ヘルパのHOスケール「メルセデスベンツ300E」

 先日のグランシップ土産のひとつのはなしです。

 物は先日のオペルセネターと同じヘルパのHOスケールミニカーですが、知名度はこっちの方がはるか上。
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 メルセデスベンツ300E(W128)です。
 「300E」なんて固有名詞を持ち出すまでもなく1980年代当時、日本の街角で見かける「ベンツ」というと大概この形のメルセデスを連想する同世代人は多いと思います。
 あの当時は今以上に「ベンツ」のステイタスは非常に高いものがあり「社長さんか政治家でもないと乗れない車」「堅気には手の出ないクルマ」でありました。
(同時に「クルマは良いけど乗っている人が嫌い」という理由で某専門誌の「読者投票による嫌いなクルマベスト10外車部門で毎年1位をキープし続けたクルマ」でもありました)

 1980年代車に特有の量感に溢れるフォルムとボンネットからCピラーにかけてのシャープな側面の造形は当時一番「わかりやすいカッコよさ」を体現していた車だったと思います。
 ですから、欧州風のレイアウトに限らず日本風のシーナリィにもよく溶け込める車ではないかと思います。
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 かねて書いているようにヘルパ辺りのHOスケールミニカーは硬質感のあるシャープな造形が身上。
 (そのかわりボディは無塗装でプラスチッキーなのですが)
 ヘッドランプとウィンカーの別パーツ化はもとよりボンネットの上の「オーナメント」まで造形している所はカーコレ80なんかでも見ない表現で気合いの入り方が違います。

 インテリアもステアリングホイールとシフトレバーが別パーツ、リアのデッキボードがフロントダッシュボードと別な色で成形されているなどこのサイズのミニカーとしてはかなり良くできていると思います。
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 と、そこまではいいのですが。
 上の写真をご覧いただくとお分かりの様に87分の1のHOスケールの300Eを80分の1スケールのカーコレ80のクラウンと並べてみると一回りくらいクラウンの方が大きくなってしまうのが難です。
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 これくらい大きさの差が出てしまう現実を見ると「HOスケールと16番スケールのサイズの違い」を気にしない訳に行かなくなってしまう私が居る訳で(まあ、模型の世界でも鉄道車両以外眼中にない向きにはどうでもいい事ではあると思うのですが)
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 さて、この時期のメルセデスベンツには現在のCクラスに相当する「190E」と呼ばれる「5ナンバーのメルセデス」が存在しました。
 当時は「小ベンツ」とか「貧乏人のメルセデス」とか揶揄する向きも多かった車だったのですが普通の庶民にとっては「うちでも買えるメルセデス」という希望を与えてくれた存在ではありました。
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 実は190Eのスタイリングはサイズが小さいのを除けば300Eとほぼ同じ形。
 なので「小ベンツのつもりで日本型レイアウトに組み込む」事は不可能ではないと思います(実はそれでも80分の1のクラウンより小さいのですが)

光山鉄道管理局
 HPです。


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