ノスタルジック鉄道コレクションのはなし
今回は先日リリースが発表された「ノスタルジック鉄道コレクション」から
最初に鉄コレがリリースされてからもう15年になりますが、シリーズを重ねるにつれて当初の「手軽に鉄道模型を愉しむ」という方向性から徐々にスケールモデルのコレクションの方向に舵が切られ、今では編成物の電車や国鉄・JRの制式車両などがメインになってきた感があります。
(写真はワールド工芸の電動貨車です)
まあ、そういうニーズがあるからこそそうなってきたのも確かですし、実際ご利益を受ける事も多いのですが「小レイアウトに向いた小型の車両」とか「気が向いた時にこたつの天板の上のエンドレスでちょこっと走らせられる短編成」といったお気楽な楽しみ方がしにくくなっていたのも確かです。
売る側もそれは認識していたようで「鉄コレの原点回帰」を謳ってスタートするのが今回のノスタルジック鉄道コレクションという事になるのでしょう。
予告されたラインナップで驚いたのはのっけから「国鉄EB10」「キワ90(タイプ)」がラインナップされていた事です。
キャラクター的にKATOのちび凸に近いキャラクターを想定している様ですが一応プロトタイプの存在する小型車を出してきたところにスケールモデルに拘る従来の鉄道模型ファンを無視できない部分も感じられたりもします。
蓄電池仕様のAB10の方は「富井電鉄」仕様のフリーという形でのリリースらしいですがちょっと弄れば改造は容易ではないかと思います。
この種の小型機はチビロコをはじめとするKATOのポケットラインやワールド工芸や津川洋行の超小型機関車などが出ていますがデザインやラインナップはともかく走行性の点では難のあるモデルが多かった(その点でコアレスモータのポケットライン振動力が登場したのは嬉しかったのですが)ので走りが良ければ今回の企画は悪くないと感じました。
何よりここしばらくミニSLレイアウトの棚幡線に適合する新車がリリースされていなかったので久しぶりに活気が戻ってきそうです。
キワ90については以前某時計店の中古屋さんでワールド工芸の出物を見かけたことがあるのですが高くて買えなかった思い出のあるモデルなのでリリース自体は嬉しかったりはします。
それと、いい意味で予想外だったのはラインナップの中に津軽のDC20をモチーフにしたと思われる箱型車体のDLがあった事。
50年前のTMSでこれの16番モデルの記事を読んで以来、私の心の隅っこに引っかかっていた機関車だったのですが、タイプとはいえまさかこれがNゲージのプラ量産品で出るとは思いませんでした。これなんかは手を加えてDCタイプ、ロッド付きにできないかとか考えたりもします。
今回のラインナップは、サイズ的には手頃なモデルなのは嬉しいですがお値段まで原点回帰と行かなかったのは残念です(汗)
光山鉄道管理局
HPです。
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最初に鉄コレがリリースされてからもう15年になりますが、シリーズを重ねるにつれて当初の「手軽に鉄道模型を愉しむ」という方向性から徐々にスケールモデルのコレクションの方向に舵が切られ、今では編成物の電車や国鉄・JRの制式車両などがメインになってきた感があります。
(写真はワールド工芸の電動貨車です)
まあ、そういうニーズがあるからこそそうなってきたのも確かですし、実際ご利益を受ける事も多いのですが「小レイアウトに向いた小型の車両」とか「気が向いた時にこたつの天板の上のエンドレスでちょこっと走らせられる短編成」といったお気楽な楽しみ方がしにくくなっていたのも確かです。
売る側もそれは認識していたようで「鉄コレの原点回帰」を謳ってスタートするのが今回のノスタルジック鉄道コレクションという事になるのでしょう。
予告されたラインナップで驚いたのはのっけから「国鉄EB10」「キワ90(タイプ)」がラインナップされていた事です。
キャラクター的にKATOのちび凸に近いキャラクターを想定している様ですが一応プロトタイプの存在する小型車を出してきたところにスケールモデルに拘る従来の鉄道模型ファンを無視できない部分も感じられたりもします。
