モデラーとコレクター、そして運転派のはなし
先週書いた「中古モデルを買ってふと思ったこと」のはなしの続きです。

かねて当ブログでも何度か書いていますが、鉄道模型の趣味には「モデラー」と「コレクター」という二つの方向性がありました。
日本における鉄道模型趣味が元々「欲しいモデルを自分で組み立てる」というモデラーの立場からスタートしているせいか、「(製品化された)欲しい車両を集める」というコレクターの立場というか視点が特に専門誌なんかでは薄い印象があります。
コレクター視点の定着にはむしろネットやSNSの普及に伴うコレクター自身が情報を発信できる機会の登場と横のつながりの広がりを作り始めた事が大きいと思います。これも今世紀に特に顕著な傾向です。
一方で今世紀に入ってからのもうひとつの顕著な変化として「レンタルレイアウトの登場と普及」による新しいタイプの「走行派」とでもいう方向性が台頭してきたことが挙げられると思います。
うちの近所で立て続けにレンタルレイアウトが登場し、田舎中の田舎と思っていた私の故郷にまで新規にレンタルレイアウトが登場している事実。

これまで自宅のお座敷運転か、個人のレイアウトでしか走らせる機会がなかった層がレンタルレイアウトという「陽の当たる場所で自慢の車両を走らせることができる」という楽しみ方が提案された事。
考えてみればこれは鉄道模型の趣味にとってコロンブスの卵というかコペルニクス的な転換を得たということかもしれません。
何故と言って「これまで飾るか眺めるかするしかなかった模型たちを広いスペースで思いっきり走らせることができる」或いは「自分が丹精込めてメイキングしたモデルを檜舞台に立たせることができる」快感は前世紀までは余り存在していなかったものと思うからです。

(あと、それを「周りに見せびらかすことができる」とか私みたいに「人の走らせる列車をのんきに眺めるだけ」という楽しみ方もあったりするのですが。実はこれだって昔を思えばかなり凄い事なのです)
同じ事は既にレイアウトを持っている層でも言える事で「自分が普段走らせているのと違う環境で同じ列車を走らせられる」というのは結構楽しいものですし。

私の行きつけのショップみたいに「買ったそばから即運転できるレイアウト併設型ショップ」なんかはまさにその理想形ですが「旅行のついでに走らせられる」とか「お茶でも飲んだついでに(以下略)」なんてのまで出てくると走らせるテツドウモケイの楽しみ方というのが更に広がる訳です。これはある意味インドアだったテツドウモケイのアウトドア化への第一歩と言えるかもしれません。
してみると「モデラー」「コレクター」と重なり合いながら、或いはそれとはまったく別個な鉄道模型趣味として「走行派」の占める比重が徐々に広がっているのを感じます。
(尤も昨今のコロナ禍のおかげでレンタルレイアウト自体がかなり制限されつつある現状があるので、この方向が今後どうなるかがかなり気になるのですが)
光山鉄道管理局
HPです。

にほんブログ村

にほんブログ村

にほんブログ村

鉄道模型ランキング
現在参加中です。気に入ったり参考になったらクリックをお願いします。

かねて当ブログでも何度か書いていますが、鉄道模型の趣味には「モデラー」と「コレクター」という二つの方向性がありました。
日本における鉄道模型趣味が元々「欲しいモデルを自分で組み立てる」というモデラーの立場からスタートしているせいか、「(製品化された)欲しい車両を集める」というコレクターの立場というか視点が特に専門誌なんかでは薄い印象があります。
コレクター視点の定着にはむしろネットやSNSの普及に伴うコレクター自身が情報を発信できる機会の登場と横のつながりの広がりを作り始めた事が大きいと思います。これも今世紀に特に顕著な傾向です。
一方で今世紀に入ってからのもうひとつの顕著な変化として「レンタルレイアウトの登場と普及」による新しいタイプの「走行派」とでもいう方向性が台頭してきたことが挙げられると思います。
うちの近所で立て続けにレンタルレイアウトが登場し、田舎中の田舎と思っていた私の故郷にまで新規にレンタルレイアウトが登場している事実。

これまで自宅のお座敷運転か、個人のレイアウトでしか走らせる機会がなかった層がレンタルレイアウトという「陽の当たる場所で自慢の車両を走らせることができる」という楽しみ方が提案された事。
考えてみればこれは鉄道模型の趣味にとってコロンブスの卵というかコペルニクス的な転換を得たということかもしれません。
何故と言って「これまで飾るか眺めるかするしかなかった模型たちを広いスペースで思いっきり走らせることができる」或いは「自分が丹精込めてメイキングしたモデルを檜舞台に立たせることができる」快感は前世紀までは余り存在していなかったものと思うからです。

(あと、それを「周りに見せびらかすことができる」とか私みたいに「人の走らせる列車をのんきに眺めるだけ」という楽しみ方もあったりするのですが。実はこれだって昔を思えばかなり凄い事なのです)
同じ事は既にレイアウトを持っている層でも言える事で「自分が普段走らせているのと違う環境で同じ列車を走らせられる」というのは結構楽しいものですし。

私の行きつけのショップみたいに「買ったそばから即運転できるレイアウト併設型ショップ」なんかはまさにその理想形ですが「旅行のついでに走らせられる」とか「お茶でも飲んだついでに(以下略)」なんてのまで出てくると走らせるテツドウモケイの楽しみ方というのが更に広がる訳です。これはある意味インドアだったテツドウモケイのアウトドア化への第一歩と言えるかもしれません。
してみると「モデラー」「コレクター」と重なり合いながら、或いはそれとはまったく別個な鉄道模型趣味として「走行派」の占める比重が徐々に広がっているのを感じます。
(尤も昨今のコロナ禍のおかげでレンタルレイアウト自体がかなり制限されつつある現状があるので、この方向が今後どうなるかがかなり気になるのですが)
光山鉄道管理局
HPです。

にほんブログ村

にほんブログ村

にほんブログ村

鉄道模型ランキング
現在参加中です。気に入ったり参考になったらクリックをお願いします。
この記事へのコメント
最初は本当に金をかけず「私鉄カラーのディーゼル機関車と車掌車」で貨物列車(貨車は国鉄のものをそのまま使う)を引かせるつもりだったんですが、鉄コレでいつの間にか主力が電鉄になってたりw
話変わりますが、今年はホビーショーが中止になりましたが「静岡ホビースクエア」という所(静岡駅から南にすぐのところ)で静岡モデラーズ合同展示会(入場料300円)が開かれているそうです↓。
https://www.hobby-shizuoka.com/modelers202011/
(11/8~22の2週間、月曜休館で時刻は午前10~11時から午後6時。最終日のみ午後3時まで。)
参加グループの説明見る限り、一般的な鉄道模型はあまりないようですが、参考までに。
>
>「風景・施設などを含めたオリジナル私鉄を作る」~
実際、レイアウト派と車両派というのは重なり合うところが多く、それゆえにモデラーとコレクターの両方の顔があるというのが最近では普通ではないかと思います。
それゆえに鉄道模型のファンというのは他の模型ジャンルに比べて多様性が高いのですが、まあ中には「自分の嗜好こそが唯一の正統」と思い込む者も結構居たりしやすいのが厄介な所かもしれないですね。
モデラーズの合同展示会、わたしから見ても食指が動くイベントなのですが、ここ数日来のコロナ禍の広がりを思うと中々出張れないのが辛いところですね。