趣味の原点をふりかえる 番外編 中古ショップとテツドウモケイのはなし

 久しぶりに「趣味の原点をふりかえる」ネタ。但し今回は搦め手です。

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「ここには現行品から生産終了した中古楽器や機材までまれに値の張る物が激安で売られている事があるのだ!気分は徳川埋蔵金探検隊!」
「ジャンク品を買い取って自分好みに改造するも良し、部品の為に買うもよし、ネタで買うも良し!」「月イチ都内ハードオプ巡りも最高に楽しい・・・」
(まんがタイムきららMAX 2021年6月号 はまじあき作「ぼっち・ざ・ろっく!」9Pより引用)

 上の台詞、「中古楽器」を「鉄道模型」と読み替えても十分に通用することにお気づきでしょうか。

 元ネタは鉄道も模型もあんまり関係ないロックバンドのマンガ(とはいえ同じ雑誌では以前紹介の「初恋れーるとりっぷ」も連載されていますがw)ですがここで書かれていた事はそのまんま「ここ10年くらいのわたしの生態そのまんま」です。笑えるやら慄然とするやら(大汗)

 ですが、この趣味を再開して以来「中古ショップでのモデル漁り」がわたしの鉄道模型歴に大きな影響を与えているのは間違いありません。
 中でもほぼ全国に展開しているハード●フ系の中古屋さんは今では「遠出をするたびに出先のショップを覗きに行く」形で行動原理にすら深く関わっています。
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 こんなのは鉄道模型の趣味を中断した1980年頃には考えられないことでした。
 あの頃は中古どころか新製品すらまともに並ぶことが稀でしたし、発売時期の遅れは当たり前、そもそも県内で買えないブランドも多かったですから。

 が、趣味の中断時期の 20年ほどの間にその流れは大きく変わりました。
 Nゲージの普及とユーザー層の拡がりに伴う中古市場の確立、(故郷や現住地では御利益は少なかったですが)鉄道模型も扱うホビー量販店の拡大、秋葉原や中野に代表される「オタクモール」の登場と勃興。
 その何れもが以前は考えられなかった「Nゲージでも中古モデルが趣味として成立できる」土壌を形作ったといえます。
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 現にわたしがこの趣味を再開したきっかけが「地元のハードオフで見つけたファーラーのストラクチャーキット」でしたから。
 その後趣味の再開の前後からは地元のショップで新製品を買う機会も増えましたが、現在でも新品と中古モデルはわたしのホビーにとっては「車軸の両輪」です。
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 旅先でのショップ巡りは「予想外の掘り出し物を(その土地の)土産にする」なんていう楽しみを生み出しましたし、走りやコンディションに難のあるモデルについてはレストアや改造に供する事で従来とは異なる鉄道模型の愉しみを生み出しました。
 (少なくとも中古モデルのレストアなんて鉄道模型の入門書でも扱われたことがありませんでしたし)

 その意味からもこれらの中古ショップの与えてくれたものは(単なる安さとは別の次元で)大きかったと思います。

 まあ、デメリットもそれなりにあるのですが。

「リョウ見て!スピードコブラがこんな値段で・・・!!」
「くくっ・・・これだからやめられんなあ・・・」
「えっ!?うそ!高くて手が出なかったエフェクターがこんなに安く!」
(ここで買えば『マイニューギア』何回もできる・・・)
「ニコイチで直せばオクで3倍は行くぞ!これも値段が変わる前に買いだな」ククク・・・
(上掲書10Pより引用)


・・・製品名に「KATOの○○」「マイクロの××」「天賞堂の○○」を代入するとあら不思議(大汗)
光山鉄道管理局
 HPです。


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この記事へのコメント

鉄道模型大好きおじさん
2021年07月23日 08:52
大型総合リサイクルショップは便利ですね。
私も楽器はギターを嗜むので、リサイクルショップにはよく行ってます。
勿論、鉄道模型も出物を見つけたら購入する時があります。
昨日も地元の良品買館とトレジャー・ファクトリーに行ってきました。
良品買館で以前から欲しかったカトーのキハ81系7両セットを見つけたので購入しました。
値段は8800円でしたので、まぁ相場通りという感じでした。
ただ、リサイクルショップだと鉄道模型に不慣れな店員(特に女性)も居ますから、車輪が十分に磨かれていなかったり、車両の向きがバラバラでケースに納められたりしてますが…
しかし、ライトが点かないとか動力が動かないといったトラブルは少なく、殆どが簡単なメンテナンスで回復しますね。
秋津のOB
2021年07月23日 17:36
たびたび失礼します。

ひと様のブログで、良さげなものを仕入れた中古模型取り扱い店を見ると、そこへ行くかどうか考えてしまいます。

まあ判別できないとか、わかってもそこまで行く時間や足代を考えると…。
光山市交通局
2021年07月23日 22:30
>鉄道模型大好きおじさん

 私の現住地も故郷もそうですがハード〇フ系では最近楽器を扱うところも増えていますね。

 昔は店員さんの知識(特に中古模型の相場)がかなりアバウトでしたから金額的な掘り出し物が多かったですね。KATOのED79が「箱なしという理由で500円だった」なんてのもざらでしたし。
 最近は買い取り時点でネット検索で相場を調べるのが普通な様で限りなく秋葉原相場に近くなってしまったのがなんともです。

 店員側のノウハウ不足は鉄道模型では顕著ですね。Nゲージの通電試験に9V電池を使うなんてのは序の口で「直流用パワーパックで検品したためにメルクリンが不動品扱いされていた」「箱がクモハ40だったのに中身がオハネ20だった」なんてのはざらだったりします(笑)
 ですから「アイテムが安くなっている理由を見抜き、レストアが自分の手に負えるかを見極める目利き」は必要ではありますね(汗)
光山市交通局
2021年07月23日 22:43
>秋津のOBさん

仰る通りで、遠くのショップでの出物は隣の芝生みたいに気になる事がありますね。
中古モデル探しは相当に博打的な側面があるので往復の時間やコストを思うと一概に人に勧めかねるところもあります。
首都圏、殊に東京周辺で出物を漁る時は大概「研修会や発表会のついでに覗いてみる」事が多かったですね

とはいえこの種のショップ巡りは地元であっても「何軒かの店を定期的に覗いてみる」事で1年か2年に一度くらいは驚くような出物を見つける事が多いです。
(特に鉄道模型の場合「出物が増えるタイミング」がある事がありその前後の時期には掘り出し物に当たる確率は上がりやすい気もします。