「東北本線一般貨物列車セット」

 先日、TOMIXのED75を増備した折に同時発売の貨物列車セットに軽く触れました。

 その時は予算の都合とタイミングの問題で入線を断念しかけていたのですが、先日在庫品を見つけ、そこそこ値引きもあった事から急遽入線の運びとなりました。
 まあ、たまにはこう言う偶然もあります。
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 そういう訳で物は「東北本線一般貨物列車セット」

 昨年入線のKATOの花輪線貨物セットにワム80000が加わり、ワフがヨ5000に変わった様な12両編成の構成です(よく見るとワム23000の型番違いのワム2000とかも混じってはいますが)
 実はこの製品に目をつけた理由にはそのKATO花輪線セットが関連しています。
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 この趣味に入って以来中古品を中心に2軸貨車は随分と増備してきていますが、そこで不満点として感じていたのが(特にナインスケールと河合商会のものに顕著なのですが)車輪の転がりの悪さとカプラーの首振り角の不足(あとカプラー自体の捻れやすさも)でした。
 特に後者は棚幡線や葉純線などのミニカーブ主体のレイアウトで脱線や自然解放の原因になりがちでしたし転がりの悪さも急カーブでの機関車の負担が意外に大きくスロー走行のしにくさに繋がっていたのです。

 KATOの花輪線貨物はその点で転がりもスムーズでしたしカプラーのマウントもしっかりしていたので、TOMIXのそれにも同じ程度の走行性が期待できるのではという思いがあったのです。
 実際、個々の貨車については走行性や追従性には文句がありませんでした。
 レイアウト上で「爪楊枝で軽く突いただけで幽霊のようにスーッと走ってくれる二軸貨車」は個人的には感動的だったりします。
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 ヨ5000に関しては「室内灯標準装備」なのが嬉しいですが真横から見た時に床下に集電板とスプリングが丸出し状態なのはいただけません。
 お座敷運転では目立たないでしょうが目の高さで眺めるレイアウトではこれはかなり目立ちます。
 あとはKATOと異なりトラに荷台カバーがない空車状態なのも惜しい。
 ナインスケールのトム・トラですら砂利が積んであったのでプロトタイプのある編成であればそこそこ配慮が欲しかったですね。
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 と、文句は多少はありますが模型としての「新性能貨車(笑)」が纏まって入手できるというのはやはりありがたい事です。
 特にNゲージでの二軸貨車はボギー車以上に走行性の改善が著しいのを実感させるセットではありました。
 あとはバラ売りの種類がもう少し増えてくれればとか思いますが。

光山鉄道管理局
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この記事へのコメント

鉄道模型大好きおじさん
2021年04月11日 08:14
私が購入したNゲージ貨車は、日本形ならば殆ど全車がカトーです。
光山市交通局さんの仰有るように非常に転がりが良いということ、以前は定価でも500円という低価格だったこと、車種が豊富なこと、など魅力があるからです。
若干オーバースケールなものもありますが、個人的には気になりません。

外国形貨車なら、マイクロのアメリカ形が多いです。
パワーユニット目当てで購入したマイクロの入門セットに付属していた物、中古で大量に購入した7両セットの物などで、単品で購入した物はありません。
カトーに比べて若干トイライクですが、塗装が派手なアメリカ形貨車なので気になりません。
鉄道模型大好きおじさん
2021年04月12日 01:39
河合の貨車の転がりが悪いのは、車輪の精度が低いからと聞いたことがあります。
と、いうことはカトーなどの車輪に交換すれば改善するかもしれませんね。

河合の貨車はポポンデッタに引き継がれましたが、車輪の精度は改善されたのか気になります。
レサレサ
2021年04月12日 22:28
自分の場合、二軸貨車で旧トミーや河合の奴(KATOもワム80000旧タイプなど)だと、走行性能以前に「ブレーキてこがなぜかない」ので、これがなくてもよい緩急車系以外は上回りだけ使って足回り換装が基本になっていますね。
(残った足回りはというと二軸客車や車掌車になっております)

