今月の入線車「GMの小田急1800」
今月の新車(!?)から
先日行きつけの鉄道カフェでそこの御店主と駄弁っていた時に、ふとしたきっかけから「GMの最初期の動力ユニット」の話題が出ました。
GMの動力と言うとエンドウのOEMになる定番動力、あるいはついこの間まで出ていた2モーター搭載の独創的な動力系、そして今ではコアレスモーター搭載の現代的なものがそろそろ出回ってきています。
ですがGMが最初に出していた動力と言うと1977年の初め頃にTMSで紹介された「111系用の動力ユニット」でした。
鉄道模型に詳しいここのご店主もこのユニットの存在をご存じなかった様ですから今では相当な珍品となっていると思います。
当時のTMSの記事(1977年2月号)によると相模マイクロ製のモーターとフライッシュマンピッコロのギアパーツを組み合わせた独自仕様。
普通この種の動力だとモーターとギアを繋ぐシャフトには中間に自在継ぎ手を組み合わせるか、かつてのTOMIXの様にスプリングウォームを介してドライブシャフトを駆動させる事でギア先端のブレに追従させるものですが、このユニットは豪快にモータとギアを直結させている構造です。
ですからあの当時ですらこの記事を読んで「この動力きちんと曲がれるんだろうか?」とか余計な心配をした物でした。
このユニットは元々がモハ111用の物で103系辺りまでは使えたでしょうが、動力のバリエーションを増やすのが困難だったせいか軸距の異なる72系の動力にも転用され当時の「グリ完」を代表する動力となっていました。
・・・と、まあここまでは単なる思い出話。
ところがそれから一月もしないうちに近所の中古ショップのジャンク箱の中からその動力を搭載したモデルがサルベージされたのですから偶然と言うのは恐ろしい。
物は当時のGMが72系のバリエーションとして展開した小田急1800の動力車です。
この1800日本型Nゲージとしては初の私鉄の電車の完成品モデルと言う栄誉を担うものなのですが、学研の583系と同様今ではすっかり影の薄い存在となっています。
まあ、それはそうでしょう。今では小田急1800と言うと鉄道コレクションのよく出来たモデルがありますし、GMのよりは入手も楽だと思いますから。
しかもサルベージされたのは動力車1両のみですから、手持ちの鉄コレ1800のT車と組み合わせる以外の使いみちがないと言う難儀なモデルです。
製品化に30年以上のブランクがありますし、造形面で大差がついているのは火を見るより明らか・・・とは思いましたが結局安さと好奇心に負けて手を出してしまいました。
お値段は1600円と単品の動力より安いのが取柄と言えば言えます。
帰宅後さっそく手持ちの鉄コレと比べてみたのですが経年によりカラーリングのトーンの差は如何ともしがたい物の造形面では意外に差がありませんでした。
プロトタイプが当時の電車としてはかなりのっぺり感のある造形のせいかディテーリングでの差が少なく、またGMの方が適度に色刺しをしている点で鉄コレよりもいい印象の部分すらあったくらいです。
走行性もまあまあ使えるレベル。ミニカーブは無理ですがそこそこの走りを見せてくれたのは拾いモノでした。
鉄コレのようなスムーズさは全く期待できないものの、そのがさつさも「味」と捉える事が出来るなら今でもそこそこお勧めできるモデルとはいえます。
尤も見た目は完全に「モハ111の足回りなのですが」
光山鉄道管理局
HPです。
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先日行きつけの鉄道カフェでそこの御店主と駄弁っていた時に、ふとしたきっかけから「GMの最初期の動力ユニット」の話題が出ました。
GMの動力と言うとエンドウのOEMになる定番動力、あるいはついこの間まで出ていた2モーター搭載の独創的な動力系、そして今ではコアレスモーター搭載の現代的なものがそろそろ出回ってきています。
ですがGMが最初に出していた動力と言うと1977年の初め頃にTMSで紹介された「111系用の動力ユニット」でした。
鉄道模型に詳しいここのご店主もこのユニットの存在をご存じなかった様ですから今では相当な珍品となっていると思います。
当時のTMSの記事(1977年2月号)によると相模マイクロ製のモーターとフライッシュマンピッコロのギアパーツを組み合わせた独自仕様。
普通この種の動力だとモーターとギアを繋ぐシャフトには中間に自在継ぎ手を組み合わせるか、かつてのTOMIXの様にスプリングウォームを介してドライブシャフトを駆動させる事でギア先端のブレに追従させるものですが、このユニットは豪快にモータとギアを直結させている構造です。
ですからあの当時ですらこの記事を読んで「この動力きちんと曲がれるんだろうか?」とか余計な心配をした物でした。
このユニットは元々がモハ111用の物で103系辺りまでは使えたでしょうが、動力のバリエーションを増やすのが困難だったせいか軸距の異なる72系の動力にも転用され当時の「グリ完」を代表する動力となっていました。
・・・と、まあここまでは単なる思い出話。
ところがそれから一月もしないうちに近所の中古ショップのジャンク箱の中からその動力を搭載したモデルがサルベージされたのですから偶然と言うのは恐ろしい。
物は当時のGMが72系のバリエーションとして展開した小田急1800の動力車です。
この1800日本型Nゲージとしては初の私鉄の電車の完成品モデルと言う栄誉を担うものなのですが、学研の583系と同様今ではすっかり影の薄い存在となっています。
まあ、それはそうでしょう。今では小田急1800と言うと鉄道コレクションのよく出来たモデルがありますし、GMのよりは入手も楽だと思いますから。
しかもサルベージされたのは動力車1両のみですから、手持ちの鉄コレ1800のT車と組み合わせる以外の使いみちがないと言う難儀なモデルです。
製品化に30年以上のブランクがありますし、造形面で大差がついているのは火を見るより明らか・・・とは思いましたが結局安さと好奇心に負けて手を出してしまいました。
お値段は1600円と単品の動力より安いのが取柄と言えば言えます。
帰宅後さっそく手持ちの鉄コレと比べてみたのですが経年によりカラーリングのトーンの差は如何ともしがたい物の造形面では意外に差がありませんでした。
プロトタイプが当時の電車としてはかなりのっぺり感のある造形のせいかディテーリングでの差が少なく、またGMの方が適度に色刺しをしている点で鉄コレよりもいい印象の部分すらあったくらいです。
走行性もまあまあ使えるレベル。ミニカーブは無理ですがそこそこの走りを見せてくれたのは拾いモノでした。
鉄コレのようなスムーズさは全く期待できないものの、そのがさつさも「味」と捉える事が出来るなら今でもそこそこお勧めできるモデルとはいえます。
尤も見た目は完全に「モハ111の足回りなのですが」
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