「シャロの家」とユネスコハウスのはなし
今回は前回紹介したアニテクチャーの「甘兎庵」の話の続きです。
実はこのキット、作る建物は甘兎庵一軒だけではありません。
アニメではお隣さんに「つつましやかで良い家だと思うのだけど・・・」と言われているシャロの家という「物置並みにちんまりした家」がありまして、今回のキットはこちらもセットになっているのです。
こちらの方はおまけと割り切ってついでの工作レベルで対応したのですが、結局は1時間くらい使いました。
完成してみるとGMの物置や街コレの交番よりは大きいけれどIORI工房さんの公営住宅(2DK)の3分の2くらいの大きさしかありません。
それでいてキットには家の前の石垣(または石塀の跡?)とか別パーツ化した飛び石、更には「150分の1スケールの野良うさぎ小屋」なんてのも付属しているのでそれらも含めると意外に手間が掛かったりします。
ここで余談ですがHO・16番のレイアウトが勃興し始めた時期、レイアウト用の住宅として当時プラモで出回っていた「ユネスコハウス(世界の家)」という住宅のプラモデルが良く使われていた時期があります。
当時の雑誌なんかを見るとそれらの家々はどれも独特のちんまり感のある、よく言えば可愛らしい、悪く言えば貧弱な家々だったのですが今回のキットの家の印象がそのユネスコハウスによく似ているのです。
(機芸出版社「レイアウトモデリング」108Pより画像引用)
しかもこちらはNゲージですからちんまり感も半端ありません。
(トイレはあっても風呂はなさそうな1Kサイズ?)
ですがこのちんまりした小ささはある意味この家の強みとも言えます。
何しろ庭付き一戸建てなのにこの小ささなのでちょっとした隙間に簡単に押し込める機動性があるのです(あってどうするw)
私のレイアウトはこの3か月の休日蟄居生活の間に線路わきの商店街の拡充が著しく、それに比例して空き地がどんどん狭まっていたのですが、それでもこの家が商店一軒入れなかった空きスペースにするりと入り込んで「列車を眺められる線路わきの一等地」に居座ってしまえたのには驚きました(笑)
まあ、最初からそんな用途を想定してこのキットを買う人はいないとは思いますが、もし酔狂にもそんな真似をしようと考えた方がいるならば一応参考にはなるかもしれません(爆笑)
なお本来はこの家は本来は「甘兎庵」と一体のベースなのですが、上述した機動性の関係からベースをカットして二軒を別個に使っています。こういう時カッター一丁でベースがカットできるペーパーキットは楽です。
光山鉄道管理局
HPです。
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この記事へのコメント
(当時は家に風呂がないのが普通で、家族の個室もないのでこれくらいになる。)
TMS2020年1月号で紹介されてた小林信夫さんの「小さな一軒家の作り方」の住宅も2Kもしくは1DKに押し入れとトイレ付の平屋の日本家屋で、実物換算6.3×4.5m(Nだと42×30㎜)でしたし。
あとこれ原作未見ですが、煙突が妙に大きい気がします。
屋根から突き出たタイプはともかく、こういう横に折れたパイプ煙突ならもう少し細い方が似合うかも?
2Kクラスの家はかつて私自身住んでいた事があり、IORIさんの公営住宅のモデルには結構シンパシーを感じています(笑)
今回のキットは押し入れ、トイレ込みでも二間という事は考えにくいサイズと形状ですね。
(因みに原作では隣の風呂を借りている描写があります)
煙突については仰る通りオーバースケールなうえにペーパーキットの性格上「煙突が丸くない」という欠点があるのですが元々鉄道模型ファンを相手にしていない(とはいえ版元のプラムさんは16番を中心に鉄道模型用のペーパーストラクチャーをものしています)アイテムでもあり、そのあたりは割り切ったかなと感じてはいます。
(因みにアニメネタでもみにちゅあーとさんの「サツキとメイの家」では異様なほどの細さのトイレの換気塔パーツが付いていますが)