ワールド工芸とマイクロエースのEF14ボディを比較する
前に書いたワールド工芸のEF14のボディをマイクロのEF14のそれと交換するというある意味無意味、ある意味変態的な試みの続報です。
わざわざ同形式のボディコンバートをする以上は何かメリットが感じられなければなりません。
そこで今回はマイクロとワールドのボディを並べて特徴と相違点を比較します。
・・・とはいえ両社のプロトタイプは全くの同一。
ワールドのEF14のキットが出たのは1990年、マイクロのそれは2004年と14年もの開きがありますが片やマニア向け細密系ブラスキット、片やオールプラの完成品という違いがあり専らボディ材質に起因する違いと、趣味の世界的な感性的な部分の差という形で違いが出そうだとは予想していました。
実際に並べてみた印象では細密度では両者はほぼ互角のレベル。
強いて言えばディテールの量ではマイクロが幾分上回る程度に見えます。但しデッキ前面の手すりはワールドの方が別パーツ化でメリハリをつけています。
ですが元々デッキ付きの箱型電機の場合旧製品と新製品で細密度で差が出る事は実は殆どありません。さすがに目立つ屋根上とかデッキ周りではではそこそこ差が出るのですが本来この種のロコの車体は「のっぺりしたただの箱」である事が多いからです。
肉厚なプラと肉薄なブラスの造形差が出るのは専ら窓周りです。
物理的に肉薄にできないプラの場合ははめ込み式の窓ガラスで金壺眼の印象を消すことが多く、ブラスでは薄手の透明プラバンを窓に貼り付ける形式が多いのですが、ボディ並みに分厚くなる透明プラを使うマイクロの場合は微妙な歪みが窓ガラス表面に出てしまうことが多いのです。一方でボディも窓ガラスも薄手の素材が使えるワールドの場合はプラバンゆえに平滑感が高く、窓の抜けの良さと相俟ってかなり良い質感の窓を見せます。
また、屋根上のモニタの窓がマイクロが一体成型の嵌め殺しなのに対してワールドはすべて窓が抜けているのも見た目の質感に貢献している印象です。
前面の比較ではマイクロの方が幾分左右の窓の間隔が開きすぎている印象があります。見ようによっては結構不自然に見えて損をしている印象です。
裾周りでは台枠がマイクロの一体成型に対しワールドはこれまた別パーツでボディとの分離感をだしていてこれも好印象。
ワールドのはヘッドライトは点灯こそできませんが、マイクロの方は点灯する物のライト自体が異様に長くなってしまっているので印象面でもワールドは有利です。
ボディだけの比較でならワールドのボディをマイクロのそれとコンバートするメリットは十分にありそうというのが結論でした。
という訳でボディコンバートはGOサインです。
光山鉄道管理局
HPです。
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