関水金属の初代EF70それから「控車を作る」
タイトルはEF70となっていますが今回手を加えたのは別な車両です。

先日ニコイチ的ボディコンバートで走りが復活した関水金属の初代EF70。レイアウト上で「ヘッドライトをぽやんと灯らせながら豪快な音をたてて走行」してくれます。
とはいうものの運転は実質「単機回送状態」ばかりにならざるを得ません。
走りの点では同じ関水でも初代のC50ほど神経質ではないのでやはり列車の先頭に立てたくなるのは人情というものです。
前にも書いた通り初代のEF70のカプラーはアーノルドでもケーディでもない「Nゲージ仕様のX2F」
個人的には形態はアーノルドよりは好いイメージのデザインと思うのですが、如何せんこれを装備していたモデルは同じ関水金属のC50、オハ31、コキ・コキフ10000という年代的に無理がある上にモデル自体がレアもの過ぎるラインナップです。
手持ちのではコキを除くと精々がオハ31くらいしかなく「EF70がオハ31を牽く光景」というのもぱっとしません。
ただ、今回ニコイチでボディコンバートした関係で余剰となったもう1両のEF70からカプラーをドナーする事が出来そうです。
そしてドナーしたカプラーを使って片側X2F、反対側にアーノルドかケーディカプラーを装備した控車を作ろうと思い立ちました。

ドナー車のEF70からカプラーをスカートごと取り外し。
ここで引っかかったのがアーノルドと異なりこのX2Fカプラーはスプリングを介さずにスカート内の突起にはめ込む形で左右動しかしない構造だった事(プラスチック製のカプラー本体にバネを付けて左右からセンターへのスイングを可能にしています)
これを普通にカプラーポケットに組み込むにはどうしてもカプラーのアーム部分の一部カットが必須です。
しかもこの状態で普通の台車にマウントさせるのは難しそうです(普通のカプラーポケットだと微細なカットが必要と思われる)
ですが控車の候補はやはり貨車か客車、どちらの場合も応用範囲の広い「偉大なる凡庸」みたいな車両が都合が良い訳です。
改めてその目で見て白羽の矢が立ったのがTOMIXの初代オハ35系でした。
これならEF70の年代にも合いますし、大概の旧客や10系客車と組み合わせても不自然さは最小限です。

というのもこの頃のTOMIX客車はカプラーポケットがはめ込み式ではなくポケット内にカプラーとスプリングを組み込んだ後に下から薄手の金属プレートをはめ込むという構造になっているのです。
この方式は後からのカプラー交換が容易かつ確実にできるメリットがあるのですがTOMIXのほかは学研の電車モデル位しか追随せず、当のTOMIXもやめてしまっている方式です(他にオハ50系の初期モデルなど。なお写真のはほぼ同じ構造の学研のカプラーです)
今回のカプラーコンバートにはこの構造が役立つと見ました。

さっそく組み込んでみると予想に反して「X2Fカプラーのアームをカットしてはめ込むだけ」
ものの2分と掛かりませんでした(笑)オハフ33の台車は無加工で済みましたし。
ただしポケット内にきつきつで入っているため、カプラー自体はスイングしません。まあ、KATOカプラーだってスイングしないものが多いのでどうにかなるだろうと腹をくくります。

EF70との連結もどうにか可能。EF70のアゴ割れスカートが物を言ってカーブの追従性も好いようです。
何より台車の転がり抵抗が激減したのでEF70の方が息を切らす事も減りました(笑)

これならレストア記念列車くらいは牽けそうです。
光山鉄道管理局
HPです。

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先日ニコイチ的ボディコンバートで走りが復活した関水金属の初代EF70。レイアウト上で「ヘッドライトをぽやんと灯らせながら豪快な音をたてて走行」してくれます。
とはいうものの運転は実質「単機回送状態」ばかりにならざるを得ません。
走りの点では同じ関水でも初代のC50ほど神経質ではないのでやはり列車の先頭に立てたくなるのは人情というものです。
前にも書いた通り初代のEF70のカプラーはアーノルドでもケーディでもない「Nゲージ仕様のX2F」
個人的には形態はアーノルドよりは好いイメージのデザインと思うのですが、如何せんこれを装備していたモデルは同じ関水金属のC50、オハ31、コキ・コキフ10000という年代的に無理がある上にモデル自体がレアもの過ぎるラインナップです。
手持ちのではコキを除くと精々がオハ31くらいしかなく「EF70がオハ31を牽く光景」というのもぱっとしません。
ただ、今回ニコイチでボディコンバートした関係で余剰となったもう1両のEF70からカプラーをドナーする事が出来そうです。
そしてドナーしたカプラーを使って片側X2F、反対側にアーノルドかケーディカプラーを装備した控車を作ろうと思い立ちました。