ところで無蓋車の空車に不満をお持ちのようでしたら、とりあえず内部を塗装(模型は形成色か無意味にあずき色だったりする)してみると空車でもだいぶ違いがあります。
基本は「木造部位→タン+グレー(褪せた白木色)」「鋼製部位→オレンジ+茶(レンガ色)」で全部つや消し、ムラがあって当然なので筆塗りでいいです。
なお、トラ70000は本当は鋼製の床に釘打ち用の埋木があります(トミックスの模型もよく見ると横に筋がある)が細いN換算だと1㎜程度なのでそこまで再現しなくてもいいでしょう。

いっそ積荷を自作(バラストで石炭や砕石・丸棒を切って木材など)してしまってもいいのですが、個人的に先の2つ以外だと「スクラップ」を作ったことがあります。
模型やってればスチロール樹脂のクズがあると思いますので、これを細かく刻んでスチロール接着剤などで貼り付けて固め(匂いがすごいので注意)、無蓋車に嵌るサイズにした後、塗装すればでき、リサイクルという点でいいかもしれません。
(80年代の東北にこういう列車があったかは不明)
光山市交通局
2021年04月12日 22:45
>レサレサさん

>無蓋車の空車、とりあえず内部を塗装~

 KATOのトキ15000が製品でそれをやっていましたね。初期の製品ではそのまんまの真っ黒だったのですが、ある時期からさび色の塗装がされる様になりその「ひと手間かけた」様な所が好きでした。

 言われてみれば自分で塗装というのもアリでしたね。

 昔のTMSではPECO製の「無蓋車の積み荷」が売られていてTMSでもそれを推奨していましたが物が「レンガ」とか「樽」という和製貨車にはいささか不似合いな種類しかなかったのを思い出しました。
光山市交通局
2021年04月12日 22:51
>鉄道模型大好きおじさん

 トミーのナインスケール時代にはアメリカ型の貨車も出ていましたが、不人気だったのか今では中古ショップはおろかネットオークションでも出物をなかなか見ない存在ですね。

 KATOの二軸貨車の中では個人的にはレ12000が好きです。
 他社からも冷蔵貨車は複数出ていますが、レ12000はそのどれにも負けない端正さと言うかクリーンな感じがするんですね(個人的な印象です)

 あの頃でもKATOの転がりの良さはトミー製を圧倒していました。
 元々KATOが16番用の台車メーカーから出発しているので走行性に優れるのは当然かもしれません。

 むしろそんなKATOがNゲージを最初に製品化した事はNゲージにとっては幸運だったと思えます。
レサレサ
2021年04月13日 01:25
>光山市交通局さん
>PECO製の「無蓋車の積み荷」
私も日本型に一番無難な「四角い木造の何か」らしい奴(NR-205、袋に「CRATES」とあるので木枠?)を入手して使用しているのですが、日本の貨車に対応しているわけではないので、切りなおしてプラ板に固定する必要がありました。
(その後一旦茶色を吹いて、貨物部分をタンでドライブラシするとなかなか良かったです。)

他のものは未入手ですがカタログ見る限り、200のSAND、201のCOAL、203のTIMBERはいいのですが、202のBRICKは「これバラ積み(上の煉瓦がずれているので縛ったりしてない)は輸送中に壊れないか?」って思いましたね。
204のBARRELSも、積荷としてはともかくタルがまばらすぎて下半分が造形されてないのが気になるし…

>KATOの二軸貨車の中では個人的にはレ12000が好きです
私もこれ持っていました(どこやったかなぁ?)、これ以外に冷蔵車は河合のレ1200(ただし足回りはKATOに改造、現存)と、マイクロエースのレ5000(現存)という変わったものを持っています。
ちなみに私のハンドルネームの由来でもあるレサ10000(とびうおとかはこれが連なって運行されてたので「レサレサ」)もかつて持ってたのですが、改造のベースに使って(誤って?)破壊してしまったようですw
光山市交通局
2021年04月13日 22:33
>レサレサさん

Nゲージの場合サイズの小ささを考えると無蓋車の積み荷をスクラッチするのは意外と難しいきがしますね。
案外別売りの積み荷パーツでも市販されるとこういう時に助かる気がするのですが。

そういえば河合のトラだったかで「木材チップの輸送用フレーム」を装備した奴がありましたが、この仕様は故郷で最もよく見かける積み荷でした。