カラーブックスの「ディーゼルカー」JR編

  先に紹介したカラーブックスの「ディーゼルカー」ですが、私鉄編が①になっている以上②も存在する訳で。
 幸い今回の古本屋さんには両方揃っていましたので大いに助かりました。
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 という訳で「ディーゼルカー」の②はJR編となっています。
 (飯島巌 諸河久共著)
 本書の初版は昭和63年1月31日(最も、①の方も初版は「昭和62年12月31日」なので実質昭和63年みたいなものですがw)
 JRの初期の頃でまだ国鉄時代の車両ラインナップが主流だった頃です。

 ですので、JREの主力のキハ100系とかJRWのキハ120とかは当然載っていません(笑)

 ですがその一方でキハ58系をはじめとする馴染みの気動車がまだまだ現役だった時期だけに旧国鉄系の車両が充実しているのが有難いです。
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 こちらも各形式ごとに解説を付けた構成ですが、電車ほどには形式のバリエーションが多くなかったせいか、各形式に関する解説は私鉄に負けないレベルです。
 カラーページが当時現役のJRの形式ばかりですが、それ以前に引退している形式については白黒ページの「日本のディーゼルカーのあゆみ」の項である程度フォローされているのも親切です。
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 カラーブックスの鉄道ネタとしては図鑑・名鑑的な性格が強く①と②を合わせれば昭和末期の気動車はほとんどフォローできるといってもいいと思います。
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 個人的にはその要領の良さから名著のうちに入るのではないかと
 (但し2冊セットで揃えて、の話ですが)

光山鉄道管理局
 HPです。


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この記事へのコメント

鉄道模型大好きおじさん
2021年01月16日 12:26
子供の頃から不思議だったんですが、なぜか気動車だけディーゼルカーと横文字で呼ばれることが多いですね。
年配の人でも気動車と日本語で呼ぶ人は少ないですし、都心部だと電車と一緒くたにされたり…

電車をエレクトリックカーと呼ぶ人は居ないし、客車をパッセンジャーカーと呼ぶ人も居ないですよね。
なぜ気動車だけがディーゼルカーと呼ばれるのか謎は深まるばかりです。
厳密に言えば気動車にはガソリンエンジンのものやガスタービンエンジンのものもあるので、ディーゼルカーと呼ぶのは本来は間違いなんですが…

そういえば機関車でも蒸気機関車だけSLと略称で呼ばれることが多いですね。
電気機関車をELと呼ぶ人やディーゼル機関車をDLと呼ぶ人は少ないですけど。

光山市交通局
2021年01月18日 22:43
>鉄道模型大好きおじさん

 私見ですがおそらくこれは鉄道車両の中で気動車が元も歴史が浅い事と関連しているのではないかと思います。

 内燃機関を用いた車両では戦前はガソリンカーが主流でしたが特に日本の場合、西成線の脱線火災事故でガソリンカーが200人近い死者を出して以降、ディーゼル機関への振り替えが進められたものの、肝心のエンジンと変速機構が物になるまでかなりの時間を要しています。

 なので気動車よりもディーゼルと呼ぶ方が新しいと感じる雰囲気があったのではないのでしょうか。
(因みに鉄道の動力でディーゼル機関だけは「発明者の名前」から命名されていますが、これも歴史の新しさを物語っている気もします)