今月の新車から・KATOの701系1000番台

思えば最初にマイクロエースの中古品を手に入れてからこのかた、701系と言う電車(特に盛岡色は)なかなか決定版と言えるモデルに当たらなかった形式だったと思います。
マイクロの初期モデルは種類こそ多かったものの、入手自体が難しいモデルが多かった上に一部動力が底を擦ったりするトラブルがありましたし、最近出た改良版は私の期待したのと異なる仕様で出されて少々がっかりさせられました。
(それでも田沢湖線仕様は一応作り分けもされていて、上述の目で見てもかなり出来が良かったですが)
鉄コレの仕様は安価で入手しやすかったのは有難かったですがライトが非点灯なのと、後のJRE仕様で一部帯の表現の雑さが気になる問題がありましたし(それでも盛岡色欲しさに都合3編成の同形モデルを買い込んで無理やりな改造をやったりもしています汗)
と、まあ私個人は701系のモデルについてはリリースされた嬉しさと期待をやや外された不満がないまぜになった特殊な感情があったりもします。まあ、実車も見事な位華の無い弁当箱みたいなスタイルですが特に奇を衒わない朴訥さは良くも悪くもローカル電車っぽいとは言えます。
そこへ来てようやくと言うか遂にと言うか、KATOが701系を(仙台色からですが)リリースしてきたのは朗報でした。
今回製品化されたのは1000番台でマイクロの100番台と区別されるラインナップで4連と2連が出ましたが、今回私が飛びついたのは4連の仕様です。


他社製品と比べてすぐにわかるのはステンレスの質感の強さ。見るからにステンレス車ですと主張している光沢は鮮やかですらあります。

ヘッドライトは意外なほど明るく、また当初からLEDの行先表示が付いているのが目を惹きます(吊るしでは「仙台」表記)
動力は既発売のE127系に準じたか、片側2軸駆動を採用。車体が軽いので非力なイメージもあったのですがゴムタイヤ付きの動力台車がこれまた意外なほど粘着力があるので、4連でも平坦地なら割合にするすると行ける方です。

増結を考慮してか動力車側の先頭は幌を装備。このため編成の前後で微妙に異なる表情を楽しめるのが面白い点です。
こうして見ると最後発だけにKATOの出来の良さと言うか力の入れ具合はよくわかります。少なくともマイクロと鉄コレの不満点は解消されていますから、もしはじめて701系を買うというなら私もKATOを勧めるでしょう(仙台色は、と言う但し書き付きで)
これであとはこの仕様で盛岡色が出てくれれば・・・とか思うのですがそうなったらこれまで3編成もでっち上げてきた自作編成との落差が気になりそうにはなります。
光山鉄道管理局
HPです。

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この記事へのコメント
勿論、品数が多すぎて手が回らないという事情は解りますけど。
再生産をしても毎回仕様を変えて生産してますから、厳密には再生産とは言えないかもしれません。
カトーは既にE127系を出してますから、701系も比較的簡単に出せたのかも知れませんね。
私はE127系2パンタ編成を持ってますが、これの床下機器や屋根を変えれば701系になるのでは?と常々思ったりしてます。
どちらも私の地元関西では馴染みの薄い車両ですが、無機質ながらも機能最優先のデザインは悪くないと思いますよ。
KATOの701系はE127系の存在を知った時からいつかは出るだろうと思っていたのですが随分と待たされました(汗)
味もそっけもないデザインな筈なのですが第3セクター仕様が出たり標準軌の仕様が出たりするとそれなりに興味を惹く編成ではあります。
マイクロもそれ単体だけだったらそう悪いモデルでもないと思いますが、如何せん基本設計の古さは隠せなくなってきていますね。