが、その各メーカーの出していた製品の並びを眺めていると同じプロトタイプでも作り手の印象把握によって、かなり造形の違いが感じられました。
 中には実車とは似ても似つかぬ造形のものもあるのですが、概ね当時の子供たちの憧れをかきたててくれるような、いい意味でそれらしい印象を捉えた物が多かったのです。これこそが玩具の玩具であるがゆえの人徳みたいなもので、実車とあそこが違うとかここが違うとか言って重箱の隅を突っついているのがバカらしくなって来るくらいです。

 それらの並びを見ていると「うきうきして来るほど楽しい」のです。
 最近の細密一辺倒でどこか窮屈になってしまっているテツドウモケイに比べて独特のおおらかさと素朴さが感じられ不思議な解放感が得られました。この辺りは最近私が16番のモデルについて感じている所とシンクロする部分もあるので近いうちに自分なりに考えを纏めるつもりでいます。

 この機会に何となく「こんなのがひとつくらい欲しいかな」とか思ったのですが、なにせわざわざ印刷物の本に載っている位ですから掲載されている(恐らくオークション開始価格)お値段は軒並み万単位のお値段で到底手が出ません。
 今では玩具の素朴さを愛でるにも札束が必要な様です(涙)

 鉄道模型関連では最後の数ページに16番のモデルが掲載されていますが電車のT車でも数万円。機関車のキット(当然ブラス製)が2万円前後が多かったですがこれも落札時にはどうなっていますか。

 ところでこれを購入した直後、講習会のついでに中野に行く機会が作れたのでまんだらけに行ってみたら本書が新刊として売られていたのに驚きました。何故これが現住地の古本屋なんかに置かれていたのか、前のユーザーがなぜこれを売ったのかわたし的には謎です(笑)
 
 あと余談ですが別の中古モデル屋さんでかの「SONYマイクロトレーン」のフルセットが「65万円」と言う値付けで並んでいてこれにも驚きました。なんでもそうですが希少品狙いのコレクターズアイテムの世界は奥が深いというか怖いというか。

(写真はNゲージの同系モデルのものです)

光山鉄道管理局
 HPです。


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