ドナー車のEF70からカプラーをスカートごと取り外し。
ここで引っかかったのがアーノルドと異なりこのX2Fカプラーはスプリングを介さずにスカート内の突起にはめ込む形で左右動しかしない構造だった事(プラスチック製のカプラー本体にバネを付けて左右からセンターへのスイングを可能にしています)
これを普通にカプラーポケットに組み込むにはどうしてもカプラーのアーム部分の一部カットが必須です。
しかもこの状態で普通の台車にマウントさせるのは難しそうです(普通のカプラーポケットだと微細なカットが必要と思われる)
ですが控車の候補はやはり貨車か客車、どちらの場合も応用範囲の広い「偉大なる凡庸」みたいな車両が都合が良い訳です。
改めてその目で見て白羽の矢が立ったのがTOMIXの初代オハ35系でした。
これならEF70の年代にも合いますし、大概の旧客や10系客車と組み合わせても不自然さは最小限です。

というのもこの頃のTOMIX客車はカプラーポケットがはめ込み式ではなくポケット内にカプラーとスプリングを組み込んだ後に下から薄手の金属プレートをはめ込むという構造になっているのです。
この方式は後からのカプラー交換が容易かつ確実にできるメリットがあるのですがTOMIXのほかは学研の電車モデル位しか追随せず、当のTOMIXもやめてしまっている方式です(他にオハ50系の初期モデルなど。なお写真のはほぼ同じ構造の学研のカプラーです)
今回のカプラーコンバートにはこの構造が役立つと見ました。

さっそく組み込んでみると予想に反して「X2Fカプラーのアームをカットしてはめ込むだけ」
ものの2分と掛かりませんでした(笑)オハフ33の台車は無加工で済みましたし。
ただしポケット内にきつきつで入っているため、カプラー自体はスイングしません。まあ、KATOカプラーだってスイングしないものが多いのでどうにかなるだろうと腹をくくります。

EF70との連結もどうにか可能。EF70のアゴ割れスカートが物を言ってカーブの追従性も好いようです。
何より台車の転がり抵抗が激減したのでEF70の方が息を切らす事も減りました(笑)

これならレストア記念列車くらいは牽けそうです。
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この記事へのコメント
確かに機関車なら編成の長短はさておき、何かを曳かせてやりたいのは当然ですね。オハフ33であれば、北陸本線の旧客列車のどれにでも入れられるでしょう。……その模様、生で見たいものです。もし余りあれば黒貨車世代のどれかにも入れて、解結貨物を仕立てても楽しいでしょう。
更に言えばtomix製35系旧仕様の転がりは優秀ですし。長寿機関車にも優しい仕様です。ニコイチの余剰品でX2F装備の控え車を用意とは、当方も用意しておきたいものです。ただし…使う相手は現時点だと皆無ですが。それ以前にX2F自体を実見した覚えがないのです。
私も中古の機関車はちょくちょく購入しますが、一度も遭遇したことはありません。
アーノルドカプラーよりも格好良いですが、カトーはNゲージのカプラーを統一する際に何故X2Fを提案しなかったのでしょうね。
やっぱりNゲージの先輩であるアーノルドに遠慮したのでしょうか…
勿論、アーノルドカプラーも扱い易い優秀なカプラーではありますけど。
カトーのアゴ割れ機関車、初めて見た時は不気味に感じますけど、カーブでカプラーが自由に首を振るので走行性は良いですね。
それにしても、カプラーをアーノルドに統一させたカトーが現在ではカプラー規格を掻き回して混乱させているのは皮肉な話ですね。
他社からは文句を言われないのでしょうか…
関水金属のX2Fカプラー仕様はNゲージ参入後2年くらいの短期間しか生産されず装備したモデル自体が相当なレアものなので実物を見るのは難しいと思います。
落合南長崎のホビセンではC50,EF70の初代モデルが展示されているのでそれを見るのが一番手っ取り早いのではないでしょうか。
TOMIXのオハ35系、初期モデルは車輪もプラでしたが、それで線路の上を滑らかに走って見せたのには当時驚いたものです。
X2FはHOゲージではそれなりに普及しましたが、N、それも当時の関水金属のモデルでは連結が渋めで、アーノルドの様に「軽くぶっつければ連結可能」というノリで使えなかったのではないかと思います。
私がこの趣味を始めた頃はEF65もEF70も「アゴ割れ」でしたが「急カーブになればなるほどスカートの首振りが目立ってしまう」のには当時凄い違和感を感じたものです(笑)
>鉄道模型大好きおじさん
>
>EF70が復活したならば、先日のED74との競演も楽しめそうですね~
実は先日やりました(汗)楽しかったです。
最近は各メーカー独自のカプラーや連結方式が提唱され「カプラーによるユーザー囲い込み」みたいなノリになっていますね。個人的には感心しない傾向ですがどの方式も「アーノルドよりリアルに見える」点は外していないですね(笑)