蓄電池仕様のAB10の方は「富井電鉄」仕様のフリーという形でのリリースらしいですがちょっと弄れば改造は容易ではないかと思います。
この種の小型機はチビロコをはじめとするKATOのポケットラインやワールド工芸や津川洋行の超小型機関車などが出ていますがデザインやラインナップはともかく走行性の点では難のあるモデルが多かった(その点でコアレスモータのポケットライン振動力が登場したのは嬉しかったのですが)ので走りが良ければ今回の企画は悪くないと感じました。
何よりここしばらくミニSLレイアウトの棚幡線に適合する新車がリリースされていなかったので久しぶりに活気が戻ってきそうです。
キワ90については以前某時計店の中古屋さんでワールド工芸の出物を見かけたことがあるのですが高くて買えなかった思い出のあるモデルなのでリリース自体は嬉しかったりはします。
それと、いい意味で予想外だったのはラインナップの中に津軽のDC20をモチーフにしたと思われる箱型車体のDLがあった事。
50年前のTMSでこれの16番モデルの記事を読んで以来、私の心の隅っこに引っかかっていた機関車だったのですが、タイプとはいえまさかこれがNゲージのプラ量産品で出るとは思いませんでした。これなんかは手を加えてDCタイプ、ロッド付きにできないかとか考えたりもします。
今回のラインナップは、サイズ的には手頃なモデルなのは嬉しいですがお値段まで原点回帰と行かなかったのは残念です(汗)
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この記事へのコメント
ライトが点かないことを考慮すると、寧ろ割高かもしれません。
勿論、ライト点灯を考えなくても済むので、車両の前面をより実物らしく出来るメリットはありますけど。
・海沿いを走る電鉄。路面電車もあり(鉄コレ電車)
・内陸部の台地を走る非電化アメリカ風鉱山鉄道。(機関車・ボギー貨車・客車・気動車)
・軌間は電鉄と同じ軽便鉄道(非常に小型だったり旧式の車両、カプラーが他路線と違うので独立。)
…ってな感じで分けているので、ノス鉄コレは軽便鉄道組を充実させるのによさそうです。
(今のところ動力車はレールバス×2、アルナインのCタンク・KATOチビロコ<動力はワム3500改造>だけですし、客車も不足気味です。)
>鉄道模型大好きおじさん
>もはや正規のNゲージと変わらないです
確かに動力抜きの値段が1000円後半代だと私もちょっと躊躇します。
ただ、鉄コレは規格化が進んでいるのでフリーランス車両作る際に流用効くのが強み(GMだとトレーラー車両のカプラーでさえ長さが変えられないので不便)なんですよね。あと塗装もイソプロピルアルコールで落としやすいし。
元々鉄コレは「昼間のライト点灯をしていなかった時代の車両」からスタートしていたので非点灯自体はハンデと思っていなかったのですが、いつの間にか現役車や比較的新しい時代の車両が投入されて来てからデメリット化している面もありますね。
販売面で通常のNゲージと同じ土俵に立とうとしたのも価格高騰の一因ではないかと思います。
(以前はコンビニでも買えたのに、今ではテツドウモケイ屋さんでしか買えないですし)
実際発売時期の違う同じ上田電鉄の鉄コレを並べてみて気づいたのですが、色刺しや細部の別パーツ化が後になるほど進んでいて「何もそこまでしなくても」と思えるレベルになってしまっていましたし。
個人的に感じる鉄コレの功績のひとつは「どこでも手軽に動力ユニットやパンタグラフが手に入る」点だったと思います。
最近は流石にそっちも高騰していますがGMのコアレスユニットほどではないですし、ごく標準的な寸法であれば大概の模型屋さんで買えますし。
今回のラインナップに二軸客車があるのは象徴的ですね。KATOのチビ客車のデザインに不満を感じる層が一定数あると見ているのかもしれません。
となると鉄コレで長い事出ていない「フリーの二軸貨車」も想定していそうですね。
お値段というハードルはあるものの、全般に「古き良き時代の幕の内弁当みたいな小レイアウト」を志向したのが今回のシリーズという印象です。
ポケットラインよりも少しだけリアル志向なところが巧みと言うか、いずれにしても興味は大きいですね。