「フォルマーのアパート」を作ってみる その2

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 前回紹介した「フォルマーのアパート」のキット工作ネタの続きです。
 前に書いたようにこのキットをそのまま作ってしまうと「日本の建物では見ない様な真っ白、または真っ赤な窓枠と白すぎる壁面色の違和感」ゆえに他に和風建造物に混ぜ込むとそこだけ浮き上がってしまう難点があります。
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 そこでまずカラーリングを少し地味にリペイントし、看板類を適当に差し替えることで違和感の軽減に努める方向で臨みました。
 前日から壁面を眩しい白から横須賀線アイボリーに、真っ白だった窓枠をアルミシルバー、真っ赤だった手すりや一部の壁面にはタンを塗装して彩度を落としておきました。
 組み立て自体はプラキットとしては特に変わった所もありません。説明書はイラストのみで英語やドイツ語が分からなくてもどうにかできるのが美点です。

 看板類は手持ちのストラクチャー用の物や広告の切り抜きで対処。ただ、建物の外観に合わせるなら流石に一階にすし屋や蕎麦屋を入れるのも何でしたので、それなりに洒落っ気のあるものを選びました。でもそういう店って大概看板も横文字表記なんですよね(汗)
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 さて、大仰なことを書きましたが、出来上がったアパートはデザインがアバンギャルドなのは仕方ないとして、それでもみにちゅあーとやジオコレの街並みにどうにか組み込めるレベルにはなったと思います。あとは看板やアクセサリでも和風にすることは可能でしょう。

 こうして思ったのですが、ちょっとした一手間で外国丸出しの建物でも和風テイストに近づける事は難しくないのに何故今までこれが実行されなかったのかと言うことです。
 してみると昔は風景創生という点で日本のレイアウトはまだまだ全体のマッチングには無頓着なところが多かったのかもしれません(すべての建造物をフルスクラッチする豪の者を除いて、ですが)

光山鉄道管理局
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この記事へのコメント

レサレサ
2021年01月23日 13:42
なんか「うちの近所にこんな建物があったような」気がしてくるほど、落ち着きましたね。

塗装ですと諸星昭弘氏がやっていた「下地にマホガニーを塗って上に薄く色を塗る」もしくは「塗る色にフラットアースを少しだけ混入」だと大体何でも落ち着いた色になるそうです。
(同氏はエアーブラシを使用していますが、自分がやった限りでは下塗りは缶スプレー、他は筆塗りでも可能。)

光山市交通局
2021年01月23日 23:19
>レサレサさん

 今回は「やはり建物の肝のひとつはカラーリングなのだなあ」というのを実感しますね。
 生憎模型用の塗料で建物に使える物は意外に少なく(何しろ普通に欲しい「レンガ色」すら滅多にお目に掛からない)プラキットのストラクチャーでは往生するところです。

 一時はホームセンターの「建物用塗料」を試したこともあるのですが薄塗りが効きにくいのが難ですね。

 以前自宅の壁を塗り替えた時に業者さんが持ってきた色見本をチェックした事があるのですがどれもが淡色系、しかも同じ色でも微妙に彩度が異なるものが複数あってその奥深さに感心しましたが(笑)