アンレールの名鉄キハ8500を動力化する(汗)

前回、鉄コレの会津鉄道キハ8500系に付随したおまけ話で「アンレールの名鉄キハ8500」のはなしをしましたが、先日動力ユニットが入手できたのでN化、動力化を試してみる事にしました。
以前これの中古を入手した時はタイミング的に鉄コレの20・5Mの動力が無かったのですが、会津鉄道仕様の登場に合わせて適合動力が入手しやすくなったことが大きいです。
とはいえ、前回も描いたようにモデル自体の造形は鉄コレに比べてラフなものですし、会津仕様が出た事で同じ8500系の名鉄仕様が鉄コレから出ないとも限りません。
なので今回の工作は全くの「個人の好奇心と達成感を満たす」目的にしか使えず、今更参考にしようという人もいないだろうとは思いますが…(大汗)
モデルとしてのアンレールの構造は鉄コレのそれに酷似しており、動力車用の台車枠も付属しています。
今回は鉄コレにない仕様の「中間車」を動力化する方針で臨みました。
当時は動力として同じ鉄コレの20M級を想定していたようで前後の軸間は鉄コレTM-16よりも幾分短めでした(これはトレーラーでも同様でして、このため鉄コレよりも前後の台車が幾分台車が内側に偏位しています)
何しろ10年位前のモデルだけに装着には不安が伴いましたが、TM-16をはめ込んでみたら

「鉄コレよりも楽にはまりました」(笑)
本当に「パカっと」入ったのですから拍子抜けです。
台車枠はモデルに付属のパーツを接着。鉄コレの台車枠では三つのポッチを三点支持よろしく台車に差し込む構造ですが アンレールのそれはてっぺんにひとつポッチがあるだけ。
一応刺さるとはいえ不安が強いのでここはクラフトボンドで接着しました。
床下機器も鉄コレ様の差し込み式でしたが、一番端のポッチだけは寸法がTM-16に合わないのでカットしてはめ込みます。
こちらも拍子抜けするくらい簡単に済みました。
カプラーはTM-16付属のアーノルドを使用、カプラー延長パーツは長いほうを付けます。
ここまでは割合スムーズに進み「これならトレーラー化も行けるのでは」と思ったのですが実はここからが大変でした。

鉄コレのTT-04から車輪とウェイト、カプラーを引っ張り出して装着するのですが、アンレールの仕様はインテリアが全く無し。
ウェイトも武骨を承知で床板に直接クリアボンドで接着する豪快さ(笑)

問題は台車とカプラーでした。
前述した様にアンレール仕様は鉄コレよりも台車が内側にオフセットしており、標準のカプラーもかなりの長柄です。
これを鉄コレ用のカプラーを装着すると長柄にしてもカプラーが半分くらい車体の下に隠れてしまうのです。

それでも無理をすれば動力化した中間車の台車が幾分外側なので連結自体は可能でしたが。
結局鉄コレの走行化パーツに付属するカプラー延長パーツ(長い方)を二つ継ぎ足してどうにか連結間距離を伸ばしました。
ですが次に問題だったのが車輪の装着です。
内側の車輪は問題なくはまりそれなりに転がりましたが、カプラー側の車輪がどうにも動きが渋いのです。
よく見たら、TT-04の車輪の車軸が太いためカプラー側の柄が干渉し車輪の回転を阻害している事が判明。

車軸の当たる部分を急遽リューターで切削する羽目になりました。
こうしてどうにか形になったアンレールキハ8500でしたがご覧の様に連結間隔は極端に狭く、また、トレーラー車では車体がシャシに深くはまっているため台車の首振り角も小さめです。
折角動力化した中間車もTM-16の寸法のせいか幾分腰高になり、微妙に凹凸のある編成になってしまいました。
もし手を加えるなら動力車の腰を落とすよりトレーラーの腰を上げて台車の回転を確保する方向の方が好いように思います。
以前GMの営団300キットでやった様にボルトとナットを使いワッシャで腰をかさ上げするのが一番手軽な気がしました。
あと作ってしまってから気づいた「しまった!」がインテリア。
鉄コレの会津鉄道仕様を既に動力化していたので1両分インテリアが余ったはずなのに今回の工作が行き当たりばったりだったばっかりにインテリアのパーツを処分した後だったのです。
まさに後の祭りでした。

ただ、実際にレイアウト上を試走させると狭い連結間隔ながら最急317Rのカーブはどうにかクリアできたのが意外でした(笑)
TM-16自体走行性には問題ないですし。
今回のアンレールのキハ8500の加工は純粋に自己満足と「中古で安価だったとはいえせっかく買ったモデルを死蔵させたくない」というけち臭い根性によるものでした。
マイクロの完成品と鉄コレの会津仕様まで出た今となっては今更アンレールをN化するようなユーザーもそうそういない気もしますし。
ですが手間の割には(いや、手間がかかったからこそ?)達成感と言うか満足感は高かったと思います(爆笑)
「冷蔵庫の余り物で晩御飯のメインディッシュを一品でっち上げた」ような感覚ではありますが。
光山鉄道管理局
HPです。

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この記事へのコメント
アンレールのキハ8500、私は中古品だったのでまだよかったのですが新品であんな値段だったとは思いませんでした。
あれではマイクロの仕様が出た時に悔しい思いをした人は多かったのではないかと思います。
アンレールの動力化の記事はネットでは今でもいくつか拾えるのですが塗膜の問題で塗り直しが効かないのと全体にラフな造形のせいで当時手掛けた方々も大変だったのが感じられました。