「テツドウモケイとインターネット」のこと
今回はネットとブログに関するはなしです。

先日来何回かに分けてワールド工芸のC55流改仕様の動力ユニットのトラブルについて記事を上げてきました。
走行性が悪い中古モデルにはこれまで何両かに当たってきましたし、その中には手を加えれば改善するものもあれば、お手上げだったものもあります。

ですがこれまでのレストアは基本的に腰だめの対応の独学に近い状態(ネットの記事を参考にする事はあるにせよ)でした。
今回のワールドの動力ユニットはこれまで私が手を掛けてきたものとは異質な構造で、これまでのレストアの経験則が通用しない個体だったためにずいぶんと往生しました。
少なくとも1月半ばくらいまではそういう状態だったわけです。

ですが、そのことを当ブログで記事に上げたところ、複数の同好の士の方々から色々なアドバイスを頂き、しかも手持ちのユニットを提供してくださる方まで現れたのは私にとっては予想外の事でした。
と、同時にネットでブログを上げる事の有難さをこれ程痛感した事もありません。
今回コメントをくださった方々、ひとりひとりはそれぞれ模型に対するスタンスも異なる上に在住地も(おそらく)全国のあちこちだったと思われます。
つまり、ブログをやっていなかったら一生接点のないまま終わってしまっていたかもしれない方々である事は間違いありません。
それがブログの記事やコメントという形であれこうして親身にコメントをくださった事、その有難みが今回身に沁みています。
以前所属していたSNSでのコメントの応酬や管理者まで巻き込んだ諍いの数々を目にしているので、ブログやSNSでの交流のデメリットについてはある程度認識しているつもりでした。
ですがその一方で今回の様な形で同好の士の方々から暖かい対応を頂ける事もまた確かな事ではないかと感じます。
少なくともネットが登場、普及するまでは「鉄道模型」という趣味は基本的にインドアな趣味であり、特に地方の在住者にとっては中央や他の同好の士との交流は専門誌を読むかクラブに入るか(それもクラブがあったとして)しかありませんでした。その意味では同好の士との横のつながりを作る事が困難でしたし、一般向けのライトな形でのアピールとマニア相手のディープな部分との使い分けも難しかったと思います。
それがネットの普及と浸透によって未知の同好の士同士の交流が可能になった事はとても大きな変化だったと思います。
この記事へのコメント
どうもメーカーのホームページから車両の通信販売が終わってしまいました。
https://world-kougei.com/
会社がどうも継続することが困難な状況になっているようです。
在庫品一斉オンセールの開催の告知です。
蒸気機関車に限らずTOMIX製品の動力台車を活用した東武や秩父の機関車はますます修理が難しくなりますので、ユーザーは部品が代替できるように考える必要があるでしょう。
銀河モデルが事業を終了していることに続きメーカーの消滅は「ものづくりの文化」の危機の始まりではないかと思います。
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ワールド工芸ショックは一昨日以来ネットを駆け巡っていますね。
実はわたしも第一報を聞いて凍り付いた口です。
この件については近々ののブログでも取り上げる予定でいます。