「読むテツドウモケイ」のはなし その3

 読む鉄道模型のはなしその3です。

 前々回、いまの鉄道模型の入門書についてケーキのレシピ本を例にして「手を使わない読むだけ」の使われ方への疑問を書きました。
 その時は「ケーキつくりのレシピ本」という例えを使いましたが、ケーキを楽しむにはもうひとつ「有名店のパティスリーのケーキを食べ歩く本」とか「世界の高級ケーキを俯瞰する本」と言うジャンルもまたあります。
DSCN6171b.jpg 
 これを鉄道模型に当てはめるなら「完成品のコレクション」がそれに相当しましょうか。
 最近では入門書でもコレクターへのガイド的な性格の入門書がちらほら登場しています(特にイカロス出版系)

 恐らくこの方向が登場したのは70年代中頃からの「とれいん」のアメリカ型モデルの連載辺りからでしょうか。
DSCN6754b.jpg
 従来の専門誌がコレクターを取り上げるのは前に書いたように(それらが元々「工作誌」「作品展覧会誌」としてスタートしていることから)ほとんどなかった事です。

 この点では一般誌の「アサヒグラフ」「サライ」「ラピタ」などの方がコレクター紹介の比率が比較的高かったように思います。
 まあ「コレクター=強欲の権化」「拝金主義の相場師」というイメージが古くからの工作派や運転派に根強いのも確かなのですが、いずれにしろこれまで専門書の中ではコレクターは日陰の存在だったとは言えます。
DSCN6379b.jpg
 ですが現実のネットオークションなんかで中古モデルやキットメイク品が玉石混交とはいえ非常に活発に取引され「まんだらけのオークションカタログで鉄道模型の特集が組まれる」ようなご時世。
 恐らくネット上で同好のコレクター同士の横の繋がりも増えてきているのではないでしょうか。
 それを思うとそろそろコレクターだけを対象とした専門誌というのもあっていいのかなとは思っています。

  ただ個人的な希望を言うなら、もしそんなのが出てきたとしても闇雲なレア物の紹介に終始し「モデルの相場の吊り上げのお手伝い」として機能されても面白くないです。
 そこで紹介されるべきは「個々のコレクターが各自持っているポリシー」だと思います。


 本来ホビーというのは大なり小なりクリエイティブな物です。ホビーを通して実生活とは異質の視野、見識を広げることがホビーの重要な存在意義と思います。

(実際、そうでなければ「時間を使い、カネを払ってまでして苦労を買うような真似はできない」ですし)
 コレクターの場合、工作派の様に作品を通して語る事はできませんが、集め方のポリシーなら語ることができるし有用だと思うのです。
 その過程で工作派と共通する見識が得られるなら少なくとも今ほどの対立は減るのではないかと言う気もしています。
勿論個人レベルならネットやSNSでもそういう事はできるのですが、ここは「きちんとしたエリミネートを行い上質な上澄みをまとめた書籍」という媒体が向いていると思えますし。

 まあ、この辺は単なる愚痴と言うか希望ですが。
光山鉄道管理局
 HPです。


にほんブログ村


にほんブログ村


にほんブログ村


鉄道模型 ブログランキングへ

現在参加中です。気に入ったり参考になったらクリックをお願いします。


この記事へのコメント