正月の入線車から・ワールド工芸のD52

 わたし的に今年最初の秋葉行きで1番のサプライズがこれでした。
 ワールド工芸のD52。
P1092483.jpg
 普通このメーカーの完成品は少なくとも2万や3万、蒸気なんかだとどうかすると5万10万当たり前の世界で私ごときには到底手が出ないのですが今回は税込でも1万円を切る値の出物を見つけました。
 当然当鉄道初の「ワールド工芸製の蒸機」という事になります(ひょっとしたら「空前絶後」になるのかも汗)
P1092485.jpg
 種明かしをすると今回のモデルはKATOの旧式D51動力を使ったキットメイク品だった事が安価だった理由のようです。現行のKATO蒸気はファインスケール化が進みD51もその例に漏れませんが、旧式モデルは実際より大きめにスケールアウトされた物だったので、その動力を流用するこのD52も今のモデルと並べると巨大さが目立ってしまうのです。
P1092491.jpg

 店員さんは走行性にも難があると言っていたのですが、旧式動力としてはまあ普通の走りでした。
P1092487.jpg
 D52はワールド工芸の初めての蒸気(車体のコンバージョンキット)でもありますからその意味では骨董品的な性格もあるのですが、それを差し引いても割合端正な造形で細密さが出しゃばる事もなく、それでいてブラスの質感が生かされた造りは今見ても結構魅力的に映ります。
 エッチングの都合で一部のパーツが平面的になってしまったものもあるのに、それすらもが一種の味として許せてしまう説得力を感じてしまう辺り、わたしも洗脳されていますね汗
P1092489.jpg
 わたしも以前KATOのC62の上回りとモータを抜いたD51の下回りを組み合わせて「重連用のD52のようなもの」を作った事があるのですが、それと比べるとまるで天と地ほどの違いですw(大体うちのは「顔がC62そのまんま」という致命傷があるのですが)

 ともあれ、うちの機関区では旧スケールのKATO蒸気はまだ現役なので違和感なく溶け込んでくれそうです。
 それにしても昭和50年から待たされっぱなしで最近ではカタログの予定品からも落とされているD52ですが、もし90年代頃にKATOがこれを製品化していたら、これによく似た雰囲気になっていたのでしょうか?
 今回のモデルを手に取ってみるとふとそんな感慨にふけってしまったりします。

光山鉄道管理局
 HPです。


にほんブログ村


にほんブログ村


にほんブログ村


鉄道模型 ブログランキングへ

現在参加中です。気に入ったり参考になったらクリックをお願いします。


この記事へのコメント

鉄道模型大好きおじさん
2020年01月19日 12:02
D52、良いですね。
日本の貨物用蒸気機関車で一番好きな形式です。
余りにも大きく重い為に、限られた路線でしか走れず比較的短命に終わったとはいえ、一般にはD51ほど知られてないのが残念です。
確かにD51も優れた機関車なのは事実ですが、数が多くて有名になったというのが実情では?
その証拠に一般的には三河島事故を起こした機関車という黒歴史などは知られてなかったり…
カトーのカタログでも三河島事故に触れないのは何故でしょうね。
書籍などでもD51の長所ばかり書かれてたり…
国鉄/JRが、三河島事故のことを書くなと言ったのでしょうか…
私が最もたくさん所有している蒸気機関車の模型はD51ですが、もちろん黒歴史は承知の上です。

話が脱線しましたが、ワールドのD52が諭吉さん一人の値段とはお買い得でしたね。
旧製品はカトーの旧D51の動力を流用するのでコンビネーションロッドが無いんですね。
でも走らせたら分からないから何の問題もありませんね。
私だってカトーの旧製品のD51、C11、C62を何の抵抗もなく愛用してますから。
私はD52はマイクロエースの468号機を持っています。
若干腰高とはいえ、元々巨大な機関車なので違和感はありません。
光山市交通局
2020年01月21日 23:34
>鉄道模型大好きおじさん

 D52とかD50というのは存在感も知名度もそれほど違わないと思うのですがD51や9600の影に隠れてしまいがちですね。
 今でもモデル化の要望が高い形式ではないかと思うのですがこれよりマイナーな機種が普通にモデル化されている現状を思うと残念な気がします。

 D51の場合両数が多いだけでなく、四国の様な大型機が入りにくい様な所でも入線していると言った機動性や終期には普通に客車列車を牽いていたという顔の広さも物を言っていた気がします。

 三河島事故との関連ですが、別にD51に構造的欠陥があった為の事故ではないので触れられていないのではないかと推察します。
 D51絡みの事故は他にもありますし(土浦の二重衝突事故、肥薩線の列車退行轢殺事故など)

 黒歴史と言うと私はD51よりもむしろオシ17の方を連想しますね。

 急行「きたぐに」の火災事故の火元とされ原因究明の前に全車が強制引退させられたにもかかわらず、当事者の車両が証拠品として保全されていた為にプロトタイプの取材がしやすく、結果KATOから模型化されたと聞いています。