WEBで読むテツドウモケイ漫画「TEZMO SYNDOROME」から

 先日来折に触れて紹介している「鉄道模型のでてくるマンガ」のはなし。
 今回のは文字通り最新作です。
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 「IN THE LIFE」というサイトで読めるWEBコミックの「TEZMO SYNDROME(テツモ シンドローム)」(作 佐藤一繝)
 先日買ったRM MODELSの広告でその存在を知り、早速読み出して見たのですが、

 思わず「こっ、これは!!」と一気読みしてしまいました。
 一般向けの嗜好は置いておいて、わたしがこれまで読んできたこの手のネタの漫画の中で一番ハマった一作と言っていいと思います。

 何しろ題材が「鉄道模型考古学のコミック版」を思わせるジャンクモデル、旧モデルのレストア、衝動買いマンガだったのですから。

主人公は時勢を反映して(笑)「鉄道模型女子」の「風奈」
 彼女の趣味は中古ショップでジャンクやヴィンテージ(笑)モデルのNゲージ車両を愛でたりレストアすること。
本作では鉄道に興味のない同居人の麻里との掛け合いの中で「風奈のNゲージうんちく大会がほぼ全編にわたって展開される」のでした。


 大雑把も何も本作のアウトラインは概ねこうです(笑)
 現在WEB上では3回まで連載されていますが、第一回で取り上げられているのが「TOMIXの初代サロ112」ですから驚いたのなんのって。
(年季の入ったNゲージャーならこの凄さはお分かりいただけるのではないかと思います)
 マニアの内輪話ならともかく、これで1本マンガが書けてしまうというのがわたし的には新鮮な驚きでした。
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 この種のうんちく漫画は「鉄子の旅」の人気や「孤独のグルメ」の大ヒット以降あらゆるジャンルで登場していますが、風奈の独白のノリは以前紹介した一人旅うんちく漫画の「ぱらのま」のそれによく似ています。

 まあ、それは置いておいて

 本作を読んでいてまず身につまされるのが主人公の生態がわたし自身の生態と結構重なっている事。
 わたしも結構あちこちの中古屋で風奈の様な模型の買い方をしていますから他人事ではありません。
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 言い換えれば「ジャンク模型あるある」ネタの部分で楽しませてもらったところが多いのです。ただし漫画でそれをやるのはオタクが入っているとはいえ妙齢の女性、片やリアルでそれをやっているのはいい歳ぶっこいたおっさん。
 これでは情景の差がありすぎる(大恥)
SNShoIMG_0514.jpg
 あと、小技ですが模型の話とは別個に風奈たちの家もよく見るとGMの住宅そのまんまの外見(すずまお荘か!?)なのにも笑いました。

 いずれにしろ今後が楽しみなテツドウモケイマンガではあります。
光山鉄道管理局
HPです。


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この記事へのコメント

2021年06月18日 11:38
 ご紹介にあった「TEZMO SYNDROME(テツモ・シンドローム)」、早速読んでみました。

 ・・・ こ れ  は 凄 い ! (笑)

 全てのネタが琴線に触れまくりです!
 この作品には、アラフィフかその少し上の世代の原作者さんでもいらっしゃるのか・・・そう思わずにはいられないほど、70~80年代のNゲージ環境の空気感がリアルに表現されていますね。
 KATOの20系気動車に対する思いなどは私と全く同じですし、いやー、これは本当に面白い作品だと思いました。

 更新が楽しみですね。
光山市交通局
2021年06月18日 21:38
>KOUさん

 私も正直言って「こんなテツドウモケイ漫画があったのか!」という驚きと内容の濃さに惹かれました。

 ついさっき第4弾もアップされていましたが、私がブログで取り上げた当日に更新があったとは(しかも題材がこれまた濃い)と驚かされています。

 いずれにしても今後が楽しみなシリーズですね。
鉄道模型大好きおじさん
2021年06月18日 23:04
テツモシンモローム、私も初回から観ています。
毎回、懐かしの鉄道模型について詳しく解説されてますね。
鉄道模型愛好家は勿論、鉄道模型を知らない人にも理解できそうなほど詳細に説明していると思います。
これからも懐かしの鉄道模型をどんどん出して欲しいですね。
巨大なパンタが付いた学研583系とか、スカートが首を振るカトーの電気機関車、車体が寸詰まりなリマの485系などなど。

主人公が女性というのも良いですね。
最近はプラモデルやラジコン、エアガン等を趣味にする女性も多いですから、鉄道模型愛好家の女性が居ても何ら不思議ではありませんね。
光山市交通局
2021年06月18日 23:49
>鉄道模型大好きおじさん

 わたしなんぞは存在に気づいたのがついこの間でしたが、たった3回分なのにものすごく濃密な読後感を感じさせてくれました。

 まあ、題材が題材だから、というのは間違いありませんがそれとは別に「マンガとしてもきちんと成立している」センスもなかなか好いですね。

 実はこの漫画の事で別のブログ主さんとコメントをやり取りした折、その方が「私だったらリマのモデルを取り上げる」と書かれまして、ああ、我が意を得たりと(笑)

 あの設定上、極端なヴィンテージモデルは出ないと思いますが、それでも「あれは取り上げて欲しい、あとこれもそれも」という妙な期待感を抱かせてくれるマンガが「鉄道模型ネタで読める」というのはとても嬉しい事ですね。
秋津のOB
2021年06月18日 23:50
またも失礼します。

あの漫画、古いキットや製品に光を当てるのは実に希少かつ、温故知新を体現した佳作と思います。よもやGM車上駅キットを出すとは驚くのみです。

そういえば一度だけ使ったJR徳島駅。高層の現代的駅ビルなのに、駅ビル反対側の運転所・城跡側から見ると駅入り口は全くなく、駅ビルに刺さった跨線橋がどう見ても国鉄時代のままに見えました。まだ急行『きたぐに』やたま駅長が存命だった頃に見たので、今は件の跨線橋は改築されたかもしれません。
光山市交通局
2021年06月18日 23:55


>秋津のOBさん
>
 「車上駅」のネタには正直驚きました。しかも私が本作を取り上げた当日の昼に更新されていたので驚きも二倍です(笑)

 この後のブログで車上駅のはなしを上げますので宜しければご笑覧ください。

「駅ビルに刺さった跨線橋」まさに橋上駅そのものですね。地上にホームが併設された高架駅だったら跨線橋が刺さっていてもまだ意外性はないのですが、ビルから跨線橋という光景は田舎者にはなかなか馴染みのない風景ではあります。
秋津のOB
2021年06月19日 11:24
たびたび失礼します。

昨夜の記憶頼りのコメントに訂正ありまして…。

JR四国HPとストリートビューで徳島駅の構内図と写真を確認したところ、GMキットみたいな木造(牟岐寄り、EV増設)とPC造り(高松寄り)の2基ある跨線橋は両方とも駅ビルには繋がっていませんでした。かなり接近はしてますが……。訂正いたします。

よって改札口は1階のみです。余談ながら駅ビルは6階建てショッピングモールと、18階建てのJRホテルクレメント徳島となってます。

光山市交通局
2021年06月19日 20:10
>秋津のOBさん

 情報ありがとうございます。

 6階建てショッピングモールに18階建てホテルの駅ビルですか。
 こういうのはちょっと前までは政令指定都市クラスのターミナル駅のスペックでしたが、最近は地方都市でも再開発絡みで高層化が進んでいる様ですね。

 うちの故郷も原住地もそこまで凄くないです。