5月6日でC56のはなし(笑)
GWスペシャル企画(笑)
今日が5月6日ですので強引に「C56の日」とこじつけます。

小海線のポニーとして知られるC56型蒸気機関車。
その現役時代を私は知りませんし、実車を見た事もありませんでしたが、テンダー蒸気としてはこじんまりと纏まったデザインとサイズには心惹かれるものがありました。
わたしがこの趣味に入った1975年当時は16番では既にC56の精密なスケールモデルが出ていましたが、確か同時期にカワイモデルがサイズを微妙に縮めディテールを簡略化した「C56タイプ」というのを出していた事があってむしろそちらの方がわたし的に好ましい印象だったのが思い出されます。
ですが16番でさえあの通りの小ささ(全長が160ミリとNゲージのC62並みだった)でしたからC56のNゲージモデルが製品化されるなど当時は想像する事もできなかったのです。
NゲージでそのC56が製品化されたのは1980年代初め頃。中村精密がブラスボディの完成品で製品化したのが最初でした。当時のKATOやTOMIXの蒸気の持つ様な細密さこそありませんでしたが全体の印象は上記のカワイ製フリーモデルに近いイメージがあってわたし好みの雰囲気のあるモデルでした。
ですが、あの当時としては異様なほどの高価さ(当時はNの機関車で1万円を超えるものはまだ少なかったのですが1万6千円というお値段は到底堅気の学生な手が出せるレベルではありませんでした)のためにTMSの写真だけ見て我慢するしかありませんでした。

実際にC56のNゲージのモデルを入手したのはそれから30年近く経ってから。
マイクロエースのお召し仕様機のモデルを故郷の模型屋さんで見つけたものです。
「ついにあのC56のNゲージモデルが入線した」という感動だけで当時は結構盛り上がったものでしたが、しばらくして冷静な目で見直すと異様なほど縦に長いプロポーションとこれまた異様に太いボイラー周りが目について仕方なくなります。
遂には「C56を名乗っている他の何か」にしか見えなくなってしまったのには我ながら参りました。但し走りに関しては当時としてもかなりスムーズなもので走らせている分には外見上の不満は薄められましたが。
その恨みもあったのでしょう。以後、C56はKATOの16番モデル、メルクリンミニクラブの24型(これが驚く位C56そっくり)などで渇を癒していたりしますw

ですから数年後にKATOがファインスケールでC56をリリースした時には狂喜したものです。
「じゃんけんは後出しが一番強い」というのは世の習いですが最後発で登場したKATOのC56はまさに決定版と言っていい造形と細密感、さらに過去のどれよりもスムーズな走りまで備えた傑作モデルとなりました。


いや、何事も待ってみるものです。


更に幸運だったのはKATO製品の登場でそれまで中古モデルの中でもかなりの高額モデルだった中村精密のC56が値崩れを起こしたらしくKATOよりも安価な出物を入線させる事ができました。
改めてこの二つを並べてみて感じるのですが、21世紀基準のモデル化がされているKATOの製品が優れているのは当然のことながら、それより30年も古い中村精密のモデルも再現性では負けていない。それどころか「模型としての佇まい」という点ではKATOをも凌ぐ部分を備えている事に驚かされます。
さて、そこまでして入れ込んだC56の実物を目にしたのは更に数年後。
小海線の清里駅前の保存機に出会った時です。
予想していた様にこじんまりとしたサイズでありながらきちんとテンダー蒸気としてまとまっているプロポーションはなかなか好ましいものでした。
光山鉄道管理局
HPです。

