趣味の原点を振り返る61「Nゲージとトミカ」のはなし

 趣味の原点を振り返るネタです。

 私が鉄道模型の趣味に入ったのは昭和50年の春。
 ですがそれより以前、昭和47年頃から現在まで続いているもう一つの趣味がトミカを中心としたミニカーです。どちらもミニチュアという共通点はありますが、実はトミカをやっていた事が鉄道模型の趣味の方向性に大きく影響している気がします。
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 これは最近押し入れの整理をしていて出てきたトミカのカタログ。
 確か10年くらい前に復刻された1973年と1975年版のものです。
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 カタログの前半がミニカーのラインナップなのは当然ですが、当時私をワクワクさせたのは裏表紙のパノラマでした。

 今でもその残渣は残っているのですが、当時のトミカは早い段階からミニカー単体だけでなく建物やアクセサリを加えて擬似的なジオラマを楽しむ方向が推されていました。
 ガソリンスタンドとか警察署、立体駐車場なんかは誰でも思いつくでしょうが、これらのラインナップには一般住宅やドライブイン、フェリーやクレーンといったミニカーとのつながりの薄い一般建造物も並んでいました。
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 それらは単体だと別にどうと言う事もない設備であり建物ですが、そこにミニカーが組み合わされる事で建物が生き生きして見えるのは勿論、ミニカーまでもが生き生きして見えたものです。これこそが背景と主体の相乗効果という奴だったと思います。

 実はこうした傾向はトミカが最初というわけではなくかねてマッチボックスやホットウィールなんかも形は違え似た様な趣向が見られていました(ガソリンスタンドなどの建物やトミカマップよりも本格的なジオラママットなど)
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 幼少時にこういうのを見てから鉄道模型のレイアウトという概念に触れたのですから、私が鉄道模型を始めた時レイアウトを志向したのは当然ですし、レイアウトをやりやすいNゲージに目が向いたのは当然だったのかもしれません。
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 鉄道模型の趣味に入った初めの頃、私を燃えさせたのはKATOやTOMIXのカタログを飾るレイアウトの写真でしたが、こうしたミニチュア風景の凝縮感と列車の模型との相乗効果という奴はそれこそトミカのカタログの裏表紙のパノラマと共通する何かを感じさせます。

 トミーが鉄道模型に参入したのはトミカとほぼ同時期、バックマンの製品を扱い始めてからですが、前にも書いた様にバックマンは鉄道と関係ない一般建物やアクセサリを多数ラインナップしていました。
 上述のマッチボックスなどの動向と合わせて、刺激を受けたトミーが自社のミニカーや鉄道模型もジオラマ、レイアウト志向に向いたのは当然かもしれません。

(これより前にスタートしたプラレールはシステム性では優れていましたが、情景の創生という点では駅などの鉄道施設に比べて一般建物には割合冷淡でした。今もその傾向は基本変わっていません)

 今回発掘したカタログを眺めていると自分の趣味の指向性への影響が大きかったことが再認識されました。

 なのは良いのですが、トミカの建物類は小学生には高過ぎたのも確かで、当時持っていたのは料金所と「グリーンスタンプを貯めて手に入れた」パーキング、そして「30円貯金を半年くらい続けて買うことができた」トミカビル(デラックスでない安い方)の3軒のみでしたがw
光山鉄道管理局
 HPです。


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