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小海線のポニーとして知られるC56型蒸気機関車。
その現役時代を私は知りませんし、実車を見た事もありませんでしたが、テンダー蒸気としてはこじんまりと纏まったデザインとサイズには心惹かれるものがありました。
わたしがこの趣味に入った1975年当時は16番では既にC56の精密なスケールモデルが出ていましたが、確か同時期にカワイモデルがサイズを微妙に縮めディテールを簡略化した「C56タイプ」というのを出していた事があってむしろそちらの方がわたし的に好ましい印象だったのが思い出されます。
ですが16番でさえあの通りの小ささ(全長が160ミリとNゲージのC62並みだった)でしたからC56のNゲージモデルが製品化されるなど当時は想像する事もできなかったのです。
NゲージでそのC56が製品化されたのは1980年代初め頃。中村精密がブラスボディの完成品で製品化したのが最初でした。当時のKATOやTOMIXの蒸気の持つ様な細密さこそありませんでしたが全体の印象は上記のカワイ製フリーモデルに近いイメージがあってわたし好みの雰囲気のあるモデルでした。
ですが、あの当時としては異様なほどの高価さ(当時はNの機関車で1万円を超えるものはまだ少なかったのですが1万6千円というお値段は到底堅気の学生な手が出せるレベルではありませんでした)のためにTMSの写真だけ見て我慢するしかありませんでした。

実際にC56のNゲージのモデルを入手したのはそれから30年近く経ってから。
マイクロエースのお召し仕様機のモデルを故郷の模型屋さんで見つけたものです。
「ついにあのC56のNゲージモデルが入線した」という感動だけで当時は結構盛り上がったものでしたが、しばらくして冷静な目で見直すと異様なほど縦に長いプロポーションとこれまた異様に太いボイラー周りが目について仕方なくなります。
遂には「C56を名乗っている他の何か」にしか見えなくなってしまったのには我ながら参りました。但し走りに関しては当時としてもかなりスムーズなもので走らせている分には外見上の不満は薄められましたが。
その恨みもあったのでしょう。以後、C56はKATOの16番モデル、メルクリンミニクラブの24型(これが驚く位C56そっくり)などで渇を癒していたりしますw

ですから数年後にKATOがファインスケールでC56をリリースした時には狂喜したものです。
「じゃんけんは後出しが一番強い」というのは世の習いですが最後発で登場したKATOのC56はまさに決定版と言っていい造形と細密感、さらに過去のどれよりもスムーズな走りまで備えた傑作モデルとなりました。


いや、何事も待ってみるものです。


更に幸運だったのはKATO製品の登場でそれまで中古モデルの中でもかなりの高額モデルだった中村精密のC56が値崩れを起こしたらしくKATOよりも安価な出物を入線させる事ができました。
改めてこの二つを並べてみて感じるのですが、21世紀基準のモデル化がされているKATOの製品が優れているのは当然のことながら、それより30年も古い中村精密のモデルも再現性では負けていない。それどころか「模型としての佇まい」という点ではKATOをも凌ぐ部分を備えている事に驚かされます。
さて、そこまでして入れ込んだC56の実物を目にしたのは更に数年後。
小海線の清里駅前の保存機に出会った時です。
予想していた様にこじんまりとしたサイズでありながらきちんとテンダー蒸気としてまとまっているプロポーションはなかなか好ましいものでした。
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この記事へのコメント
「アメリカのスイッチャーに改造すればいい」という妙な発想をして、先輪を外して煙室を銀に塗り、バックマンの出してたあれ(ドックサイダーの改造機)のような代物にしました。
車高が飛び出るとおかしいので煙突・ドーム・キャブ屋根も改造して9600のようなずんぐり機関車ですw
その後安かったこともあり徹底的にいじくりまわして最後は自作HOナローのタンク機になりました。(残念ながら走行性能が・・・)
その後KATOの方を入手後、やはりスイッチャー風に改造すべくデフを除去して前カプラーをつけております。
(タイでは実際デフなし仕様だったので私鉄機ならあり得ないと言えなくもないでしょう。)
C56の形状は支線の蒸気機関車としても手ごろ感のあるスタイルですから結構いじり甲斐がありそうですね。
マイクロのC56をスイッチャー風にするというのはいいアイデアと思います。
余談ですがブログでも触れているドイツの24形蒸気、驚くほどC56に似ているのですが登場がC56より後(と言うかC56の製造が終わった次の年に登場したそうです)だったというのには驚きました。
案外本当にC56を参考にしていたのかもしれませんw